・金融市場の年間騰落率
・21年-24年の投資振り返り
・FIRE民の資産形成で大事なこと
ごきげんよう、ぺいぱです。
このブログの内容は動画でも解説しています。
今年も残り半月で終わります。株式市場を振り返ると8月に「あれ?」と思う時期もありましたが、それを除けば昨年に続きほぼ一本調子で上昇していきました。
<主要株価指数の騰落率(2024年)>
NYダウ +16.44%
ナスダック +34.79%
S&P500 +27.59%
日経平均 +18.34%
オルカン +31.61%
※24年12月13日時点
<円相場の騰落率(2024年)>
日本円 ▲5.36%
※数字は対米ドル
※24年12月13日時点
平たく言えば株高・円安。全世界株や米国株をコア資産で運用する個人投資家にとっては、最もありがたい展開になりました。
こうした市場概況も功を奏し、ぺいぱは目標としていた金融資産7,500万円を7月に、そして純資産では11月に億り人へ到達。含み益を活かして住宅ローンを完済し、来年からはFIREデビューとなります。
人生を大きく3つのフェーズに分けますと、
・学生時代(1stフェーズ)
・会社員時代(2ndフェーズ)
・定年後(3rdフェーズ)
こんなことが言えると思います。各フェーズの期間は人により様々だと思いますが、最大公約数的には大学生までが1stフェーズ、社会人が2ndフェーズ、そして60歳で3rdフェーズを迎えることになるでしょう。
この辺りはこちらの回「純資産8,000万円を超えたので引き際について考えてみた」でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
そんなわけで、ぺいぱは年内で勤務先を早期退職しますので、晴れて2025年から3rdフェーズに突入することになります。元々計画を練ってそうしたわけではありませんでしたので、特段準備はしていないのですが、何事でもフェーズが切り替わる瞬間というのはワクワク・ドキドキするものです。
50歳もだんだん近づいてくる中での無職。労働収入を失うかわりに、膨大な時間を手に入れることになります。そんな中でぺいぱはどのような投資戦略で2025年に挑むのか。今回はそれを取り上げていきます。
「どうせオルカンを握りしめるだけでしょ?」なんて思ったそこのあなた!…まぁ、間違っていません(笑)間違っていませんが、やはり会社員であった2024年までのそれとは少し変わっていきますね。その辺りの具体的な考え方や投資内容などを詳しく触れていきたいと思います。
来年どういった打ち手を取るのか、というのは資産形成界隈では年末に盛り上がる話題の一つ。ぼくの場合は「戦略」と銘打つほどのものではないかもしれませんが、何らか皆さんの参考になれば幸いです。
2025年ぺいぱの投資戦略
来年どうするのかの前に、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(以下オルカン)投資を始めた2021年以降の投資遍歴にも触れておきましょう。考え方を一言で示すのであれば、
「コア資産であるオルカンの塊を徹底的に大きくし、サテライト資産である暗号資産は保有していることを忘れる」
これに尽きます。
コア・サテライト戦略を極めてシンプルに実行している、なんて言い方もできるでしょうか。この考え方についてはこちらの回『資産を増やすのに爆発力が欲しい方にオススメ「コア・サテライト戦略」』でも詳しく紹介しています!
