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名は体を表す

名は体を表す
こんな人に読んでもらいたい。

・記事タイトルに騙された経験のある方。
・プレゼン資料の題名にお困りの方。
・起業する際の社名で悩んでいる方。

おはーん、ペーパー先生です。

名は体を表す。

有名なことわざですね。

名は体を表す

名前はその人物や物の実態・性質をよく表すもの。名と実態は一致していること。

こういう意味があります。

子供の名前は、まさに「こういう人に育ってもらいたい」と願って付けられるわけです。

もちろん人に限った話ではありません。

会社の名前、資料の名前、小説の題名などなど。

今日は、「名は体を表す」ことの重要さをやわらか解説していきます。

日立造船さんは何の会社?

日立造船株式会社さん。

皆さんはこの名前を聞いてどのような会社を思い浮かべますか?

①国内有数の造船会社。
②日立グループの中核事業会社。
③創業が戦前。

多くの方が重厚長大な企業で、その名前の印象からこのような声が上がると思います。

どれも正解のような感じもしますが、実はこの3つの中で正解は1つだけ。

それは③です。

つまり、日立造船さんは日立グループでもなければ、造船会社でもありません。

日立造船さんは、1881年に大阪鉄工所として創業。

戦前に日立グループ入りし、1943年に社名を現在の「日立造船」に改めました。

その後、太平洋戦争後の財閥解体によって日立グループから離脱。

2002年には造船事業を他社移管。

現在は連結売上高の6割程度を、環境・プラント事業が占める会社になっています。

記事の中では、英文表記の「Hitachi Zosen」を縮めた「Hitz(ヒッツ)」への社名変更が検討されていたものの、

何をしている会社か分からなくなるため見送られた旨の記載があります。

企業名の事例

先ほどは「名は体を表さない」例でしたが、

企業では、創業時の名前を、事業実態に合わせたり、ブランド・サービス名に合わせるケースは多いです。

事業実態と合わせたケース

富士写真フイルム株式会社
 →富士フイルム株式会社

Apple Computer Inc.
 →Apple Inc. 

ブランド・サービス名に合わせたケース

富士重工業株式会社
 →株式会社SUBARU

株式会社スタートトゥデイ
 →株式会社ZOZO

松下電器産業株式会社
 →パナソニック株式会社

健康コーポレーション株式会社
 →RAIZAPグループ株式会社

有限会社イー・マーキュリー
 →株式会社ミクシィ

富士フイルムさんは、中核事業が写真から化学へと移ったこと、Appleさんはパソコン販売だけではなく様々なIT機器・サービスを手掛けていることから、社名変更をしています。

また、自動車の「SUBARU」や、ファッション通販サイト「ZOZO」などは、商品・サービスブランドが幅広く消費者へ浸透しており、事業活動をする際に、社名が一緒の方が効果的であることが判断されて変更したものです。

社名変更は、名刺や封筒などのステーショナリー全般のほか、提出済みの特許や、発売中の商品・サービスのパッケージなど、

多数の更新が必要となり、数十億円規模で費用が掛かります。

そのため、気軽に変更する、ということが難しいわけです。

資料・記事・映画それぞれの事例

プレゼン資料や記事タイトルなどは、特に「名は体を表す」考え方が重要です。

「芸能人〇〇〇、噂の真相!」

というタイトルの文章を読み進んでいったときに、

結局何の真相も書かれていなかった。

そんな経験はありませんか?

普通はもう二度とそのサイトには行きませんよね。

つまりタイトルで煽った期待を、すべからく回収をしなければいけないというのが、記事や資料などの場合です。

映画や小説、ドラマなどの名前はもう少し事情が変わります。

例えば2016年に東宝さんが大ヒット映画を2つ生み出しました。

1つは『シン・ゴジラ』。

「ヱヴァンゲリヲン」シリーズでお馴染みの庵野秀明監督の作品です。

これ、すごく分かりやすいですよね。

制作中のヱヴァ新劇場版の最終作が『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』という名称であることはすでに周知されていましたから、

「シン」と「ゴジラ」で、同氏のゴジラ作品であることを推測することができます。

2つめが『君の名は』です。

こちらはアニメプロデューサー河村元気さんと新海誠監督による作品で、興行収入が250億円を超え、同年の国内興行収入No.1タイトルとなりました。

この作品、実はそこまで名は体を表していません。

ではなぜこの名前なのか。

同年に公開された『シン・ゴジラ』のシリーズ第一作は1954年公開の『ゴジラ』。

実はこの年にはもう一作ヒット作品がありました。

それがNHKラジオのドラマを映画化した『君の名は』でした。

当時、多くのメディアで、この驚くべき偶然が取り上げられましたが、

これは新海作品の方が、あえて狙いにいったマーケティングだったとも考えられます。

今日は、「名は体を表す」について色々と考察をしてきました。

皆さんの周りにも興味深い事例があれば、ぜひ教えてください。

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

社名変更はお金がかかる。

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