・モノ消費の時代
・コト消費の時代
・ゼロ消費の時代
おはーん、ペーパー先生です。
昔、フジテレビのドラマで「お金がない!」という作品がありました。
このブログの内容はラジオでも解説しています。
学歴もなく貧困を極めた青年が、とあるきっかけから一流企業で働き始め、
仕事を成功させていくというストーリーです。
最終的にはお金よりも成功よりも大事なことに主人公が気付くわけですが、
重要なのは一度体験して気付いた、ということです。
今日は先生の半生を振り返りながら、消費の変化について話をしていきます。
モノ消費の時代
先生が社会人になったのは2000年。
あの当時を思い起こすと、給料が入ったら何を買おうか、
あふれんばかりの選択肢がありました。
ゲームやマンガといったものから、Macや車まで、
とにかく手元に残るアイテム、つまりモノへの関心は際限なかったと思います。
当時は銀行の通帳しか資産を把握するツールがありませんでしたから、
現在の預金額と、買いたいモノの金額とをにらめっこし、
分割払いでどこまでの出費ができるかを前提に考えていました。
ガジェット好きだったこともあり、
携帯電話も3回線・3機種を持っていた時期がありましたし、
Macもデスクトップのハイエンド機種を背伸びして購入していましたから、
あきらかに倹約家ではなく浪費家だったと言えます。
とにかくお金を使うのであれば、現物として手元に残るものを。
そんな意識が極めて高かったのを今でもよく覚えています。
コト消費の時代
「宵越しの金は持たぬ」の精神で走り続けた20代が終わり、
浪費家のピークを迎えたのは、30歳を超えたころ。
自宅マンションを購入したタイミングです。
ここを境に物欲は低下していき、支出といえば
会食や飲み会、合コンなどの人的交流、つまりコトに絞られていきます。
なぜそうなったのか。
都心に住んでいることもあり、車こそ買うことはありませんでしたが、
その他で欲しいモノはだいたい一周しちゃったからです。
山ほどあった携帯電話の白ロム(番号が抜かれている端末)も、
ある日を境に、突然ただのガラクタになりました。
Macも身体の一部ぐらいの感じから、ただのツールに。
景色が急にセピアになるというか、
価値の置き場が変わるというか、
そんな心境の変化があったわけです。
なお、マンション購入時の手取りは年400万円ほど。
交際費が増えていっても、その他で大きな買い物がありませんから、
支出管理をぜんぜんしていなくても、お金はゆっくり薄く確実に
増えていくようになりました。
これがその後、2017年に外国株を始める原資となったわけです。
ゼロ消費の時代
ジムでトレーナーをつけたトレーニング、
合コンやマッチングアプリを利用した彼女探し、
業界内外のビジネスパーソンとの交流会や会食、
彼女との食事や旅行など。
こうした続いてきたコト消費も2019年で終わりを迎えます。
翌年からコロナ禍に入ったためです。
もちろんこれはきっかけを生んだだけであり、
自分の中で、20代のモノ消費、30代のコト消費をある程度やり切り、
お金を使って得られる対価というのはこういうことか、
という答えが知れた、分かった、ということがトリガーになっています。
2020年の夏から支出管理の徹底を開始、
2021年にキャリーケース1つでホテル暮らしを開始、
というゼロスタートに繋がりました。
3つの時代
今日の話を整理すると、
フェーズ1:モノ消費の時代(20代)
フェーズ2:コト消費の時代(30代)
フェーズ3:ゼロ消費の時代(40代)
先生の人生はこんなフェーズの切り方ができるかも知れません。
狙ってやったというよりは、たまたまそうなっただけなのですが、
モノ消費を一周して、興味関心がコトへと移り、
コト消費を一周して、興味関心がゼロスタートすることに移り、
そしてゼロの時代を迎える。
形容するならこんな感じでしょうか。
何事も一度体験をして結果を知ってみる、ということが大事。
これがないと、次のフェーズにいつまで経っても移行することができないからです。
価値観のステージを次々移していくことで、
収入や支出のあり方も、自然と研ぎ澄まされていきます。
何に・どのぐらい・どう使うと・どんなベネフィットが提供されるのかが
ある程度、頭の中で精度高くシミュレーションできるようになるためです。
ゼロ消費の時代に突入して思うことは、
「あ、お金の使い道ってそんなにないな」
ということ。
大晦日、コロナ感染拡大の兆候があったことから実家への帰省を見送り、
ホテルで一人過ごしましたが、就寝前に思ったことは、
「食事が摂れて、寝るところがあるって幸せだな」
でした。
逆にいうとこれさえ確保できれば、あとは余計な支出なんですよね。
今日は、先生自身の半生を振り返りながら、
お金の使い道の変遷を辿っていきました。
皆さんはお金との付き合い方、何か変化がありましたか?
では、ごきげんよう。
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