・パナソニックの「特別キャリアデザインプログラム」
・自分事でシミュレーションしてみる
・社外を見据えて社内で仕事をしよう
おはーん、ペーパー先生です。
電機メーカー大手パナソニックは1日、9月末までに1000人以上の社員が
「特別キャリアデザインプログラム」を通じて退職したことを発表しました。
このブログの内容はラジオでも解説しています。
このプログラムというのは、同社の組織改革などに関連し、
社員のキャリアに対して様々なプランを用意するという趣旨です。
まぁ、一言でいえば早期退職制度とも言えますね。
過去にも1万人を超える大規模リストラを行っていますから、
ここまでであれば、「いつもの話題か」で終わるのですが、
(これがいつもの話題になってる時点で日本オワコン感が凄いですが…)
ポイントはここから。
楠見雄規(くすみ・ゆうき)社長は会見の中で、
「会社が目指す姿を明確に発信していれば、期待していた人まで退職することにはならなかった」
と、早期退職者の中に、将来有望な人材が多数含まれていたと
コメントをしたことが話題となったわけです。
これまで、ライバルと目されてきたソニーグループが1兆円を超える利益を出し、
家電から総合エンターテインメント企業への躍進をしている中、
パナソニックは2期連続の減益で売上高は7兆円を割り込みました。
その上、優秀人材にも逃げられてしまうというのでは目も当てられません。
自分事でシミュレーションしてみる
今日はこれを自分事として捉えて考えてみようと思います。
先生、現在勤務をするIT企業は16年目になります。
仮にこの「特別キャリアデザインプログラム」がアナウンスされた場合、
自分であればどうするのか。
まずは、報道で掲出されているパナソニックのプログラム概要を確認しましょう。
・割増退職金支給の上限額は4000万円
・「キャリア開発休暇」の取得
・外部の人材サービス企業による「再就職支援」
・対象は勤続10年以上かつ59歳10カ月以下の社員
・社員が申請できる期間は7月26日から8月20日
【出典】パナソニック「退職金4000万円上乗せ」で50歳標的の壮絶リストラ:スクープ(ダイヤモンドオンライン)
2021.5.17 5:25
割増退職金は基本月収の何カ月分かの指標で算出されるということで、
最高額は「50歳=支給額50カ月」というレートになっています。
40代がどのレートに設定されているのかは分かりませんが、
割増退職金の支給月数の相場は、24〜36カ月でも多いそうなので、仮に20ヶ月としましょう。
そうなると先生の月給は40万円ですから、800万円が割増退職金となります。
それを踏まえると、手持ちの有休をフル消化し、キャリア開発休暇もフル消化すると、
概算ですがさらに2か月分、80万円の収入が加わります。
トータルで880万円。
選択肢としては、
・年収が下がっても勤務を続ける。
・転職をする。
・独立して個人事業主になる。
この辺りになると思います。
改めて企業勤めをして、社内の関係性構築をしていくのも面倒くさいですから、
それを踏まえると、先生は個人事業主として細々仕事をやっていく道を選びますね。
2ヶ月間で周囲に独立のお知らせを行い、
スキルシェアサービスなどの準備を進め、仕事場の用意もして、
そこそこの準備でスタートを切る上で、
さらに880万円が軍資金として手に入るのであれば
良い選択肢ではないでしょうか。
ただ、これは外部でも仕事を取ってこれるセルフプロデュース力と、
お金に換えられるスキルがないとできません。
先生の場合は広報や採用、開発など広めに仕事を見てきましたから、
特定のスペシャリティがあるというわけではありませんが、
物書きでも経営管理でも役立つ力はあるかなと考えています。
もともと20代でフリーランスを経験しているというのも大きいですね。
また、昨年から始めたこのSNSでの繫がりが何かを生んでくれるかもしれません。
いづれにしても今の生活よりは刺激がありそうだなと感じます。
こうやってシミュレーションしてみると、
企業で仕事をする上で「社内スキル」ばっかり磨いていると、
人生の選択肢を狭めることになるというのが良く分かりますね。
会社勤めの皆さんは「特別キャリアデザインプログラム」をどう使われますか?
では、ごきげんよう。
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「特別キャリアデザインプログラム」という名称はある意味で名は体を表している。