・年収が上がらず悩んでいる方。
・転職を検討している方。
・業種選びに苦労されている方。
おは一ん、ペーパー先生です。
今日は独立をするにも転職をするにも「目利き」が大事という話です。
結論から行きますと、「選んだ業界で年収は決まる」です。
では、さっそく話をすすめていきましょう!
業界別の規模
国内の年間売上高ベースでは、
自動車業界…69兆円
食品業界…29兆円
建設業界…16兆円
広告業界…7兆円
ゲーム業界…5兆円
このような形になっています。
当たり前なのですが、市場規模が大きい分野で仕事をすれば、収益に対して従業員への分配も大きくなりますから、就労収入も上がりやすくなります。
一方、市場が鈍化している、または右肩下がりになっている業界で仕事をすれば、従業員への分配も小さくなります。
つまり、自身がどんなに一生懸命頑張りを続けても、身を投じる市場を見誤ると、就労収入を上げていくことは難しいわけです。
ただし、市場が小さい業界はすべてダメ、ということではありません。
その市場に従事するプレイヤーの数も重要です。
自動車業界は、製造や資材、販売などをすべて含めると542万人が働いています。
国内の就労人口がおよそ6,724万人と言われていますので、実に8%以上に上ります。【出典:一般社団法人日本自動車工業会】
一方で、まだ市場が小さい分野はプレイヤーも少ないですから、リスクもありますが、リターンも大きくなります。
こう書くとすごく当たり前のことです。
しかし、いざ自身の転職や独立になると、結び付かない方が多くいます。
採用をやっていた時に、多くこういった方を見てきました。
これは「企業文化」や「同僚」などを要因とする突発的な退職行動が、上記の考えるべき「当たり前」をすっ飛ばしてしまうことに起因しています。
先生の仕事選び
では、ここで先生のこれまでを振り返ります。
詳しくはこちらに記載していますが、先生の社会人生活はITコンテンツの企画・開発を行うベンチャー企業からスタートしました。
先生が就職する前年、1999年というのは、NTTドコモさんがインターネットに繋がる携帯電話サービス「iモード」を開始した年です。
ガジェット好きだった先生は、このサービスに夢中になりまして、自分でサイトを立ち上げiモード向けコンテンツを提供し始めました。
それが色々な雑誌に取り上げていただいたことを通じて、1社目となるベンチャー企業にお世話になったわけです。
このモバイルコンテンツ市場は、コマースを含めると2007年に1兆1,600億円だったものが、2016年には5兆円強へ急成長しています。【出典:総務省「モバイルコンテンツ産業の市場規模」】
先生は、1年間ほどフリーランスで活動をしていた時期は年収を下げていますが、それを除けば幸運にも段階的に就労収入を上げていけてます。
これは、私の力というよりも、身を置いている市場が成長している恩恵を受けているということです。
目利きの精度を上げていくコツ
自分が従事する仕事選びというのは、ある意味で株式投資と同じです。
どのセクターに投資するのかを決め、その後の成長でキャピタルゲインやインカムゲインを得る。
同じ会社で収入を上げていくのはインカムゲイン、価値を高めて有利な条件で転職するのをキャピタルゲイン、と置き換えても良いかも知れません。
この数年で、
「自動車」×「IT」=MaaS、自動運転、ライドシェアなど
「金融」×「IT」=決済、暗号資産、クラウドファウンディングなど
「医療」×「IT」=遠隔医療、モニタリング、電子カルテなど
のように、ITを活用したテックベンチャーも活況です。
また、業界間の垣根も曖昧になってきました。
以前に紹介した家計簿アプリ『MoneyTree』(マネーツリー)も新しい市場を開拓したテックビジネス事例の一つです。
こうした成長が見込める新しい分野に早期参入して、その第一人者になれば、市場の拡大とともに、就労収入も大幅なアップを目指せると思います。
最後に参考情報を。
以前に紹介をした『ビズリーチ』では、「企業の採用担当者」および「ヘッドハンター」が、求職者の検索にあたりどんなワードを使っているのか、統計情報をランキングで公開しています。
【出典:『ビズリーチ』マイページ「最近の人気検索キーワード」】
ここを見ることで、市場ニーズを読み取ることができます。
もちろん、もう少し詳しく把握をしたいということであれば、転職エージェントと直接コミュニケーションを取ってみることをおススメします。
「転職サービス」の解説と『ビズリーチ』のレビューについてはこちらをご覧ください。
では、ごきげんよう。
投資も転職も独立も自己責任だけど、やった分だけ学びがある。