・企業を知る方法
・決算書とは何か
・3種の神器とは
おはーん、ペーパー先生です。
皆さんは決算書を読んだことはあるでしょうか。
大手企業の決算が良かった・悪かったという記事をニュース等でご覧になることがあると思いますが、
そうした業績を記した財務諸表をまとめて決算書と呼びます。
これを見ることで、企業が1年間で行ってきたお金の取引をまるっと知ることが出来ます。
企業の素顔を知ることは投資をする際はもちろん、就職活動や転職活動にも欠かせません。
しかし、実際に決算書に目を通された方はごくわずかなのではと思います。
今日は「決算書で何がわかるのか」についてやわらか解説していきます。
決算書とは
決算書は年に4回開示されます。
年度が4月スタートの企業の場合は、
04-06月:第1四半期
07-09月:第2四半期
10-12月:第3四半期
01-03月:第4四半期(本決算)
3か月を1つの区切りにして「四半期(しはんき)」と呼びます。
また海外では「クォーター(quarter)」の頭文字から、第1四半期をQ1、第2四半期をQ2と呼びます。
12か月で4回、事業の進捗をまとめて決算発表を行い、
4回目つまり1年間の総成績が「本決算(ほんけっさん)」となるわけです。
本決算の時期は企業により様々。
一般的には4月開始・3月終了を会計年度としているところが多いです。
・どのぐらい稼いでいるのか?
・どのぐらい成長するのか?
・倒産する可能性はないのか?
人間で言うと健康診断の結果通知。それが決算書です。健康診断では、伸長や体重・視力・血圧など様々な検査結果が前年との比較で通知されますが、まさにこれの企業版。どのぐらい稼いでいるのか、支出はいくらあったのか、課題などはないのか、などを読み取るための資料が決算書です。
会社
├→株主(投資をする)
├→銀行(出資をする)
└→監査法人(監査をする)
株式会社、つまり株式を公開している企業は、資金を外部から調達することを意味しますので、投資家や銀行などに対し、会社のお金にまつわるあらゆる報告の提出が義務化されています。そこで利用されているのが決算書です。
・日本会計基準
・米国会計基準
・国際会計基準 / IFRS(アイファース)
・J-IFRS(ジェイアイファース)
企業単体だけではなく、過去業績や同業他社との比較などをできるようにするには、会計に一定の基準を設ける必要があります。日本企業は必ずしも日本会計基準にする必要はなく、この4種類から任意で選ぶことになります。それぞれ会計ルールに違いがあります。
3種の神器
ということで、決算書を読むための事前知識は以上です。
最後に、実際に決算書を読んでいく上で重要となる「3種の神器」を紹介します。
決算書の3種の神器:
・損益計算書(Profit and Loss Statement/PL/ぴーえる)
・貸借対照表(Balance Sheet/BS/びーえす)
・キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement/CF/しーえふ)
PLはどのぐらい稼いでいるか、BSは何を持っているか、CFはどのようなお金の流れか、
これがそれぞれ分かります。
企業を多角的に捉えるためのこの3者は、密接な繫がりがあるわけです。
これらを紹介する回も今後設けていきたいと思います。
では、ごきげんよう。
決算書は企業の健康診断結果。