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「成功も失敗も運次第?」「努力をすれば成功する?」のジレンマ

「成功も失敗も運次第?」「努力をすれば成功する?」のジレンマ
この記事で分かること

・個人と組織でのPDCAサイクル
・組織人のジレンマ
・成功と失敗に理由はあるのか

おはーん、ペーパー先生です。

先日こんなツイートをしました。

個人の場合は、勉強でもスポーツでもいいですが、

何らかの目標設定を行い、それに取り組んだ結果、

なぜ上手くいったのか、もしくは上手くいかなかったのか、

というのは検証が容易なのでそれなりの精度で答えが出ます。

PCDAサイクルを最速で回し続けると成功に近づくわけですから、

個人の場合は集団と比べてもこのスピードが最も速いためです。

PDCAサイクル

Plan→ Do→ Check→ Actの4段階を繰り返して業務を継続的に改善する方法。

では、組織の場合はどうか。

組織はチーム戦です。

何十人、何百人、何千人と役割分担しながら1つのプロジェクトを進めていきます。

その時に生まれるジレンマが先ほどのツイートです。

ぼくは、IT企業で開発部門の部門長をしています。

複数のプロジェクトを束ねる責任者になるわけですが、

いづれの場合も様々な課題を山ほど抱えているものです。

すべてのプロジェクトが成功するように、

ゴールイメージを持ちながら、数ある課題解決にもあたっていくわけですが、

それらをやり切っても失敗することもあるし、

課題だらけだったのに成功することもある。

ここには2つの考え方があります。

①努力をしようがしまいが、成功する時もあれば失敗もする。
②努力をした分だけ、成功確度は上がる。

ここが、個人の場合と組織の場合とでの最大の違いなんだろうと思います。

個人の場合はシンプルですから、②に収束されていくと考えることができます。

一方、組織の場合は①に寄っていく可能性が大いにある。

理由は、自分以外の外部要因が多分に含まれるからで、

成功、失敗のどちらであったとしても、その因果関係の特定が難しいためです。

世の中にある「成功した理由」というのは、書籍やブログなど

あらゆるところで目にすることができますが、

再現性があるのかというと、その時の環境や時期、

人の属性やチームメンバーなど、偶然性の部分も多分に含まれています。

仮に成功したとしても、極論それは「たまたま」と言い切ってしまうことだってできます。

課題だらけの組織だけども、業績は右肩が上がり、というケースもあるかと思います。

そうすると、1人の人間が大きな努力をしたところで、大勢に影響を与えない。

上手くいく時もあれば、いかない時もある。

すべてはタイミング、運次第なんだ。

それが①の考え方なわけです。

運も実力のうち、なんて言葉もあるぐらいですから、

これが世の中の真理なのかもしれません。

組織よりも大きい国家とか地域などにスケールすればなおそう。

いくら政治を、社会を良くしようとしても、

貧困は起こるし、紛争は繰り返されるし、様々な事件も発生する。

真実なのかもしれないけれど、これではまったく夢がない。

だからこそ、②の考え方を持たなければ、自分自身の行動力につながらないし、

そもそもモチベーションも湧きません。

自分の行動が、人の気持ちを少しでも変え、

その連鎖が大きなうねりとなり、事が起こる。

そう考えなければ、組織で、ましてや管理職としての仕事などできないわけです。

正直に話すと、ぼくは「①の結局運次第」というのが真理だと思いながらも、

平日の昼間、つまりワークタイムに限っては気持ちを「②の努力は報われる」に切り替えてやる。

そういう生き方をしています。

相反する2つを、1つの器でバランス取っているわけです。

今日はちょっと哲学的な話になりましたが、たまにはこんな精神世界を

ご紹介するのも面白いかなと思いまして、まとめてみました。

いや、ぜんぜんまとまっとらんけど(笑)

では、ごきげんよう。

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