では、ここで2021年から今年までのぺいぱの投資を振り返ってみましょう。
■2021年
・海外個別株:
- 6月にすべて売却。
・オルカン:
- 6月に2,500万円分を一括購入。
翌月から毎月30万円分積立。
(一般口座27万円/つみたてNISA口座3万円)
・暗号資産:
- 9月に1BTC/1ETHを購入。
■2022年
・オルカン:
- 毎月30万円分積立。
(一般口座27万円/つみたてNISA口座3万円
※ボーナス月に+4万円)
■2023年
・オルカン:
- 毎月30万円分積立。
(一般口座27万円/つみたてNISA口座3万円
※ボーナス月に+4万円)
- 12月に一般口座360万円分を解約。
翌年の新NISA口座充填用。
■2024年
・オルカン:
- 2月に成長枠238.8万円分、
つみたて枠118.8万円分を一括購入。
以降はそれぞれ月1,000円分積立。
- 8月からdカードによる月10万円分のクレカ積立。
12月をもって終了。
- 11月に住宅ローン完済資金用として
一般口座2,000万円分を解約。
こうやって詳細をまとめると分かりますが、「ほったらかし投資」と言っているものの実際は色々やってるんですよね。オルカンだけの保有でこれだけアクションがあるわけですから、十数銘柄の個別株運用がどれだけ手間かかっていたかが想像できます。
さて、この現金をオルカンにひたすら寄せていくという考え方は、もちろん安定した労働収入ありきです。よく毎月30万円分の積立を2年半も継続できたもんだと思います。これらがいまの金融資産を築く原動力にもなったわけですから、もう勤務先に深く感謝ですね。
年ごとにやり方の差異はありますが、現金をオルカンへ徹底的に置き換えていくという方針は一貫しています。先ほども触れた通り、2025年はFIRE元年となり労働収入がなくなります。人生の3rdフェーズというのはそれが大きく変わるわけですね。そのため新規での積立投資は終了します。
コア資産のオルカン、サテライト資産の暗号資産は、原則として追加購入しない。もちろん売却もしない。つまり何もしない。これが2025年のぼくの投資戦略です。
なお「原則」と断りを入れているのには理由がありまして、それはNISAの1,800万円枠をオルカンで埋めるミッションがまだ残っているからです。今年から新制度がスタートしたわけですが、ぺいぱは先ほどの振り返りにもある通り「2月に360万円”ほぼ”一括投資」で5年間やり切ります。
なぜ一括投資時期が1月ではなく2月なのかという点ですが、これはマネックス証券のせい(笑)
マネックス証券では、昨年12月18日から新NISAの積立設定受付が開始されたんですが、銀行口座からの自動入金・自動積立設定が完了し、買い付け開始できる最速のタイミングが2月だったためです。来年から1月に変更することもできたんですが「設定したら触らない」がモットー(!?)なのでこのままで行こうということです。
そしてこちらも参考までにですが、「ほぼ」一括なのは、全自動で5年間やりきるために一括購入(=ボーナス月)以外で、成長・つみたて枠とも毎月1,000円ずつの購入を残さないといけないからです。
うーん、マネックス証券。ドコモ資本を徹底的に入れてもらい、システムをもっと分かりやすく・使いやすくして欲しいです。2004年の株式投資デビューから同証券を利用し続けてきたユーザーとしての切なる願いです。
さて、2024年はNISA枠を埋めるために、一般口座から360万円分のオルカンを解約し、それを成長枠・つみたて枠に充てました。2025年はどうするのかについてですが、保有現金で対応します。
何故ならば、早期退職するのでまったく予定していなかった冬のボーナス支給や12月分までの給与支給などもあり、保有現金がかなり積み上がっているからです。売却益にかかる税金の節約にもなりますしね。
そんなわけで色々と話してきましたが、2025年の投資戦略をまとめるとこうなります。
■2025年
・オルカン:
- 2月に成長枠238.8万円分、
つみたて枠118.8万円分を一括購入。
これ以外はそれぞれ月1,000円分積立。
株式市場の今後の展望についてですが、ぼくはもうそろそろ厳しめの調整局面が訪れると思っています。さすがに一本調子で上がり過ぎだからです。それ以外に根拠はありません(笑)
怖がらせるつもりはありませんが、向こう数年内に2022年を超えるような逆回転が起こることも、すべての個人投資家の皆さんは想定しておく必要があるでしょう。
ただしそういったシーンに備えてぼくがやることと言えば、不安に駆られることなくオルカンと暗号資産を保有し続ける。もちろん売却はしないし、逆に買い出動もしない。そのまま。タイミングを計る投資はこれからもしない。塊を持ち続ける。これがすべてです。
そうした基本を守りながらも、2028年にかけてNISA枠をオルカンで埋め切る。基本的には毎年2月にほぼ一括投資でやり続けていく。もうそれだけです。これをやり切ったら、真の意味で「ほったらかし投資」の完成にも思えます。
暗号資産については、これまでも繰り返しお話ししていますが、今後無価値になるかもしれないし、100万ドルを目指す展開もあるかもしれない。どうなるか分からない。だから1BTC・1ETHを保有していることは忘れる。放置するわけです。
さて、2025年とそれ以前で大きく異なってくるのが、原則として金融商品の追加購入をしない、できないという点です。現金が徐々にオルカンに置き換わっていくことでその塊が大きくなっていく、という従来のダイナミックさはなくなります。
一方で、オルカンは配当再投資の商品。配当金が支払われない代わりに評価額へ上乗せされていきます。税金が発生しませんから配当の払い出しがあるファンドと比べて効率が良いというのは、この辺りの考え方からきています。
では、我らがSlimオルカンはどのぐらいの配当金がファンド内で再投資されているのか。それを知るには、同じ指数をベンチマークに運用されている姉妹商品、東証ETF『MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信』の分配金利回りを見れば良いですね。
MXSオルカンはそのブランドを見ても分かる通り、Slimオルカンと同じ三菱UFJアセットマネジメントが運用している商品で、こちらは毎年6月と12月の年2回、分配金が支払われます。つまりこの商品の分配金利回りを参照すれば、Slimオルカンでどのぐらい配当金が出ているのかを知ることができるというわけです。
東証の資料によると、2024年9月30日時点でのMXSオルカンの分配金利回りは1.43%。つまり100万円分のSlimオルカンを保有していると年1.4万円ほどの配当金が再投資に充てられていることになります。
ぼくは来年以降、4,000万円前後のオルカンの塊を持ち続けることになります。つまり、このままの基準価額で推移した場合は年57.2万円を得られると考えることができます。まさに金の卵を産むニワトリ。
これまでは自ら積立をすることで塊自体を大きくしてきましたが、これからは少しずつで良いので塊の自己成長を期待していくことになります。
おしらせ
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さいごに
今回は「2025年ぺいぱの投資戦略」と題しまして、オルカン一本化以降のぺいぱの投資行動を振り返ってきましたがいかがだったでしょうか?
