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現在の自動車の利用方法から不動産の未来を想像してみる

現在の自動車の利用方法から不動産の未来を想像してみる
この記事で分かること

・マンション価格の高騰が続く
・カーシェア時代における車の使い方
・モビリティの時代を先駆け

おはーん、ペーパー先生です。

コロナ禍のカネ余りを受けてマンション価格の高騰はさらに加速しています。

音声解説

このブログの内容はラジオでも解説しています。

10月に首都圏で発売された新築マンションの平均価格は、

バブル期の1990年を超えて過去最高になったと報じられました。

民間の調査会社、不動産経済研究所によると、

東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で10月発売された

新築マンションの平均価格が、去年の同じ月より10.1%上昇し、

1戸当たり6750万円だったということです。

<新築マンションの平均価格(10月)>
東京23区:8455万円(+11.8%)
神奈川県:5101万円(▲11%)
埼玉県:4698万円(+16.7%)
千葉県:4288万円(▲4.2%)

<3つのポイント>
・「新型コロナ」によるおうち時間の増加に伴い、持ち家の需要が高まっている。
・共働きで世帯収入が高い「パワーカップル」が増加している。
・建設業界の「人手不足」や「建築資材」の値上がりが影響している。

【出典】首都圏 新築マンション平均価格 バブル期超え10月では過去最高(NHKニュース)
2021年11月28日 17時37分

では今後も、この傾向は続くのでしょうか?

先ほどの報道の中で専門家は

「いま発売されているのはコロナ前に土地を仕入れた物件。その後も地価が下がっていないことを踏まえると、マンション価格が下がることは考えにくい。」

とコメントしています。

数年先を考えれば確かにそうなのかもしれません。

では、30年、50年先を見た場合、どのようなことが考えられるのでしょうか。

カーシェア時代における車の使い方

1つ、興味深いデータを紹介します。

NTTドコモが2018年、カーシェア時代における

自動車の使い方意識調査を実施しています。

<調査概要>
調査エリア:首都圏
調査期間:2017年11月22日~11月24日
調査機関:楽天リサーチ株式会社
調査対象:20歳~69歳の運転免許所有かつ自動車を所有していないカーシェア利用経験者 男女400名

<調査サマリー>
・カーシェアを移動以外の用途で使いたい人は約5人に2人、約8人に1人は実際に使用
・カーシェアの移動以外の利用用途1位は「仮眠」。他にも続々ユニークな使い方が登場
・カーシェア利用者は非利用者よりも10%以上が休日や趣味の充実を実感
・カーシェアの利用時間は1時間以内が2割、3時間以内が6割と、短時間利用の傾向に
・カーシェアを利用しない理由トップ3は「公共交通機関で充分だから」「月額の基本料金がかかる」「使い方がよくわからない」

【出典】「dカーシェア」、”カーシェア時代におけるクルマの使い方”意識調査を実施(NTTドコモ)

注目してもらいたのはこの結果です。

カーシェアの移動以外の用途について

仮眠(休憩) 64%
友人・家族との電話 40%
仕事上の電話 38%
避暑・避寒 34%
読書 34%
着替え 28%
荷物置き・コインロッカー代わり 26%
雨宿り 24%
音楽鑑賞・オーディオ 22%
ケータイなどの充電 20%
テレビ・DVD鑑賞 18%
カラオケ 12%
ハロウィンの着替え 12%
夜泣きの避難場所 12%
自撮り場所 12%
仕事上でのWeb会議 10%
小顔体操 8%
英会話などの語学学習の場 6%
ラップの練習 6%
その他 24%
n=50 複数回答

いやー、実に様々な使い方がありますね。

でも、これこそが未来の自動車の使われ方そのものではないでしょうか。

さいごに

現在、各地で自動運転の実験やテストが進んでいます。

日本でも国土交通省が5段階でロードマップを提示しており、

2025年をメドに高速道路での完全自動運転を目指しています。

レベル1:運転支援
レベル2:特定条件下での自動運転機能
レベル3:条件付き自動運転
レベル4:特定条件下における完全自動運転
レベル5:完全自動運転

【出典】自動運転のレベル分けについて(国土交通省)

トヨタ自動車が東富士工場跡地に建設を進めている実験都市「ウーブン・シティ」

以前にこちらの記事でも紹介をしたことがありました。

実験都市「ウーブン・シティ」とは何か?
実験都市「ウーブン・シティ」とは何か?いよいよ始まりましたねー。トヨタ自動車さんが、閉鎖した静岡県裾野市の東富士工場跡地に建設する実験都市「ウーブン・シティ」。先月23日、第1期工事が始まる敷地内で地鎮祭が開かれました。この中で、豊田章男社長は「多様性をもった人々が幸せに暮らすことができる未来を創造することに挑戦いたします」と語り、自動運転車や住宅、ロボット、モノと人とがインターネットでつながる未来の幕開けに期待が膨らみますね。今日は「ウーブン・シティ」の登場で何が変わるのかをやわらか解説します。...

ある朝、自宅前に着いた自動運転車に乗り込む。

移動中は仕事やプライベートなことに時間を使い、気付くと目的地に到着している。

「ウーブン・シティ」で実験されるのは、こうした将来のモビリティです。

個室が丸ごと動く、そんなイメージになるわけですね。

つまり、先ほどのアンケートに挙げたような自動車の空間用途というのは

「停止している」か「移動しているか」の違いだけであって、

モビリティの将来の姿であるとも言えます。

では、そうした時代が訪れた際、不動産はどうなっていくのか?

自動運転車=移動空間=住まい、となっていく場合、

それを補完する機能としての動かぬ港「不動産」。

つまりドッキングステーションのような役割になることも考えられます。

「車」と「家」との主従が逆転するということです。

そうすると需給が変わりますし、人がお金を投じる先も変わってきます。

30年、50年というのはそのぐらいの変化があってもおかしくありませんから、

先生は、不動産に大きくベットしないというわけです。

では、ごきげんよう。

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今日のまとめ

モビリティは不動産の未来も変える。

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