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身近な商品から見るインフレの足音

身近な商品から見るインフレの足音
この記事で分かること

・『うまい棒』が12円に
・インフレかデフレか
・2月から値上げされたもの

おはーん、ペーパー先生です。

先月27日、菓子の企画・販売をする「やおきん」が、

スナック菓子『うまい棒』について、4月から1本当たり2円値上げすると発表しました。

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1979年の発売開始当初から1本10円の価格を維持してきましたが、

メーカーによると

・原料のコーンや油などの仕入れ価格の上昇
・菓子を入れる包装の資材や物流コストの上昇

これらダブルパンチで「企業努力だけでは維持できない」となったわけです。

子供向けのお菓子というと、ロッテのチョコレート菓子『ビックリマンチョコ』が

思い出されますが、先生の少年時代は30円でした。

その後、50円、60円と値上げされていき、2005年以降は80円になっています。

なお、値上げはお菓子に限りません。

2月から値上げされたもの

🍚冷凍食品
日本水産や味の素冷凍食品(およそ4%から13%)
マルハニチロ(およそ2%~23%)
ニップン(およそ5%~12%)

🐷加工食品
日本ハムやプリマハム(およそ5%~12%)

🍝パスタやパスタソース
日清製粉ウェルナ(およそ3%~9%)
ニップン(およそ2%~9.5%)

🐟すり身製品
日本水産(およそ5%~13%)
紀文(およそ8%)

🪔そのほか
キャノーラ油やサラダ油、ジャムやホイップ、しょうゆなど。

食品は、消費者物価指数(CPI)で生鮮品を除き構成品目の2割を占めていることから、

店頭価格が上昇していくと、家計への打撃も大きくなります。

日本のCPIは12月の生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数が前年同月比0.5%上昇しました。

長らくデフレが続いてきた日本ですが、12月分は携帯電話料金の

値下げが指数を1.48ポイント押し下げていて、

これを除くと物価上昇率は2%前後となります。

【出典】12月の消費者物価0.5%上昇 「携帯」除けば2%迫る(日経電子版)
2022年1月21日 8:38 (2022年1月21日 10:02更新)

いよいよ他の先進国同様に、インフレ化が加速していくのか?

なんて思わされますね。

インフレとデフレ

インフレ(インフレーション)は、物価が継続的に上昇し通貨の価値は下がる状態。デフレ(デフレーション)は、物価が継続的に下落し通貨の価値が上がる状態。

従来は企業がコスト高などを値上げで対抗せず、

顧客離れを警戒して企業努力による価格維持を選択してきました。

これが、日本が先進国の中で唯一デフレのままである理由の一つになっています。

今回の値上げラッシュの背景には、

・原材料や原油価格の高騰
・物流コストの上昇
・円安

などの複数要因が絡み合っており、すぐには解消されなそうです。

ウクライナ問題がここまで注目されるのにも、資源国であるロシアの動向が、

これらエネルギー問題に更なる拍車をかける可能性があるからです。

アメリカでは昨年12月のCPIが前年同月比7.0%上昇し、

およそ39年ぶりの記録的な高水準となっています。

中央銀行にあたるFRB(米連邦準備理事会)はテーパリング後に

速やかに利上げを開始する意向を示しており、

株式市場が今年に入り不安定化している要因にもなっています。

今日紹介したような、身近な商品の値上げが、

将来的に日本をインフレに向かわせ、他の先進国同様に

テーパリングに日銀が動き出す日が来るのか。

『うまい棒』を噛みしめながら想像を巡らせたいと思います。

では、ごきげんよう。

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