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供給不足に陥っているビットコインの今後

供給不足に陥っているビットコインの今後
この記事で分かること

・供給不足に陥っているビットコイン
・ビットコインの購入や活用に動きそうな企業
・ビットコインへの投資を検討している経営者

おはーん、ペーパー先生です。

代表的な暗号資産(仮想通貨)のビットコイン(BTC)価格が400万円台前半まで下落後、

金利上昇に伴うグロース株の急落で失速した株式市場を横目に、

3月に入ってから息を吹き返していますね。

今年に入ってからの上昇相場を作ったのは紛れもなく

イーロン・マスク氏だったと言えますが、

今日は、需給状況をおさらいしながら、

今後ビットコインの購入や活用に動きそうな企業をやわらか紹介します。

供給不足に陥っているビットコイン

今年2月のビットコイン上昇期に一度記事をまとめたことがありました。

暗号資産に関する企業の動きと今後の展望
暗号資産に関する企業の動きと今後の展望久しぶりにビットコインに代表される暗号資産(仮想通貨)の話題をお届けしようと思います。先生がポートフォリオに暗号資産を組み入れたのは昨年11月でした。その後、大相場を演じていたわけですが、暗号資産は日々の細かい話題を拾うよりも、かなり長いスパンで見通していく必要があると先生は考えています。そのためブログではしばらく取り上げてこなかったのですが、世の中の動きにかなり重要なものが出てきましたので、今日は暗号資産に関する企業の動きと、今後の展望についてやわらか解説します。...

この記事の中では、需要と供給から算出する「Stock-to-Flow」(S2F)を紹介しました。

端的に言うと、購入して保持する人や企業が増えれば増えるほど需要が供給を上回り、価格が上昇。

それに基づいて算出される理論価格を実勢価格がフォローしていくというものです。

これは株式でもコモディティでも同じことが言えますね。

暗号資産情報サイト「コイン・マーケット・キャップ」によると、

2021年2月24日時点のビットコイン流通量は約1800万BTCですが、

ブロックチェーンのデータを分析を行うグラスノードさんの推計によると、

実際に市場で流通されているビットコインはわずか400万BTCだと算出しています。

ビットコインのリキッド・サプライ・チェンジ

過去5年間での需給バランスを示したこちらのグラフ。

グリーンは供給過多、レッドは供給不足を示しており、

2020年は4月以降、ほぼ供給不足となっています。

過去5年のリキッド・サプライ・チェンジ

こちらは、流動性を色分けしたグラフで、

 ・ブルー:非流動的
 ・オレンジ:流動的
 ・レッド:流動性が高い

ご覧の通り「非流動的」だけが比率を上げている状況です。

こうした結果を踏まえ、グラスノードさんは「まもなく大規模な供給不足につながる可能性がある」とコメントしています。

ビットコインの購入や活用に動きそうな企業

では、そんな供給不足にさらに拍車をかける次の企業はどこになるのか。

過去の報道を踏まえて可能性のありそうな5社をピックアップしました。

<ブラックロック>
世界最大の資産運用会社ブラックロックは、2つのファンドでビットコイン先物への投資を可能にする。暗号資産へのエクスポージャーを初めて同社顧客に提供する。

【出典】ブラックロックがビットコイン提供開始-2ファンドで先物投資可能に(ブルームバーグ)
2021年1月21日 11:59 JST

<ツイッター>
ツイッターのネッド・シーガルCFO(最高財務責任者)が2月10日、暗号資産ビットコインを従業員やベンダーなどの支払い手段として活用するために企業資産の一部として保有を検討していることを明らかにした。

【出典】ツイッター社CFO、ビットコイン購入の検討を明かす(コインポスト)
2021/02/11 09:25

<アマゾン>
アマゾンが2月4日に公開した求人内容によると、「デジタル及び新興決済手法(DEP)」と称されたプロジェクト立ち上げる。メキシコのユーザーがサイトでデジタル通貨を買ったり、それで決済できるようにするサービスと思われる。

【出典】米アマゾンがメキシコでデジタル通貨分野の求人 Amazonサイト上でデジタル通貨決済や購入を可能にする目的(コインテレグラフジャパン)
2021年02月12日 / 07:26

<テンセント>
中国の企業情報データベース「天眼査」によると、中国IT大手でメッセージアプリ「WeChat」を運営するテンセントがブロックチェーン関連の特許を多数申請したことが分かった。

【出典】テンセント、年末にブロックチェーン特許100件超申請(仮想通貨Watch)
2020年1月8日 07:22

<ネットフリックス>
著名投資家のティム・ドレイパー氏は、Fortune 100(グローバル企業の総収入ランキングトップ100)のうち、ビットコインを購入する企業はネットフリックスになるだろうと2月28日に公開されたポッドキャストの中で発言した。

【出典】「次はネットフリックスがビットコインを購入する」=ティム・ドレイパー氏(コインテレグラフジャパン)
2021年03月04日 / 10:17

さいごに

調査会社の米ガートナーさんが行ったアンケート調査では、

今年中にビットコインへの投資を検討していると答えた企業経営者は

わずか5%だったと2月16日に発表しています。

本調査では、経営者の84%(77社)が、ビットコインへの投資を検討する際、

「ビットコインのボラティリティ(価格変動)がもたらすリスク」が問題になると答えた一方、

IT企業の50%は、暗号資産への投資の可能性を排除することはできないともしています。

通貨としての利用拡大と、資産としての価値保存は切っても切り離せないため、

ビットコインが市民権を得ていくためには、両輪でその足場を固めていく必要があります。

S2Fモデルの理論価格では、2021年中には1BTC=1000万円まで到達すると示しており、

現状もそれに沿った動きとなっています。

年末にどんな状況になっているのか楽しみに見守りたいと思います。

こちらもご興味があればどうぞ。

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では、ごきげんよう。

今日のまとめ

ビットコインはIT業界で理解が先行する。

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