そのた

東証再編で期待したいこと

東証再編で期待したいこと
この記事で分かること

・東証の再編案
・世界の株式市場規模
・米国市場の強さ 

東京証券取引所は12月25日、再編案を正式に発表しました。

それによると、株主数・流通株式・時価総額などから分類されている4市場5種を廃止し、役割分けされた3市場を新たに開設するというものです。

現在

東証一部
東証二部
マザーズ
JASDAQ(スタンダード)
JASDAQ(グロース)

将来

プライム(グローバル企業向け)
スタンダード(中堅企業向け)
グロース(新興企業向け)

新区分の概要は以下の通りです。

新市場区分の概要

【出典:日経電子版】

市場再編と合わせて、東証株価指数(TOPIX)の対象銘柄も絞り込まれます。

市場の流通時価総額100億円を基準の一つにして、基準を満たさない銘柄は指数から段階的に除外をしていく方針のようです。

つまりプライムに厳格な基準を設けて、世界から注目される市場形成をしていこうという意思が伺えます。

ではなぜこのような再編に動くのか。

それは世界の主要取引所を見ていくと分かります。

今日は東証再編についてやわらか解説します。

世界主要株式市場

年間売買代金順に見ていきましょう。

圧倒的な規模で君臨するのが米国。次いで中国、日本と続きます。

<🇺🇸ニューヨーク証券取引所
市場略称:NYSE
市場種別:なし
株価指数:ダウ平均株価
取引時間:夏 22:30〜5:00、冬 23:30〜6:00
売買代金:2,009.8兆円
時価総額:2,157.7兆円
上場企業:2,838社

<🇺🇸NASDAQ
市場略称:なし
市場種別:なし
株価指数:ナスダック総合指数
取引時間:夏 22:30〜5:00、冬 23:30〜6:00
売買代金:1,718.9兆円
時価総額:1,825.7兆円
上場企業:3,202社

<🇨🇳上海証券取引所
市場略称:SSE
市場種別:A株、B株
株価指数:上海総合指数
取引時間:通年 10:30〜12:30、14:00〜16:00
売買代金:872.6兆円
時価総額:669.5兆円
上場企業:1,710社

<🇯🇵東京証券取引所
市場略称:TSE
市場種別:第1部、第2部、マザーズ、JASDAQ(スタンダード/グロース)
株価指数:日経平均株価
取引時間:通年 9:00〜11:30、12:30〜15:00
売買代金:489.4兆円
時価総額:632.4兆円
上場企業:3,639社

<🇰🇷韓国取引所
市場略称:KRX
市場種別:韓国証券取引所、コスダック
株価指数:KOSPI
取引時間:通年 9:00〜15:00
売買代金:299.2兆円
時価総額:169.3兆円
上場企業:2,298社

<🇭🇰香港証券取引所
市場略称:HKEx
市場種別:メインボード、グロース・エンタープライズ・マーケット(GEM)
株価指数:ハンセン指数
取引時間:通年 10:30〜12:30、14:00〜16:00
売買代金:213.8兆円
時価総額:581兆円
上場企業:2,509社

<🇫🇷ユーロネクスト
市場略称:ENX
市場種別:なし
株価指数:CAC 40
取引時間:夏 16:00〜0:30、冬 17:00〜1:30
売買代金:179.8兆円
時価総額:487.5兆円
上場企業:1,466社

<🇬🇧ロンドン証券取引所
市場略称:LSE
市場種別:メイン・AIM
株価指数:FTSE 100
取引時間:夏 16:00〜0:30、冬 17:00〜1:30
売買代金:151.9兆円
時価総額:367.2兆円
上場企業:1,120社

<🇩🇪フランクフルト証券取引所
市場略称:FWB
市場種別:ドメスティック、プライム
株価指数:ドイツ株価指数(DAX)
取引時間:夏 16:00〜0:30、冬 17:00〜1:30
売買代金:148.6兆円
時価総額:197.4兆円
上場企業:508社

<🇮🇳インド国立証券取引所
市場略称:NSE
市場種別:なし
株価指数:S&P CNX Nifty
取引時間:通年 13:25〜19:00
売買代金:119.9兆円
時価総額:220兆円
上場企業:1,943社

<🇹🇼台湾証券取引所
市場略称:TWSE
市場種別:なし
株価指数:台湾加権指数
取引時間:通年 10:00~14:30
売買代金:98.4兆円
時価総額:137.9兆円
上場企業:959社

<🇸🇬シンガポール証券取引所
市場略称:SGX
市場種別:メインボード、カタリスト
株価指数:ST指数
取引時間:通年 10:00〜13:30、13:00〜18:00
売買代金:18.9兆円
時価総額:63.4兆円
上場企業:710社

※取引時間は日本時間
※売買代金は20年1月-8月末までの累計。
※8月末の為替レートで円換算。
【出典:株式会社野村資本市場研究所 市場の各種推移

基本的にはここで紹介した市場、特に米・中・日の株価指数を追いかけていれば、世界の経済動向は分かります。

米国市場が注目をされるのはその規模だけではありません。

しっかり右肩で成長を続けているからです。長期で見るとよく分かります。

30年間の実績

それぞれの指数を、30年前を1とした場合の伸びを見てみましょう。

4指数の比較

これを見てあなたはどこに投資をしたいですか?

先生が日本株へ投資をしない理由が説明をするまでもなくお分かりただけると思います。

この数ヶ月、日経平均が高値を更新するニュースを目にする機会があったと思います。

しかし長期で見ればそれがグラフに現れないぐらい横ばいなのです。

株式というのは長期投資が理想です。

長く保有すればするほど大きく成長することを歴史が証明しているからです。

このグラフを見ると、リーマンショックやコロナショックがどこにあるのかは確認できますが、通期で見れば大したことがないことも分かります。

米国市場は上場企業に厳しいことでも知られます。

しっかり株主の方を見て、成長を描けないようであれば退場させられる。

そうした仕組みが長く生かされているからこそ、この指数の伸びを形成しているわけです。

話を冒頭に戻しますと、今回の東証の市場再編は、世界の株式市場から周回遅れになっている現状を取り戻していく第一歩です。

企業に厳しく、そして中身ある事業活動をしっかり行っている企業の成長を、投資家が一緒に分かち合えるような指数作り。

そうしたものを目指して欲しいと思います。

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

長期視点でモノを見よう。

よろしければ応援クリックお願いします!
にほんブログ村 資産運用(投資)
関連記事