・バフェットさんの資産推移
・複利効果を甘く見るな
・辞めてしまって後悔したこと
ごきげんよう、ペーパー先生です。
行動が早いと得をする。
投資の世界には有名な話があります。
オマハの賢人、著名投資家であるウォーレン・バフェットさんは、
11歳で株式投資を始め、のちにバークシャー・ハサウェイを買収。
現在は同社の筆頭株主、会長兼CEOとして多くの企業の株式を保有しており、
総資産は9兆円とも言われます。
ただしこの資産の多くは60代以降になってから急速に伸ばしたものです。
以下のグラフで一目瞭然ですよね。
【出典】9兆円近く…巨額資産の99%を「50代」から築いた投資家とは(幻冬舎ゴールドオンライン)
2020.1.10
彼は個別株へ投資をする、いわばアクティブ投資家です。
最近ではアップル株式が、資産の伸びに大きく寄与はしているものの、
そのほとんどは、割安で放置されているバリュー銘柄です。
つまりハイパーグロース株で一発当てたのとは毛色が違うわけです。
では、この資産の伸びは何なのか。
それは複利効果です。
複利効果を甘く見るな
複利についておさらいです。
元本だけに利子がつくこと。
<計算式>
n年後の金額=投資元本×(1+1年当たりの受取利息×n)
複利とは
元本と運用でついた前の利子とを合わせた金額に対して利子がつくこと。
<計算式>
n年後の金額=投資元本×(1+年利)n乗
グラフを見てもらう方が早いですね。
100万円の元本を5%の利回りで30年間運用した場合の単利・複利の差が以下です。
ご覧のように、単利は毎年5万円を足していくだけなのに対し、
複利は元本に利息を加えて掛け算をしていくため、期間が長ければ長いほど
乖離していくのがよく分かります。
つまり、投資というのは「何を買うか」も大事ですが、
それよりも重要なのは「早く初めて、長く持つ」ことなのです。
「投資は難しそうだからなぁ」
「投資はしっかり勉強してから」
このようなことを言いながら、ぜんぜん始めない人、周りにいませんか?
もちろん、人によっていろいろな事情があると思いますし、
投資をすることだけが全てではありません。
ここで言いたいのは、価値がある行動だと思えば、
その日からだって実行に移すことは誰でも可能だということです。
証券会社に口座申込みをする。並行して銘柄選定をする。
これがすぐにできない方はきっと、その後も行動に移すことはないのだと思います。
ぼくは2004年に日本株を始めましたが、その後100万円ほどの損失を出して辞めてしまいました。
外国株で復帰する2017年まで、実に10年間お金を一切働かせていなかったわけです。
この後悔があって、いま必死に毎月30万円を全世界株式に積立していますが、
はっきり言って、失われた時間を取り戻すことはできません。
直近10年間、アメリカ株式市場の成長の恩恵を、
ほとんど受けることができませんでしたから、
取り戻しのつかないことをしてしまったわけです。
「ジャックとジル」のエピソード
有名なエピソードをもう1つ紹介しましょう。
書籍『家庭の金銭学』にある複利の力を表す「ジャックとジル」です。
【出典】薬が毒に?:複利のすごさが分かるエピソードと複利が壊す「生きるセンス」3つを解説(リベラルアーツ大学)
2022年5月9日
👨弟のジャック
姉のジルと遊んでいる最中に頭をケガしてしまい、大学に進学できませんでした。18歳から働き始めて、毎月4万円ずつ8年間だけ積立投資をしました。その後はお金を積み立てせずに、投資金額の累計は384万円(毎月4万円 × 12カ月 × 8年)のまま65歳まで運用を続けました。
👩姉のジル
弟のジャックと遊んでいたときの罪の意識もあり、医大に進学しました。26歳で働き始めて、毎月4万円ずつ65歳までの40年間積立投資をしました。結果、ジルの投資金額の累計は1,920万円(毎月4万円 × 12カ月 × 40年)です。
投資商品はS&P500に連動するインデックスファンドで年利10%だと想定。
65歳時点で、より多くお金を持っているのはどちらでしょうか?
投資金額や積立期間でみると、ジルだと思いがちですが、
正解はなんとジャック。
65歳時点で
👨ジャックはおよそ3億1,400万円
👩ジルはおよそ2億5,296万円
ジャックの方が6,104万円も多くのお金を持つことになります。
この話はつまり、複利効果の凄さを示していること、
引いては、時間が長い方が圧倒的に有利であることが分かります。
さいごに
行動にすぐに移してやり続けられる人は、
関連情報もどんどん自分に飛び込んでいきます。
自ら調べていくということもあるでしょうし、
周囲からも情報が自然と集まりだすからですね。
これは、SNSで情報発信をしていれば尚更です。
ぼくの場合は、投資に限らず、
ブログは2000年に、YouTubeは2009年に、ツイッターは2011年に、
やっていたにも関わらず、途中で辞めてしまっているんですよね。
再開したのはすべて2020年以降です。
失われた10年を取り戻す戦い。
そんなことが言えるかと思います。
皆さんは、早くに行動したのに、辞めてしまい後悔したことありますか?
ぜひ、コメント欄等で教えてもらえると嬉しいです。
人生はノーコンティニュー!
悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう。
よろしければこちらの記事もご覧ください。
「早く始める」「続ける」というのはとても難しい。