・限界損失額を決めておく
・10%の下落では動じない
・過去の株価大暴落
おはーん、ペーパー先生です。
投資に躊躇する理由として多く挙げられるのが「元本割れ」です。
このブログの内容はラジオでも解説しています。
思い返してみると、先生が日本株を始めた2004年。
その後、およそ100万円の損失で投資から撤退。
2018年には暗号資産でおよそ300万円の損失を出して撤退。
こんなしょーもないことを繰り返していたのですが、
損失の最大額を決めていませんでしたから、
心理的ストレスが損切りの理由だったと思います。
結果論ではありますが、その時に売らずに今も持っていれば
評価益が出ていたものがほとんどです。
つまり目先で売り買いするというのはそういうことなのです。
一番良いのは投資段階で限界損失額をしっかり決めておくこと。
100万円からの投資であれば、
▲10%=▲10万円
▲30%=▲30万円
▲50%=▲50万円
▲80%=▲80万円
▲100%=▲100万円
このように下落幅は色々なケースが想定できます。
アセットクラスにもよりますね。
全世界株や米国株のインデックスファンドであれば
〇〇ショックのようなことが起こらないかぎり、
大きく見積もっても▲30万円ぐらいを見ておけば良いでしょう。
ただし暗号資産やレバレッジ商品のようなボラティリティの高いものであれば
▲50万円や▲80万円ということも起こり得るかもしれません。
また、個別株投資をする場合は▲100万円、
つまり全損することだって考えられます。
このように予めどこまでの下落であれば見境なく投げ売りに走らない、
つまりはメンタル的にも耐えうるのか。
事前に考えておくのと、そうでないのとでは
長期で運用するのに当たり雲泥の差が生まれます。
10%の下落では動じない
参考までに、先生は記録を付けている2017年12月末以降で、
月間の暴騰率をみてみると、
📉最大の下落
2021年5月:▲3,487,852円(▲10.6%)
📈最大の上昇
2021年10月:+4,384,956円(+13.1%)
※カッコ内は前月末比
なんとどちらも今年でした(笑)
特に下落についてはコロナショックがあった2020年3月よりも
今年の5月の方が大きかったんですよね。
下落も上昇も、主だった要因は暗号資産によるものです。
昔と違うのは10%下落したところで動じないということですね。
では、どの程度の下落なら動じるか。
▲10%=▲370万円
▲30%=▲1,110万円
▲50%=▲1,850万円
▲80%=▲2,960万円
▲100%=▲3,700万円
投資先のコアが全世界株式ということもあり、
地球が無くならない限り、全損することはあり得ませんが、
冷静でいられるのは50%というラインでしょうか。
ただし、そうなったとしても投資を止めてしまうかというと、
何があっても結局続けます。
さいごに
過去の株価大暴落は上記の通りです。
<🌏世界的な株価大暴落>
・ウォール街大暴落(1929年10月)
・ブラックマンデー(1987年10月)
・金融危機(2008年9月)<🧻体験した株価大暴落>
・ライブドアショック(06年1月)
・ブレグジットショック(16年6月)
・トランプショック(16年11月)
・コロナショック(20年3月)経験を重ねるほど耐性がつきます https://t.co/3VAB80mBdx
— ペーパー先生 (@papercapinfo) July 21, 2021
1929年に発生したウォール街大暴落では、
ダウ平均が9月から11月にかけて40%の下落。
1987年10月のブラックマンデーでは、
14日から19日の取引終了までに31%の下落。
長い株式市場の歴史を見てもこのぐらいですから、
現代で仮に50%も月間で株価が下がるようなことがあれば、
もはや地球の一大事が発生しているのだと思います。
どのアセットクラスも全滅しているでしょうから、
手元の現金は厚めにしつつも積立はやり続ける。
そんな自分がイメージできます。
株式のリターンというのはその大部分がごく一部の上昇相場から生み出されています。
その「稲妻が輝く瞬間」に市場参加してことが大切だと説いていたのが、
チャールズ・エリス氏による名著『敗者のゲーム』でした。
こういう時に大きく勝負に出た投資家が後に富を得るということもあります。
いづれにしても、下落に対してもしっかりと心構えをしておく。
慌てておかしな判断をしないよう自身で目安を決めておくことが大事です。
では、ごきげんよう。
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