・転職のメリット
・転職のデメリット
・知り合いを通じた紹介
ごきげんよう、ペーパー先生です。
皆さんは転職、されたことありますか?
ぼくは過去2度、キャリアアップのために転職をしています。
では、世の中ではどのような理由で転職しているのか。
転職情報サイト「doda(デューダ)」が
2020年7月~2021年6月の1年間に転職した方のデータを元に、
まとめたランキングが以下となります。
1位 給与が低い・昇給が見込めない 35.0%
2位 昇進・キャリアアップが望めない 29.4%
3位 会社の評価方法に不満があった 26.8%
4位 社内の雰囲気が悪い 26.7%
5位 肉体的または、精神的につらい 24.3%
6位 スキルアップしたい 24.0%
7位 業界・会社の先行きが不安 23.9%
8位 社員を育てる環境がない 23.7%
9位 労働時間に不満(残業が多い/休日出勤がある) 23.5%
10位 尊敬できる人がいない 23.2%
※複数回答可
【出典】転職理由ランキング みんなの本音を調査!(doda)
2022/3/14
1〜3位が、会社の自分に対する評価に関する項目となりました。
それ以下を見ると、「成長を感じられない」「考えられない」、
といったものも多いですね。
会社内の制度や同僚、文化といったところが重視されていることが分かります。
ぼくはかつて新卒や中途採用の責任者を人事部門で行なっていたこともあります。
そうした観点を交え、今日は転職のメリット・デメリットを深掘りしていこうと思います。
現在、転職について検討をされている方の一助になれば嬉しいです。
転職のメリット
まずはメリットから見ていきましょう。
転職の際は、職種や業界を変えて行うこともあれば、そのままスライドというケースもあります。いづれにしても言えることは、会社によって考え方やルール、取引先、ポジションなどが違いますから、ビジネスパーソンとして、複数の物差しを手に入れることができる点が強みとなります。会社勤めはチーム戦ですが、最終的に結果を出すためには個の力を伸ばしていく必要がありますから、1つの会社しか知らないというのは、視野が狭くなりがち。複数の会社で経験を積み、多様な引き出しを持つことが武器にもなります。
転職理由の上位になっていたこの年収。対等に会社と労働者が給与交渉することができるのも転職時ならではかと思います。気を付けなければいけないのは、年収と勤務時間とのバランス。年収は良いけど、長時間労働、休日出勤のような、いわゆるブラック企業だった場合は、長続きしません。会社選びを誤ると、結果的にその後会社を転々とする、なんてケースも。このバランスが良い会社は平均在籍年数も高くなります。面接だけでは分からないこともありますから、オープンワークなどの会社口コミサイトなどを見て、第三者の意見も取り入れましょう。
現在抱えている仕事、同僚や上司との関係など、同じ会社に在籍し続けていると、色々な物が積み上がっていきます。もちろん、それが良い形ならば、役職や役割、引いては給料も上がっていくわけですが、場合によってはゼロからやり直したい、ということもあります。社内の場合は、部署を変えるということも選択肢にありますが、それでも過去を引きずることになりますので、転職するというのは効果的な一手となります。なお、リセットしたい理由を明確にした上で、次の職場を探す方が相性の良い会社を見つけやすいです。
転職のデメリット
続いてデメリットを見ていきましょう。
日本企業は村社会であることが多いです。会社には守りたい文化があり、阿吽の呼吸で動いている物事も多い。そうした空気を読み取った上でないと、そもそも自身のパフォーマンスを最大限発揮することなんてできません。転職はそういう無駄なキャッチアップに時間を要すことになります。だったら慣れた環境で早々に成果を出す方が効率が良い、というのがぼくの考え方でもあります。もちろん、完全実力主義の外資系企業を選ぶというのも一つの手。転職で何を達成したいのか、を踏まえて考えたいですね。
会社文化のキャッチアップにも通じるところがありますが、会社での仕事は=人付き合いでもあります。「この案件はあの人」「このマニュアルはこの人」といったように、会社の中にはキーマンが複数存在しています。そうしたコミュニケーションを1からやらなければいけないというのが転職です。人との距離によって、得られる情報の質やスピードが大きく変わりますから、ここを上手く乗り越えていけそうかどうか、というのも転職を考える上で重視したいところです。
いくら面接で詳しく聞いても、口コミサイトを読み込んでも、実際に働いてみないと、自分のイメージ通りか、ピッタリ合う職場か、なんていうのは分からないものです。最近は「出戻り」という社員もぼくの身近で増えてきましたが、そうした人に出戻り理由を聞くと、「思っていたのと違った」「聞いていた話と違った」ということばかり。それだけ人と企業とのマッチングというのは難しいものです。イメージとのズレを最小化する方法としては、知り合いが勤めている会社を選ぶこと。忖度ない情報を事前に聞くことができるからです。
さいごに
今日は転職のメリット・デメリットについて紹介をしてきましたが
いかがだったでしょうか?
