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ぺいぱが相場急落時に考えていたこと:3ヶ月ほどで1,157万円の金融資産を失う

ぺいぱが相場急落時に考えていたこと:3ヶ月ほどで1,157万円の金融資産を失う
この記事で分かること

・ぺいぱ、追い詰められる。
・ぺいぱ、失敗と発見。
・ぺいぱ、4年間辛抱する。

ごきげんよう、ぺいぱです。

動画解説

このブログの内容は動画でも解説しています。

今年はなかなかパンチの効いた株式市場になっていますね。

<主要指数等の年初来騰落率>
 ダウ ▲9.62%
 ナスダック ▲19.15%
 S&P500 ▲13.54%
 ACWI ETF ▲9.61%
 日経平均 ▲19.27%
 オルカン ▲11.58%
 BTC/USD ▲15.75%
 ※25年4月7日10:30時点

為替も円高に振れていますからオルカンの下落率は10%を超えました。これがたった3ヶ月での出来事なわけですから、世の中何が起こるか本当に分かりませんね。(いや、分かってた人もいるのかもしれませんが)

思い返せば、3月初めにも「株安・円高に不安な皆さんに捧ぐ:ぺいぱは無職で700万円も減ったけど元気です。」なんていう動画をアップしていましたが、あの時よりさらに状況は悪化しているとも言えます。

お金系YouTuberの皆さんも、こうした時期は平日・週末に関わらず緊急で動画を回されていて「大変忙しそうだなぁ」なんて横目で見ていましたが、一応ぼくもそんな界隈の端くれオブ端くれです。いつもご視聴いただいている皆さんに対して「こんな風に受け取ってますよ」という、いわば「お気持ち表明」があった方が、安心してもらえるのではと思いまして、この話をまとめました。

では、さっそくいってみましょう!

身の丈にあった投資

まず、この2週間ほどのぺいぱですが、株式市場どころではなかった。もうホント、これに尽きます。では何に尽きるのか。それは昨年10月から通っていた脚本家学校。これを3月末で無事に卒業しまして、その集大成となる学内コンクールの作品提出締め切りに追われていたわけです。もう、フィジカル的にもメンタル的にも…。

見習い物書きとは孤独なもので、相談相手もいませんし、そもそも書くのに慣れてもいませんから、日に日に追い詰められていくんですよね。コンクール応募はもう諦めるか。そんなところまで一時期はいきました。書けないし、書けても納得するものができないからです。でも、結局は新作を書き切りまして締め切り当日の夕方に提出を済ませました。

以前、テレビか何かで見た漆職人がこんなことを言ってたんです。

「技っていうのは長くやってれば大抵上手くなるんですよ。続けるのが難しいんです。」

うん、最後はここですよ。「半年続けたんだからもうひと粘りしてみっか」。そんなわけでぼくは2週間ほど前に気持ちを立て直してコンクール用の脚本を書き切ったわけです。そんなこんなで、この「やわらか中学校」の更新も滞っていたので、楽しみにされていた皆さん、ホント申し訳ありません。

で、この「続けるのが難しい」ってこと。これは何も勉強や趣味の話だけじゃなく、資産運用の世界でも同じですよね。新NISA制度が開始になって 1年ちょっとが経過しますけど、これを機に投資を始めた人は、2024年8月の植田ショック、そして今年のトランプ関税ショックと、試される日が次々に押し寄せてきて、すでにギブアップされた方もいるんだと思います。

それはそれでしょうがない。身の丈にあった投資になっていなかったということなのでしょう。投資金額や投資商品、投資経験に至るまで、あらゆることがです。それを自分のちょうどいい塩梅になるまで探し続けられる人、粘り強く模索できる人だけが、「お金が働く」ということの意味を理解し、恩恵を享受することができる。それが資産運用だと思うわけです。

ぺいぱの運用状況

さて、ここからはぺいぱの運用状況を軽く触れながら、それをどう受け取っているかに話を移していきましょう。

ぺいぱの金融資産推移

■2024年12月31日時点
 法定通貨 1,027万円
 オルカン 3,738万円
 暗号資産 1,518万円
 ————————
 6,283万円

■2025年4月7日時点
 法定通貨 335万円
 オルカン 3,573万円
 暗号資産 1,218万円
 ————————
 5,126万円

 ※数字は四捨五入

わずか3ヶ月ほどで▲1,157万円(▲18.41%)。内訳の細かい行き来がありますが本筋じゃないので割愛します。これは運用中じゃない現金も含みますから、退職後の年金やら保険料やらで支出が大きくなっていることの影響も含みますが、まぁそうだとしても、これはなかなかの結果ですね。新NISAの成長投資枠・つみたて投資枠のオルカンだけで見ても▲2.09%と、ついにマイナスに転落しています。2年連続で2月にほぼ一括投資をしていることが響いてますね。

で、ここで何を言いたいかというと、こんなに資産が急減しているのに、コンクールあったんでそんなこと気にしてる場合じゃなかった、という事実です。もしこれで、資産の減りが気になりすぎて、脚本の執筆どころじゃない、ということだったのであれば、それはぼくの身の丈にあった投資ではなかったということになります。つまり、今のところはぼくにとっては、これでも身の丈にあった投資になっているわけです。