<21-24年の投資振り返り>
■2021年
・海外個別株:
- 6月にすべて売却。
・オルカン:
- 6月に2,500万円分を一括購入。
翌月から毎月30万円分積立。
(一般口座27万円/つみたてNISA口座3万円)
・暗号資産:
- 9月に1BTC/1ETHを購入。
■2022年
・オルカン:
- 毎月30万円分積立。
(一般口座27万円/つみたてNISA口座3万円
※ボーナス月に+4万円)
■2023年
・オルカン:
- 毎月30万円分積立。
(一般口座27万円/つみたてNISA口座3万円
※ボーナス月に+4万円)
- 12月に一般口座360万円分を解約。
翌年の新NISA口座充填用。
■2024年
・オルカン:
- 2月に成長枠238.8万円分、
つみたて枠118.8万円分を一括購入。
以降はそれぞれ月1,000円分積立。
- 8月からdカードによる月10万円分のクレカ積立。
12月をもって終了。
- 11月に住宅ローン完済資金用として
一般口座2,000万円分を解約。
<25年の投資戦略>
■2025年
・オルカン:
- 2月に成長枠238.8万円分、
つみたて枠118.8万円分を一括購入。
これ以外はそれぞれ月1,000円分積立。
来年はFIRE元年となります。労働収入が失われるため、資産運用に目を配るというよりは、支出に目を配らないといけません。ここをどれだけ絞れるか。重視するポイントが大きく変わることになります。これはぼくに限らず、すべてのFIRE民における資産形成のポイントとも言えますね。
運用に回しているオルカンと暗号資産には手をつけずに、果たして生活を続けていくことができるのか。ここはチャレンジの部分です。まずは固定費を減らしていく必要がありますね。特に大きい家賃22万円。これに加えて、家具・家電などをサブスク利用してきましたが、これらをどうしていくか。
収入については、持ち家の家賃収入、YouTube・ブログの広告収入のみとなります。前者は月12万円ほど、後者は現在月3万円前後です。特に後者は、更新頻度や動画品質を高めていくことでもう少し上げていけるのではないか。そう考えていますからしっかりチャレンジをしていきます。
あとは現在勉強中の脚本で仕事に結びつけられるか。そうそう簡単にデビューできる世界ではありませんが、こちらはお金というよりもまずは何らかの実績を作ってみたいですね。未知の分野ですから、すごく良い経験になりそうです。
またこれとは別に、「やわらか中学校」で続けてきたお金や仕事の情報発信、そして勤務先でやってきた広報対応などの経験を活かして、物書きに関連するスポットワークをすることで収入を得るという道もあります。
もし、生活に困窮するようなことがあれば、雑所得であることに目を瞑り手持ちの暗号資産を鰹節のように薄ーく現金化していくなんていう奥の手だってあります(笑)
いづれにしても、FIRE1年生でもあるので、どのようなバランスでやりくりするのが良いかを確かめていく2025年になりそうです。
皆さんは2025年の投資方針、決まっていますでしょうか?ぜひコメント欄に情報をお寄せいただけると嬉しいです!
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう。
真のほったらかし投資への道のりはまだ長い。