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将棋から学ぶ仕事や投資で勝つ方法

将棋から学ぶ仕事や投資で勝つ方法
この記事で分かること

・「お金のまなびば!」で学ぶ
・将棋のコマもマルチタスク
・1人で決めたものが強い

投資信託の「ひふみ」シリーズを展開しているレオス・キャピタルワークスさんが

お金のまなびば!」というYouTubeチャンネルを昨年末に開設されました。

顔の見えるファンドマネージャーとしておなじみの藤野英人氏を始め、

「ひふみ」シリーズを運用しているメンバーや、様々なゲストを招いたコーナーが配信されています。

今日はこの配信から、将棋で学ぶ仕事や投資で勝つ方法をやわらか紹介します。

将棋のコマもマルチタスク

「お金のまなびば!」は非常に学びの多いチャンネルなのですが、

最近なるほどと思ったのはこの配信です。

【出典】藤野英人×佐藤康光:読みの勝負をする棋士に学ぶ!思い通りにいかない時の感情との向きあい方(お金のまなびば!)
2021/03/09

永世棋聖で日本将棋連盟会長の佐藤康光九段をゲストに招き、

投資と将棋の世界での共通点について行われた対談です。

その中で、佐藤九段からこんなコメントがあったんですね。

「将棋のコマもマルチタスク、攻めも守りも両方求められる時代。」

AIによる新しい将棋の指し方が登場してきたことで、

それぞれのコマに与えられた役割を超えて、すべてのコマが攻めも守りも

フル活用しなければ、戦えなくなってきているという趣旨です。

このブログでは昨年のコロナ禍を経て、「個」がより重要になる時代となることを

繰り返しお伝えしてきました。

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生活において「攻め」と「守り」の定義は実はすごく難しいですよね。

将棋の場合は盤面を前進すれば「攻め」、後退すれば「守り」と言えるかもしれませんが、

個人の場合はこう考えることができます。

先生の場合、

「デザイン」+「プロデュース」+「マネジメント」+「採用」+「広報」+「資産運用」

こんな感じのスキルセットになると思いますが、

これらは単品で見ると全部「攻め」です。

ただし、こういうケースでは「守り」にもなります。

例えば”自身が部門長で利益を上げることがミッションの場合”

・広報部門が作成したプレスリリースをチェックし、見出しや本文の言い回しにもっと工夫を入れてみる。

・欠員が出て、社内で補充人員の調整が難しい場合に、中途採用のダイレクトリクルーティングを行う。

今の目標達成のために、過去の経験でカバーをするという構図になって初めて

「攻め」だったスキルが「守り」にも活きると言えるわけです。

主従関係に応じて「攻め」と「守り」がダイナミックに入れ替わることを意味し、

まさに「攻撃は最大の防御なり」ですね。

1人で決めたものが強い

冒頭で紹介した動画からもう1つ、藤野英人氏のコメントを紹介します。

「投資も将棋も、複数で考えた場合より1人で責任を負って決めたことの方が結果が良い。」

この話を聞いた時に以下を思い出しました。

以前に日経電子版で日経平均株価が30年半ぶりに3万円の大台を回復した際の話題で、

最後に終値で3万円台をつけた1990年8月2日時点で上場しており、

記事掲出時点2021年2月15日までの株価騰落率をランキングした記事が掲出されていたんですね。

1位 ニトリHD 57倍
2位 キーエンス 34倍
3位 日本電産 26倍
4位 ユニチャーム 19倍
5位 HOYA 18倍

【出典】30年半の上昇率首位、ニトリの57倍 日経平均3万円回復(日経電子版)
2021年2月15日 16:17 [有料会員限定]

上位5社のうちなんとHOYAさんを除くすべてがオーナー企業なんですね。

1人で決めることの強さを表す結果だと言えるのではないでしょうか。

大企業になればなるほど、合議制で物事が進みます。

先生の勤務先も従業員数が2000名弱ですからそこそこのサイズにあたるかと思いますが、

万人が「いいよね」といったもので成功した製品はないです。

成功するものというのは、社内から賛同の意見が少ないものだったりするんですよね。

ヒット商品の潜在価値というのは事前に少数の人で評価できるようなものではありません。

だからこそ、1人で決めたものの強さというものが光るのだと思います。

さいごに

あらゆる場面でのマネジメントは、まさに将棋のようなもの。

組織を盤面とコマに見立て、その瞬間瞬間を差配していくわけですね。

将棋を複数の人と相談して次の差し手を決めても、上手くいくイメージが湧きませんが、

だからこそ、仕事も投資も孤独で苦しいけれども「攻め」と「守り」を駆使し1人で決めて突き進むことが必要です。

将棋の棋士のように忍耐強くやり続けていきましょう。

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

“と金は金で金以上”
歩兵の成ったものをと金(ときん)と言います、と金は相手に渡しても歩となるため、金より強い攻め駒だと言う将棋の格言です。

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