・投資信託の運用までの流れ
・「販売会社」「運用会社」「信託銀行」の違い
・分別管理で守られる資産
おはーん、ペーパー先生です。
先日、資産運用会社の純資産総額ランキングをお届けした際に、
「信託銀行とは何が違うの?」
という声をいただきました。
資産運用の分野で登場する会社・組織は大きく3つあります。
それが「販売会社」「運用会社」「信託銀行」です。
今日は、投資信託における運用の全体像と、そこに登場する3つのプレイヤーについてやわらか解説します。
投資信託の運用までの流れ
我々が普段からお世話になっている投資信託がどういう構図で
運用されているのかを見ていきましょう。
【出典】投資信託の仕組み(投資信託協会)
こちらは、投資家が投資信託を購入し、資産が運用されるまでの過程を表したものになります。
<主な流れ>
①投資家は「販売会社」(銀行や証券会社など)を通して投資信託を購入する。
②投資家から集めたお金は資産管理が専門の「信託銀行」に保管してもらう。
③「運用会社」は集めたお金をどう投資するのか「信託銀行」に指図する。
④「信託銀行」は「運用会社」の指図を受けて、株や債券の売買を行う。
<それぞれの役割>
■販売会社:
証券会社や銀行、郵便局などの金融機関。投資家の口座管理をはじめ、投資信託の販売や換金、分配金・償還金の支払いなどを行う。また、投資家の質問に答えたり相談に乗るなど、投資家と投資信託をつなぐ窓口を担う。
■運用会社:
経済・金融情勢などに関するさまざまなデータを収集・分析し、専門家がノウハウを駆使しながら、集めたお金をどの資産にどうやって投資するのかを考え、「信託銀行」に対して運用を指図する役割を担う。法律上「委託者」と呼ばれる。
■信託銀行:
「運用会社」からの運用の指図に従って、株式や債券などの売買や保管管理・資金決済業務を行う。自社の財産とは区別して保管・管理(分別管理)しており、投資信託の金庫番のような役割を担う。法律上「受託者」と呼ばれる。
分別管理で守られる資産
投資信託における三位一体の構造がお分かりいただけましたでしょうか。
通常このブログで紹介している投資信託商品と合わせて掲出している会社名は、
○○○アセットマネジメントなどの、「運用会社」にあたります。
これら運用商品を買える場所は、銀行や証券会社などの「販売会社」になるわけです。
そのため、欲しい商品がご自身で利用している販売会社で必ずしも売っているとは限らないんですね。
なお、先ほど少し触れましたが、預けているお金は分別管理がされており、
仮に3つのプレイヤー全部が倒産したとしても、資産は守られる仕組みとなっています。
過去の投資信託に関する話題はこちらをご覧ください。
では、ごきげんよう。
投資信託は支え合いでできている。