著名投資家ウォーレン・バフェットさんの言葉に「株式市場は、せっかちな人から忍耐強い人へお金を移す装置である」なんてものがあったりしますが、自分にとっての適正範囲を知る意味では、早期に何回か急落相場を体験して、身の丈を知ることはすごく重要で、今はまさにそんな機会を与えてくれているんじゃないかな、なんてぼくは思っています。

ここまでは、身の丈についての話。あともう1つ加えるとすればぺいぱ自身の学びとして、分散って改めて大事だな、ということ。

今回の急落相場において、ぺいぱはNISA枠を2月にほぼ一括投資したわけですから、今時点の結果だけみれば大きな失敗になります。ただ、5年間はそういうやり方をすると当初から決めていたので、もうこれは仕方がない。タイミングを図らない投資をするということはつまりこういうことなのです。

資産の急減、無職1年生にはなかなか厳しい洗礼なわけですが、一方で良かった出来事もあります。ぼくは昨年末で20年近く勤務した会社をなんやかんやあり早期退職したのですが、その準備段階として支出整理の一環で、住宅ローンおよそ2,000万円分を一括返済したんですね。原資は保有オルカンの売却(益)です。

先ほどは金融資産ベースでの話でしたが、今度は純資産ベース。つまり不動産を含む形で推移を見ていきましょう。不動産価格はAI査定サービス「ハウマ」算出の推定売却価格となっています。ま、あくまで参考値とお考えください。

ぺいぱの純資産推移

■2024年12月31日時点
 法定通貨 1,027万円
 オルカン 3,738万円
 暗号資産 1,518万円
 不動産 3,916万円
 ————————
 1億199万円

■2025年4月7日時点
 法定通貨 335万円
 オルカン 3,573万円
 暗号資産 1,218万円
 不動産 4,201万円
 ————————
 9,327万円

※数字は四捨五入
※不動産は想定売却価格

この3ヶ月ほどで▲792万円(▲7.77%)、がっつり減っているのは減ってるんですが、金融資産だけでみた場合と少し雰囲気は異なります。それは株式や暗号資産のように不動産価格は急落していないからですね。むしろ3月末に大きく上昇したのですが、これはハウマが1月末に実施した価格推定エンジンのバージョンアップによる影響と思われます。

いずれにしても、この上昇分がなかったとしても、不動産価格がこの3ヶ月で10%も20%も下がっていることは考えにくいわけですから、やはり若干は資産の減少幅を抑える役割にはなった。そう捉えられます。株式の中で分散をさせることも大事ですが、アセットクラス自体の分散も大事だなということを、身をもって知ることになりました。

おしらせ

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「資産運用学園やわらか中学校」公式アイテム

さいごに

今回は「ぺいぱが相場急落時に考えていたこと」と題しまして、この数週間での感想を話してきました。

ポイントは、他のことに夢中で気にならないぐらいの資産運用がちょうどいい、ということだったわけですが、皆さんはどうでしょうか? 気になって毎日評価額を見ちゃう、なんて方は少し身の丈にあっていない可能性ありますね。投資金額や投資商品、あとは購入の仕方も含めて再点検してみてはいかがでしょうか。

近年の軟調相場ですと、2020年3月の「コロナショック」や2022年の「QT(量的引き締め)相場」が思い出されます。下げ幅という点では現在の相場も含めて似ている部分がありますが、性質は全然違いますね。コロナショックはパンデミックでこの先の経済が見通せない不安、22年のQT相場は空前の金融緩和政策の転換期としての冷や水。そして25年相場はトランプ関税によるものですから、この政策一つでどうにでも転びます。

そういえば「アメリカがくしゃみをすると日本が風邪をひく」なんてことが、1960年代から言われてきました。これは日本経済が米国経済の影響を強く受けやすいという比喩です。今の世界の状況を例えると何になるでしょうか。「やられたらやりかえす。倍返しだ!」。地球全体が風邪ひく寸前。もうそんな感じですね。

トランプ関税がこの調子で続けば、グローバル経済の分断と縮小が進み、すべての地域において輸出・投資・消費すべてにマイナス影響となりますから、世界的な景気後退(リセッション)に繋がるリスクが大いにある。つまりそれを見越して、多くの機関投資家が株式などのリスク資産から資金を退避させている、その動きが加速度的に強まっている。これが現状です。

要因が要因ですから、ぼくはトランプ政権が続く4年間は黙って静かにじっと過ごすしかないかなと思ってます。ま、ご本人は3期目にも色気を出しているようですが(笑)我々、個人投資家もこのぐらい図太い神経で資産運用をやり続ける必要があるということですね。

なお、ぺいぱ的には、証券口座の乗っ取り被害の方が相場急落よりよっぽど深刻に受け止めています。

本当にフィッシング詐欺による被害だけなのでしょうか? なぜ乗っ取られた口座では中国株式の買い付けがされているんでしょうか? NISA利用者の拡大はネット証券の普及が後押ししている部分もあります。もちろん利用者側のリテラシー向上は重要ですが、安心・安全に大切な資産を運用するという、個人投資家にとっての基本中の基本。この環境をぜひ業界全体で作っていってもらえると嬉しいです。

最後の最後にサブチャンネルのお知らせ! 「ぺいぱのひとりごと」というサブチャンネルをやっていまして、原則、平日の朝7時からライブ配信しています。お金や仕事の話題を中心に、直近の出来事でぺいぱが興味のあるものを取り上げ、好き放題喋り倒すラジオみたいな内容です。通勤・通学のお供に最適だと思いますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。

人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

身の丈を探せ。

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