・投資を始める際の注意点
・資産形成の王道は順番が重要
・100円で投資信託を買っても意味がない
おはーん、ペーパー先生です。
「投資を始めたいんですけど何買えばいいですか?」
という質問を職場で受けるようになりました。
このブログの内容はラジオでも解説しています。
先生がファイナンシャル・プランニング技能士(FP)を取得した話題を出すと、
貯蓄よりも保険よりも何よりも、投資の話題が質問として先に出てきます。
お金の話をしたがらない割には、皆さんしっかり興味があるんだなと再認識したわけです。
こうした環境になってきた理由には
「つみたてNISA」や「iDeCo」などの税制優遇や、SNSでのインフルエンサーのほか、
反面教師的には、金融所得課税の話題で毎度ニュースを
盛り上げてくれる岸田政権のおかげという部分もあります。(半分嫌味)
さて、そんな投資に興味がある人で何を買ってよいのか分からない人に限って、
実は貯蓄もほとんどない、なんてケースもあったりします。
今日は「生活の余裕がないのに投資はダメ」をテーマに話をしていきます。
資産形成の王道は順番が重要
資産形成の王道は、
①支出管理を徹底する。
②稼ぎを増やす。
③ひたすら投資に回す。
こうした流れです。(②と③の順は好み)
そもそも貯蓄がしっかりあり、そこから
生活に必要な費用を差し引いてもなお資金が残る、
という場合において、初めて投資という手段が生まれるということです。
先生自身も、かつては預貯金のほぼ全額を日本の個別株に投じるという
いま考えれば「若さゆえの過ち」を繰り返していました。
つまり、これと
①支出管理を徹底する。
②稼ぎを増やす。
③ひたすら投資に回す。
これとは、
①ひたすら投資に回す。
②稼ぎを増やす。
③支出管理を徹底する。
似てるようで全く違う。
何が一番の違いかというと、それは「精神的な安定」です。
預貯金のほとんどを投資に回す場合は、
値動きに一喜一憂せざるを得ません。
それはそうです。だって今後の生活がかかっていますから(笑)
仕事中も値動きが気になったり、必要もない売買を繰り返したり、
それはもう、”生きているのか?生かされてるのか?”というレベルの話です。
投資は、精神的な安定があってこそ、その出場権を得ます。
だからこそ、生活の余裕がない状態で投資を考えるのは順番を間違っているわけです。
まずは、無駄な支出を減らす。
それを1年、2年を繰り返していく中でできた余剰の資金で
ようやく投資の第一歩を踏み出せるというのが地に足のついた行動です。
100円で投資信託を買っても意味がない
もちろん、投資信託は100円からでも購入できますから、
生活に余裕がない段階でも、やれなくはありません。
ただ、月に千円、年間で1.2万円といった資金で投資をするのであれば、
学びにはなりますが、資産を築くことはできません。
なぜならば投資は原資のサイズが物を言うからです。
この段階であれば、まずは原資を徹底的に大きくするための努力に
最大限の力を注ぐべきですし、結果的にそれが効率的でもあります。
今日は「生活の余裕がないのに投資はダメ」について話をしてきました。
何事も順番が大事。
手段が正しかったとしても、順番を誤るとかなりの時間を無駄にしてしまいます。
今年から投資を始めよう!と考えられている方、
ぜひ念頭に置いておいていただければ幸いです。
では、ごきげんよう。
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人は余裕がないと判断を誤る。