・家計の金融資産の速報値
・日本とアメリカの比較
・お金にもしっかりと働いてもらう
おはーん、ペーパー先生です。
日銀が17日に発表した2021年10~12月期の資金循環統計(速報)によると、
21年12月末時点で家計の金融資産は前年同期比4.5%増の2,023兆円となり、
7四半期連続の増加で、初めて2,000兆円を突破しました。
現金・預金 1,092兆円 (54.0%)
債務証券 26兆円 (1.3%)
投資信託 94兆円 (4.7%)
株式等 212兆円 (10.5%)
保険・年金・定型保証 540兆円 (26.7%)
うち保険 379兆円 (18.7%)
その他 60兆円 (3.0%)
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金融資産 計 2,023兆円 (100.0%)
一見すると凄い数字にも思えますが、
東洋大学 国際学部教授の野崎浩成(のざき・ひろなり)氏によると、
1989年(🇺🇸=2,070兆円、🇯🇵=926兆円)
1999年(🇺🇸=4,163兆円、🇯🇵=1,390兆円)
2021年(🇺🇸=12,667兆円、🇯🇵=2,023兆円) ※🇺🇸は9月末時点
この20年でアメリカがおよそ3倍に対して日本は1.4倍。
野崎氏が挙げている要因としては以下の2点。
①資産構成による資産収益率の差
現預金は🇺🇸13%/🇯🇵54%、株式・投信等は🇺🇸55%/🇯🇵16%
②換算レート
対ドル円安
【出典】家計の金融資産、昨年末に初の2000兆円超 現預金が滞留(日経電子版)
2022年3月17日 9:02 (2022年3月17日 10:26更新)
貯蓄から投資に回らないという課題が顕著に資産成長の差として現れており、
また、有事の際にもはや買われなくなった円の弱さも近年際立ちます。
先日、このようなツイートをさせていただきましたが、
一昔前は「有事の金」と同じぐらい「有事の円」なんて言われたものですが、足元では円安が加速しています。経済構造の変化などが理由に挙がりますが、加えてインフレの足音も聞こえてくるとなると、外貨建て資産を持つ重要性がより高まっていますね。 https://t.co/oFgIZpBuWB
— ペーパー先生 (@papercapinfo) March 15, 2022
これから我々が学べることは、とにかく原資を投資に回し続けて
お金にもしっかりと働いてもらう必要があるということです。
では、ごきげんよう。
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