ぼくは社会人最初にベンチャー企業へ飛び込み、
その後大手IT企業を2社経験しています。
どちらも、リクナビNEXTという転職サイトを通じて応募しました。
新卒や中途採用をする側の立場で仕事をした経験者からすると、
転職は、最後に触れたように知り合いを通じた紹介の流れが一番確度が高いです。
・友人を通じて検討先企業の忖度ない情報を受け取れる。
・転職後も知り合いがいるという安心感がある。
この辺りが強みになるからだと思います。
商品を購入する時も、知人からの口コミが有効なのと本質的には一緒ですね。
求職者側も、他で並行応募している会社との内定競争ではなく、
焦らず、じっくり話を聞くことを前提に臨みますから、
誤解が最大限解消された上で判断できる、ということが大きいです。
入社後、不安になる部分を友人がフォローできる体制が組まれていることも強みになります。
もちろんこうした知り合い紹介採用が機能するためには、
社員が友人を誘えるような会社環境であることが大前提。
つまり良い採用をしてくために、自然と人事担当者も、
より魅力的な制度設計を作ろうと意識が働くようになります。
良いこと尽くめなんですよね。
さて、日本で転職というと生涯で2、3回、
多くても4、5回といったイメージを持つ方が多いかもしれません。
これは30代以降のビジネスパーソンであれば同意いただけるのではないでしょうか。
しかし、Z世代と呼ばれる1990年代生まれの若者にとっては事情が変わってきているようです。
日経電子版から興味深い記事を見つけました。
Z世代の、転職が当たり前、転職を前提とした仕事の仕方、を、
転職ネーティブと定義し、その考え方をまとめた表です。
【出典】転職ネーティブ世代争奪の現場 応募者は「企業と対等」(日経電子版)
2022年7月19日 2:00 [有料会員限定]
入社直後の4月に転職サイトへ登録をした新社会人が
2017年あたりから急増していることが分かります。
2022年は調査を開始した11年比で実に28.6倍。
終身雇用制度が崩壊し、1つの会社で勤め上げるという
「会社=主、個人=従」から、
会社勤めは個人のスキルを上げていくための手段という
「個人=主、会社=従」へ
変化していることが読み取れます。
コロナ禍を経て、「働くと何か」「自分らしい生き方とは何か」という問いと
向き合う人が増えたことも理由の一つかもしれません。
これは、Z世代に限らず、30代、40代でも同様です。
転職を自己実現のための「手段」として捉えるのであれば、
まずは「目的」を整理し、そのための手段として適切な選択肢が
その会社への転職をすることで得られそうか。
そうした考え方が必要になっていきますね。
皆さんが転職に感じるメリット・デメリットにはどのようなものがありますか?
コメント欄等で教えていただけると嬉しいです。
人生はノーコンティニュー!
悔いのないようにやっていきましょう。
よろしければ、こちらの記事もご覧ください。
では、ごきげんよう。
転職はまさに人生の岐路。