・後ろ向きな論法が議論を前進させない
・今から20年前を振り返る
・過去の成功体験の壁を超えろ
おはーん、ペーパー先生です。
最近、先生が仕事で悩まされていることがあります。
組織をマネジメントしていく上で、必ず抱える課題として、
リーダーが育たないということがありますが、経営層からは
「自分が現場だったときはみんなやれていた。いまの若手はけしからん。」
と映っていることが良くあります。
ソニーが音楽プレイヤー市場で『ウォークマン』の成功体験を捨てきれず、
再生機+記録メディアという延長戦に答えを求めたため、
ハードディスクを丸ごと持ち出すという発想の『iPod』に敗れた。
これは成功体験に関するケーススタディで良く挙げられるものの1つですが、
製品開発でも、人材育成でも、「過去はやれていた、昔はこうだった」
という、文字通り後ろ向きな論法が、課題解決を前進させていかないということが、
組織でビジネスをしていると山ほど出てくるもんです。
先生が社会人になった2000年を振り返ると、
横綱:ユニクロ、平日半額バーガー
大関:スターバックス、プレステ2
関脇:御殿場アウトレット、明治フラン、ムースポッキー
小結:高橋尚子、DVD
前頭:ON対決、イクスピアリ、IXY DIGITAL、カラーiモード、倉木麻衣、孫(大泉逸郎)、生茶、DAKARA、ネットオークション、アスクル、ひかりレールスター、東京ツインパークス、ドラクエ7、プーチ、パラパラ、未来日記、東大門市場、シュリ、叶姉妹、慎吾ママ、いやし系アルバム、ハリー・ポッター、デビットカード、カローラ
1位 ゼネラル・エレクトリック
2位 エクソンモービル
3位 ファイザー
4位 シスコシステムズ
5位 シティグループ
6位 ウォルマート
7位 ボーダフォングループ
8位 マイクロソフト
9位 AIG
10位 メルク
隔世の感がありますね。
「パラパラ」ですよ!「パワハラ」じゃありませんよ!(笑)
こうやってみると、同じものが20年も続くというのは奇跡だということも分かります。
ここまで世界が変わった20年前に当たり前だったことが、
今でもそのまま通用すると考える方が無理あります。
これは製品開発でも、人材育成でもそうです。
例え15年前だったとしても10年前だったとしても同じです。
現在や将来のことを検討するのに、過去はヒントや参考にはなるでしょうけど、答えなんかありません。
過去の値動きやトレンドから将来予測をするテクニカル分析。
その有効性を否定する経済理論として「ランダム・ウォーク理論」というものがあります。
株価の動きは予測不可能で、決まった法則性はないとする考え方です。
株式投資に限らず、先ほどのビジネスシーンでも同じだと先生は思うわけです。
過去の結果からすべてが分かるのであれば、世の中どんな製品・サービスでも見事にヒットするわけですが、実際はそうはならない。
“過去からは、ヒントや参考としての学びはあるが、そこに答えはない”
議論するメンバーに、自身よりも10年以上の年齢差があるともうこの前提が理解されない。
過去の成功体験が絶対的なゴールになっている年配者の考え方をどう突破すべきか、悪戦苦闘する日々が続きます。
皆さんの職場ではどうでしょうか?
良いアイデアがあればぜひ教えてください!
では、ごきげんよう。
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