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令和3年度予算の歳出と歳入を総まとめ

令和3年度予算の歳出と歳入を総まとめ
この記事で分かること

・令和3年度予算の歳出と歳入
・一段と深刻化する財政状況
・1つミスでも致命的

おはーん、ペーパー先生です。

先月26日の参議院本会議で可決・成立した我が国の新年度予算。

一般会計の総額で過去最大となる106兆円余りに上ります。

自身の家計と、勤務先の部門予算はがっつり把握・管理していますが、

国の予算はこれまで総額ぐらいしか気にしていませんでした。

このブログを昨夏から始めたこともあり、今後はもう少ししっかり見ていこうということで、

今日は新年度予算の概況をやわらか紹介します。

令和3年度予算の歳出と歳入

歳出は、冒頭にお伝えした通り過去最大の106兆6097億円となっています。

内訳は以下の通りです。

<令和3年度予算の一般会計歳出総額>

令和3年度予算の一般会計歳出総額

<サマリー>

・「社会保障費」は、昨年度から1507億円増の35兆8421億円で過去最大。
・「防衛費」は、昨年度から610億円増の5兆3235億円で過去最大。
・「公共事業費」は昨年度から26億円増の6兆695億円。
・「文化、教育、科学技術関連予算」は、昨年度から57億円増の5兆3969億円。
・「地方交付税」は、昨年度から1396億円増の15兆9489億円。
・「国債費」は、昨年度から4072億円増の23兆7588億円で過去最大。
・「予備費」として5兆円。

<詳細>

新型コロナウイルス対策:
・保健師を1.5倍の2700人に増やせるようにするための経費20億円。
・潜在保健師を登録する「人材バンク」を創設し、自治体間の応援を支援費用など5億円。
・羽田空港など国が管理する空港で、国内線を対象に空港使用料を90%減額。
・国内線の燃料税は現在の半分に減額。
・人工呼吸器や人工透析装置といった機器を国内で開発製造するための補助金など65億円。
・雇用調整助成金の上限額を引き上げる特例措置を延長する費用など6240億円。

デジタル改革:
・国の情報システムを標準化していくための費用として2986億円。
・小中学校で1人1台、パソコンなどの端末を配備するのに伴って20億円。
・マイナンバーカードの交付を担当する市区町村の体制整備支援経費など1001億円。

脱炭素社会の実現:
・地域での排出削減に向けた計画づくりや再生可能エネルギーの導入などの支援費用204億円。
・将来の主力電源の1つと位置づける洋上風力発電に82億円。
・水素の活用に66億円。
・自動車の電動化のカギを握る蓄電池には23億円。

不妊治療:
・妊娠しても流産や死産を繰り返す不育症検査などの費用負担軽減のため23億円。

介護報酬:
・新型コロナ対策費用で0.05%を臨時上乗せし、全体0.7%プラス改定とするため196億円。

薬価:
・来年度の改定で引き下げる品目を全体のおよそ7割に変更。
・引き下げ幅を一定程度緩和して年間4315億円、国費ベースでは1001億円削減。

待機児童:
・待機児童の解消に向けて保育所の運営費用を盛り込んだ「新子育て安心プラン」実施費用に111億円。

少人数学級:
・小学2年生の教員を増やすための費用として3億円を上積みするなどで1兆5164億円。

予備費;
・新型コロナ対策として国会の承認を得ずに使いみちを決められる5兆円。

歳入は、昨年度当初予算よりも6兆650億円少ない57兆4480億円となっています。

<令和3年度予算の一般会計歳入総額>

令和3年度予算の一般会計歳入総額

新規の国債発行額は、昨年度当初予算から11兆408億円増の43兆5970億円。11年ぶりに前年度を上回っていますが、それでも、新型コロナ影響による企業業績の悪化などによる税収減をカバーできず、財政状況は一段と深刻化している状況が見えてきます。

新規国債発行額の推移

新年度予算と合わせて、令和3年度から5年間にかけて「赤字国債」を発行できるようにする特例法の改正案も可決・成立しています。「赤字国債」の発行には特例法が必要なんですね。

【出典】新年度予算106兆円 使いみちと生活への影響は?(NHKニュース)
2021年3月26日 19時34分

【出典】令和3年度予算(財務省)

さいごに

今回の予算成立にあたっては総額のほかにも注目された点がありました。

政府が国会に提出した法案の3分の1にあたる24の法案の条文などにミスがあったことです。

デジタル改革関連法案では、関連資料に誤字や数字の間違いなど45カ所のミスが発覚し、

誤記を修正するために提出した正誤表にも、さらに誤りがあったとのこと。

ミス自体もさることながら、急増している理由がはっきりしていないことも気になります。

・新型コロナ対応による人手不足?
・在宅勤務による業務の練度不足?
・法案検討プロセスでの調整不足?

先生の経験上、企画プレゼン資料というのは、1つミスがあると大抵は複数のミスがあるものです。

そして、誤った情報は誤った判断につながります。

早期に原因究明がされることを祈っています。

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では、ごきげんよう。

今日のまとめ

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず。」孫武(古代中国の軍事思想家)

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