・ベンおじさんの名言
・身の丈に合ったお金
・七転び八起き
おはーん、ペーパー先生です。
映画『スパイダーマン』(2002年)の中で、
主人公ピーター・パーカーことスパイダーマンに対して
叔父のベンおじさんが語ったこの言葉。
「忘れるな。大いなる力には、大いなる責任が伴う」
“Remember, with great power comes great responsibility.”
望むか望まないかは関係なく、スーパーヒーローの能力を得た人間は、それ相応の責任を持った行動を行らないといけない。自身の欲望や自己中心的なことでそれを使うことがあってはならない。
そんな意味が込められています。
その後、スーパーヒーローとして人々を脅威から
守っていくためのピーターの原動力となっていくわけです。
なお、この言葉は古くからの格言であり、『スパイダーマン』が原典ではありません。
紀元前の様々な書物、それ以降も政治やメディア等で使われてきたそうですが、
市民権を得たのは21世紀のポップカルチャーから、というのも興味深いところです。
さて、今日なんでこんな話をしたのかというと、
「力」の部分を「お金」に変えても同じことが言えると感じたからです。
「大いなるお金には、大いなる責任が伴う」
“Great money comes great responsibility.”
漫画家で真言宗の尼僧(にそう)でもある
悟東あすか(ごとう・あすか)さんが
著書『神さま仏さまが教えてくれた 迷いをすっきり消す方法』の中で
このようなことを言われています。
富を受け取る覚悟とは、自分にやって来たお金や財産は自分だけのものではないと理解し、人と分かち合う姿勢をもつことです。入ってきた豊かさを自分だけのものにしておきたいと思う強欲な人は、富を受け取る覚悟ができていないのです。富を得る前から受け取る覚悟をもつことが、とても大事なのです。身の丈に合ったお金をめぐらせていると、一度出ていった富が何倍にもなって返ってきます。そもそも、私たち人間がお金を自分のためだけに使おうとすると、どんどん間違った方向へ進んでしまいます。最後には自滅することもあるので、気をつけなければなりません。
【出典】お金は使ったほうが豊かになれる。その納得の理由と使い方の秘訣とは(ダイヤモンドオンライン)
2022.3.29 2:20
こちらも、なかなか深みのある言葉ですね。
ポイントは「身の丈」なのだと思います。
ある日突然、大金持ちになる。
ケースとしては、宝くじに当たる。遺産相続をする。
などが考えられますが、大金を得たことで
人生が破滅するような話は山のように世の中に存在します。
ヒーロー映画での悪役も、まさにこのパターンであることが多いですよね。
「身の丈」を越えた能力で身を亡ぼす。
「身の丈」を越えた大金で身を亡ぼす。
どちらも、ありそうだな~という印象です。
お金の「使い方」というのは実に難しいものです。
「稼ぐ」「貯める」よりも難しい。
それは「稼ぐ」のも「貯める」のも、金額で定量的な可視化がされているため
達成感や進捗が分かりやすく、そして第三者との比較もしやすい一方で、
「使い方」は千差万別。
正解はありませんし、自分自身の経験で何が幸せな使い方なのかを
一つ一つ確かめていくしか、すべがないからです。
ぼくの場合は、投資を始めた2004年に原資だった100万円を、
2007年にはすべて失いました。
できもしないスイングトレードでやんちゃな投資(というか投機)をやった上での結末です。
ただ、こうした経験があったからこそ、いまでは堅実な投資を
インデックスファンドとコア・サテライトの考えでやり続けることができています。
また、2014年には年間の貯蓄率が驚異の0%でしたが、
そうした経験もあったからこそ、昨年の貯蓄率63%に繋がっていたりもします。
結局のところ、「身の丈」がどの程度であるのかは、
まさに「七転び八起き」。
場数を経てひとそれぞれの「丈」を導き出すしかありません。
堅実な貯蓄と投資をされている方は、
年々、少しづつ扱う金融資産額が増えていきます。
この「少しづつ」というのが凄く大事で、
相応の器になれるように、お金だけではなく、自身も育っているんだ。
この積み重ねが、最終的に大いなるお金を得ても
使いこなす技量を併せ持つことになるんだ。
そういう意識を持つことが大事なのだと思います。
では、ごきげんよう。
よろしければこちらの記事もどうぞ。
「大いなる力」と「大金」は同じ意味合いを持つ。