・個人と組織でのPDCAサイクル
・組織人のジレンマ
・成功と失敗に理由はあるのか
おはーん、ペーパー先生です。
先日こんなツイートをしました。
組織人でいると、たまに「自分が努力しても組織の結果が出ないこともあれば、自分が努力しなくても組織の結果が出ることもある」というジレンマに悩まされます。 https://t.co/fR4mkPDqXt
— ペーパー先生 (@papercapinfo) May 9, 2022
個人の場合は、勉強でもスポーツでもいいですが、
何らかの目標設定を行い、それに取り組んだ結果、
なぜ上手くいったのか、もしくは上手くいかなかったのか、
というのは検証が容易なのでそれなりの精度で答えが出ます。
PCDAサイクルを最速で回し続けると成功に近づくわけですから、
個人の場合は集団と比べてもこのスピードが最も速いためです。
Plan→ Do→ Check→ Actの4段階を繰り返して業務を継続的に改善する方法。
では、組織の場合はどうか。
組織はチーム戦です。
何十人、何百人、何千人と役割分担しながら1つのプロジェクトを進めていきます。
その時に生まれるジレンマが先ほどのツイートです。
ぼくは、IT企業で開発部門の部門長をしています。
複数のプロジェクトを束ねる責任者になるわけですが、
いづれの場合も様々な課題を山ほど抱えているものです。
すべてのプロジェクトが成功するように、
ゴールイメージを持ちながら、数ある課題解決にもあたっていくわけですが、
それらをやり切っても失敗することもあるし、
課題だらけだったのに成功することもある。
ここには2つの考え方があります。
①努力をしようがしまいが、成功する時もあれば失敗もする。
②努力をした分だけ、成功確度は上がる。
ここが、個人の場合と組織の場合とでの最大の違いなんだろうと思います。
個人の場合はシンプルですから、②に収束されていくと考えることができます。
一方、組織の場合は①に寄っていく可能性が大いにある。
理由は、自分以外の外部要因が多分に含まれるからで、
成功、失敗のどちらであったとしても、その因果関係の特定が難しいためです。
世の中にある「成功した理由」というのは、書籍やブログなど
あらゆるところで目にすることができますが、
再現性があるのかというと、その時の環境や時期、
人の属性やチームメンバーなど、偶然性の部分も多分に含まれています。
仮に成功したとしても、極論それは「たまたま」と言い切ってしまうことだってできます。
課題だらけの組織だけども、業績は右肩が上がり、というケースもあるかと思います。
そうすると、1人の人間が大きな努力をしたところで、大勢に影響を与えない。
上手くいく時もあれば、いかない時もある。
すべてはタイミング、運次第なんだ。
それが①の考え方なわけです。
運も実力のうち、なんて言葉もあるぐらいですから、
これが世の中の真理なのかもしれません。
組織よりも大きい国家とか地域などにスケールすればなおそう。
いくら政治を、社会を良くしようとしても、
貧困は起こるし、紛争は繰り返されるし、様々な事件も発生する。
真実なのかもしれないけれど、これではまったく夢がない。
だからこそ、②の考え方を持たなければ、自分自身の行動力につながらないし、
そもそもモチベーションも湧きません。
自分の行動が、人の気持ちを少しでも変え、
その連鎖が大きなうねりとなり、事が起こる。
そう考えなければ、組織で、ましてや管理職としての仕事などできないわけです。
正直に話すと、ぼくは「①の結局運次第」というのが真理だと思いながらも、
平日の昼間、つまりワークタイムに限っては気持ちを「②の努力は報われる」に切り替えてやる。
そういう生き方をしています。
相反する2つを、1つの器でバランス取っているわけです。
今日はちょっと哲学的な話になりましたが、たまにはこんな精神世界を
ご紹介するのも面白いかなと思いまして、まとめてみました。
いや、ぜんぜんまとまっとらんけど(笑)
では、ごきげんよう。
よろしければこちらの記事もごらんください。
組織人として生きるのは悩みが多し。