・🇺🇸アメリカの信用スコアデータ市場
・🇨🇳信用スコアの先進国である中国
・🇯🇵日本で信用スコアは普及するのか
おはーん、ペーパー先生です。
住宅ローンの貸し付けなどの際に利用される信用スコア。
数年前から日本でも良く耳にするようになりましたが、
具体的にどのようなものかをご存じの方は少ないのではないでしょうか。
今日は、個人の信用力を数値化する信用スコアサービスをやわらか紹介します。
このブログの内容はこちらの動画でも解説しています。
🇺🇸アメリカの信用スコアデータ市場
信用スコアを提供するアメリカ企業の株価がこのところ堅調です。
6月24日のテレビ東京『Newsモーニングサテライト』の中で、
大和証券キャピタル・マーケッツ アメリカのシュナイダー恵子さんが詳しく解説をされています。
個人の収入や資産、これまでの借入や返済の履歴等を数値化したもので、ローン申請やクレジットカードを作る際に使用。最近はネットで銀行口座にログインすれば自分の信用スコアを見ることができる。
アメリカの信用スコアデータ市場は
フェア・アイザック(FICO)
トランスユニオン(TRU)
エキファックス((EFX)
この3社寡占となっており、コロナ禍からの回復局面で想定以上に業績を伸ばしています。
郊外の住宅ブームや好調な住宅販売などで、ローン申請が増えているほか、
パンデミックによる失業や新たなビジネス立ち上げなど、信用状況が急変した人が多いことも、
信用分析のニーズを高めているそうです。
これらの信用調査会社は金融機関や企業にAIを用いたリスク管理ツールやコンサルティングなども提供しており、
リーマンショック時のようなバブル経済、無謀な貸し付けは置きにくい環境になっています。
🇨🇳信用スコアの先進国である中国
信用スコアの先進国と言われるのが中国です。
中国はキャッシュレス決済の普及率がかなり高く、
その決済記録が信用評価のためのデータとして活用している点が特徴と言えます。
中国国内でのデファクトスタンダードとされるアリババグループの傘下
「芝麻信用(セサミクレジット、ジーマ信用)」の信用スコアは、以下の5分野が評価対象となっています。
<評価対象>
① 身分特質(社会的地位、年齢、学歴、職業など)
② 履行能力(過去の支払い状況、資産など)
③ 信用歴史(クレジット、取引履歴など)
④ 人脈関係(交友関係、相手の身分など)
⑤ 行為偏好(消費の特徴など)
<スコア区分>
350~550点…信用較差(やや劣る)
550~600点…信用中等(まずまず)
600~650点…信用良好(好ましい)
650~700点…信用優秀(優れる)
700~950点…信用極好(極めて良い)
【出典】信用スコアとは?日本に普及する?中国の現状から展望します!(わらしべ瓦版)
2020/11/13
一般的には600点以上で一定の信用力と判断されるそうです。
シェアリングサービスやフィンテックなどの普及と足並みを揃えているわけですね。
🇯🇵日本で信用スコアは普及するのか
日本でもみずほ銀行やソフトバンクが共同出資している「J.Score(ジェイスコア)」や、
NTTドコモ、LINE Creditなどが信用スコアを提供していますが、普及には至ってません。
個人情報の取り扱いに対する懸念や、そもそも人と比較されたくない国民性もあり、利用が限定的だからです。
また、先ほどの中国の例のように、周辺サービスとの連携も必要ですから、
現金主義であるお国柄も、普及の足かせになります。
キャッシュレス決済の普及が進めば、インフラとして整ってくることが考えられますね。
こちらの記事もよろしければどうぞ。
では、ごきげんよう。
体形でも学力でも年収でも信用力でも、見える化は大事。