・学歴良ければお金が儲かる
・学歴と賃金の相関関係
・学生の段階で自由を目指すには
おはーん、ペーパー先生です。
皆さんは「学歴社会」って言葉、覚えてますか?
働き方の多様化に伴い、今はあまり使われない印象もありますが、
この言葉の意味するところは、どのような教育機関で学んだかによって、
・業界/職種
・給与収入
・出世速度
・交友関係
・パートナー
このようなあらゆる面での地位が決まってくる、という
言わば学歴が重きを占める社会のことを指します。
「もはや今の時代、学歴なんか関係ないでしょ」
先生はこう思って社会人をスタートさせましたが、
資産運用を始めてから、この考えが誤っていたことに気付きました。
今日は、会社員を経て将来は自由に過ごしたいというすべての方に向けて、
学歴はめちゃくちゃ重要だという話をやわらか解説します。
学歴良ければお金が儲かる
会社員を長らくやっている”あるある”として、
年配上司ほど、取引相手の担当者がどこの大学出身なのかを気にする傾向があります。
先生自身も度々このようなことを上司から確認されたことがありました。
「つまらないことを聞くなぁ」
なんて当時は思ったものですが、定量的な評価が難しい個人を測る指標の1つとしては
それほど荒唐無稽でもないことが最近ようやく分かってきました。
「風が吹けば桶屋が儲かる」的に「学歴良ければお金が儲かる」理論に落とし込んでみましょう。
①良い大学を出ている。
↓
②つまり良い教育を受けている。
↓
③社会の求める人材とマッチする。
↓
④仕事で成果が出す機会を得やすい。
↓
⑤年収が高くなる。
↓
⑥高い地位に就く。
↓
⑦さらに大きい仕事を手掛ける。
このような流れが想定できます。
つまり、ちゃんと仕事ができる人なのか、信用のできる人なのか、というのを
出身大学を目安にしていた、ということです。
ここまでは「人」にフォーカスを当ててきましたが、「稼ぎ」の方ではどうでしょうか。
大卒・大学院卒と高卒ではそもそも給与水準に差がつきます。
また、年収の高い業種・業界への扉も学歴が高いほど開かれています。
つまり、先ほどの「学歴良ければお金が儲かる」理論は先生の妄想ではなく、
世の中の仕組みがすでにそうなっているということなのです。
学歴と賃金の相関関係
以前、経済的に自立した早期退職のFIRE(Financial Independence Retire Early)について取り上げた際に、
会社員からFIREするという難しいチャレンジを入社からわずか7年半で達成した
三菱サラリーマンこと穂高唯希さんについて紹介しました。
同氏は就職活動の段階からゴールをFIREに定めており、
その達成確度がもっとも高くなるよう、高年収企業の三菱グループに入社し、
1000万円プレイヤーとなります。
そんな同氏の出身大学は慶応義塾大学でした。
もう少し話を広げていきましょう。
米マサチューセッツ工科大の分析では、
1963年からの54年間で、大学院卒男性の実質賃金は約2倍となる一方で、
学歴が低いほど賃金も伸びなかったという結果が出ています。
この分析では、近年のテクノロジー進歩による恩恵が、高度教育を受けた者に偏っていると指摘しています。
教育機関で先端テクノロジーに触れる機会が増えることで、
そうでない人との知識格差が生まれていくという点からです。
なお、おまけとしてこんな統計も。
両親の所得に応じて、子供の名門大学への進学率が変化するというものです。
裕福な家庭では、子供への教育投資がしっかりされており、
結果的に良い教育を受ける機会に恵まれるという、悲しい現実がそこにはあります。
トマ・ピケティ氏の「r>g」というのが、家庭環境を通じても脈々と受け継がれていくことが見えてきます。
【出典】高学歴は賃金2倍に 格差埋める教育アップデート(日経電子版)
パクスなき世界 夜明け前(4)
2021年2月24日 11:00
さいごに
今日は、学歴がめちゃくちゃ大事という話をしてきました。
この2つの相関関係があることがポイントでしたね。
・「高学歴」と「高収入」
・「高度教育」と「テクノロジー進歩」
将来好きなことをやっていくためには資産が必要で、
資産を作るためには投資原資を大きくすることが重要です。
学生の段階でこれを目指すためには、
“良い大学を卒業して、支出コントロールをしっかりやる。”
これが一つの試金石になります。
結局、この話って「自己投資」が大事であることを示していますよね。
出資元が親だったとしてもです。
いやー、教育ってほんと大事。
この辺りもご興味があればどうぞ。
では、ごきげんよう。
自分から学歴の話をしてくる人は中身がない。