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お金がニートのままでも良かった日本

お金がニートのままでも良かった日本
この記事で分かること

・先進国はインフレの兆候
・日本はデフレ真っ只中
・お金はニートにさせちゃダメ

おはーん、ペーパー先生です。

先日発表になった2021年12月の米消費者物価指数(CPI)は

前年同月比で7.5%の上昇となり、

40年ぶりの高水準になったことが話題となりました。

米国の物価上昇の勢いがおさまらない。米労働省が10日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で7.5%上昇した。前の月(7.0%)から伸びが加速し、1982年2月以来約40年ぶりの高水準となった。長引く高インフレに原油価格上昇が追い打ちをかけ、人々の物価見通しをさらに押し上げる可能性が強まっている。

【出典】米消費者物価7.5%上昇 1月、約40年ぶり伸び率(日経電子版)
2022年2月10日 22:46 (2022年2月11日 5:25更新) [有料会員限定]

アメリカに限らず、先進国は昨年から高インフレの兆候が目立つのに対して、

日本はいまだにデフレ真っ只中にある現状です。

エネルギー価格高騰の煽りを受けて、これまでは企業努力で

価格を据え置きしてきたモノやコトでも、しわじわと値上げされ始め、

少しずつインフレの足音が聞こえてきてはいますが、

長期で見るとこのように日本はどの地域よりも低いインフレ率となっています。

どうせ給与も同時に上がるわけじゃないんだから、

モノやコトの値段が据置の方が生活はしやすいんじゃないの?

なんて声も聞こえてきそうです。

音声解説

このブログの内容はラジオでも解説しています。

もちろんそういう一端があるのも事実ですが、

企業の視点からは、本来の価値を価格転嫁せずに企業努力で凌ぎ続けると、業績が下がります。

企業業績が下がれば、商品・サービスを従来通り提供し続けることが難しくなるかもしれませんし、

そこで働く従業員の賃金が下がることにもつながります。

競争力が失われれば、外国の企業にその分野でのシェアを奪われる可能性だってあります。

では個人の視点ではどうでしょうか。

モノやコトの価格がずっと一定であるということは、

日本で日本円だけを持って生活をしている場合、お金の価値も

ずっと変わらないということになります。

つまり、あえてリスクを取りにいかなくてもいいわけですから、

結果的にお金は銀行などへの預貯金に回り、お金がニート化するわけです。

他国のように年間で数%インフレをし続ける場合は、そんな悠長なことを言ってられません。

お金をそれ以上に成長させていかなければ、相対的には保有資産価値が減るからです。

多くの人がリスク資産、つまり株や債権、コモディティ、不動産などへ

お金を出稼ぎに出すのはそうした理由があります。

逆説的ではありますが、日本のお金が投資に回らない理由の一つはこんなところにもあるわけです。

自己投資の場合でも同様ですが、

ニートで何もせずに過ごしていると当たり前ですが何も生み出しません。

出稼ぎをすれば色々な経験や体験を経て、新しい発見や価値を生み出すことができます。

日本はバブル崩壊後の90年代以降、コールドスリープ(冷凍睡眠)状態とも言え、

他の地域が良くも悪くも色々な経験や体験を経ている中で、

日本だけが中身はまったく90年代から変わっていない。

気付けば身の回りのモノやコトはすべて他国製品。

そんな”浦島太郎状態”の時代に生きています。

「金は天下の回りもの」なんて言葉があります。

お金は一人の所にずっと留まっているわけではなく、世の中をぐるぐる回る。

今持っている者もいつか失ったり、今ない者もいつか手に入れたりする。

そんな意味があります。

成長するにはお金を回すことが大切。

今、すごく響く言葉ですね。

では、ごきげんよう。

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