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「貧乏になる日本」とどう向き合うか?

「貧乏になる日本」とどう向き合うか?
この記事で分かること

・日本が「貧乏化」していると言われる背景
・なぜ賃金や生活水準が伸び悩んでいるのか
・個人が今すぐできる行動や考え方のヒント

ごきげんよう、ぺいぱです。

動画解説

このブログの内容は動画でも解説しています。

近年「日本が貧乏になっている」という言葉をニュースやSNSでしばしば耳にします。実質賃金の伸び悩みや円安、物価上昇に対しての給与アップ不足など、私たちの生活に直結する話題も多いですね。かつては世界第2位のGDPを誇り、”ジャパン・アズ・ナンバーワン”とも呼ばれた日本。一体なぜここまで停滞した印象を与える国になってしまったのか。

果たして本当に「貧乏になる日本」へまっしぐらなのか、それとも一時的な現象なのか。将来の老後資金や税金の負担、社会保障の行方にも不安を感じる方も多いのではないでしょうか。いずれにせよ、私たち一人ひとりが現実を受け止め、対策を練る必要があることは間違いありません。

一方で、デジタル技術やグローバル化の進展により、海外と容易に取引できる時代になっているのも事実。個人レベルで情報を得て動くことができれば、国内景気に依存しすぎずに働く・稼ぐ・生活していける可能性もあるかもしれません。

今回は「貧乏になる日本」という刺激的なタイトルを掲げますが、決して暗い話だけに終始するつもりはありません。資産形成を行う私たちにとって、経済全体の動向や国際競争力の問題は他人事ではありません。現実を直視しながら、それでも未来を切り開くためのヒントを共に探っていきましょう!

「貧乏になる日本」とはどういうこと?

まず、「貧乏になる日本」というフレーズの意味するところを整理しましょう。これは単に「日本人全員が貧しくなる」という極端な話ではありません。むしろ、過去との比較や他国との比較において、「日本の相対的な豊かさが目減りしている」という状況を指している、と捉えるのが妥当です。いくつか事例を挙げましょう。

<実質賃金の伸び悩み>
労働者が受け取った賃金(名目賃金)から物価変動の影響を除いた賃金。労働者が給与で購入できる物品やサービスの量を示し、個人消費の動向に影響する。ここ最近は特に円安で輸入品のコストが上がり、賃金とのギャップが広がりやすい傾向が見られる。

【出典】去年11月 実質賃金 4か月連続マイナス 現金給与増も物価上昇で(NHK NEWS WEB)

……

<経済成長率の停滞>
バブル崩壊以降、日本は長期にわたるデフレや低成長に苦しんできた。世界的に見ると、同じ期間に伸びている国は多く、相対的に日本は取り残されがち。結果としてGDPに占める日本のシェアも下がり、「日本企業が海外企業に買収される」ような事例も増えている。

【出典】経済成長の停滞の要因と課題(財務省)

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<人材や技術の流出>
海外のほうが給与が高い、チャレンジする土壌がある、という理由で優秀な若者が海外に出てしまうケースが増え、日本国内の技術力やイノベーションを支える人材が減るという負の連鎖も一因。

【出典】円安、低賃金で増加する海外への人材流出…どう防ぐ?識者の多彩な意見(TOKYO MX)

……

<少子高齢化の影響>
労働人口の減少、社会保障費の増大などで “一人当たりの税負担” が増える構造がある。若い世代は給与が伸びず、税金や社会保険料は増える一方で、ますます家計を圧迫する。

【出典】「少子化」と「高齢化」が同時に進む日本 このままの状況が続くと半世紀後はどうなる?(ヨミドクター)

これら要素が絡み合い、「『日本は貧乏化』という表現が当てはまる」と指摘されるようになりました。

資産形成の目線で見る「日本の停滞」

資産形成をしている方やこれから始めようと考えている方にとって、「貧乏になる日本」は他人事ではありません。なぜなら、国内経済が停滞すれば投資機会も限られる可能性がある他、賃金が上がらないまま物価だけが上昇した場合、可処分所得がどんどん削られて投資に回す余裕も失われてしまう恐れがあるからです。

<国内株式の伸び悩み>
日本企業が賃金や設備投資を抑えたまま安定志向で事業運営すると、グローバル競争に後れを取るリスクが高まる。海外投資家から「魅力がない」と判断されれば株価も上がりにくく、国内株のパフォーマンスは鈍化するかもしれない。

<円安が続けば>
海外ETFや外国株投資を行う人にとっては為替差益が期待できるメリットもある一方、国内消費は輸入コストの上昇などでじわじわ苦しくなる。つまり生活費は増えるのに、日本円の資産価値は減少していくというジレンマが考えられる。

<老後への不安増>
「貧乏になる日本」の雰囲気が広がると、そもそも年金だけで暮らすことへの不安が強まり、消費を抑える人が増える。消費が減れば企業収益が低下し、さらに賃金が伸びない…という負のスパイラルにも陥りやすい。

こうした状況を踏まえると、「ただ預金するだけ」「ただ国内株を持ち続けるだけ」というのはリスクが高い時代と言えます。海外にも目を向けた投資や通貨分散、個人のスキルアップなど、多角的な戦略が求められます。

「貧乏になる日本」を引き起こす要因

ここで、なぜそうなっているのかもう少し踏み込んでみましょう。大きく4つの項目を取り上げます。

<少子高齢化>

・人口減少と社会保障費の増大
労働人口が減りながら、年金や医療費にかかる社会保障費が増え続けている構造は避けられない。若い世代にとっては負担が増え、将来の年金への期待も薄くなるため、モチベーションが上がりにくい面がある。

・成長エンジンの欠如
消費者が減り「新しい市場が縮小するかもしれない」という空気があると、企業や個人が「攻めの投資」をしにくくなる。結果的に経済全体が活性化せず、国民の賃金も増えない。

……

<賃金が上がりにくい企業風土>

・終身雇用/年功序列の名残
企業が積極的に人件費を上げるモチベーションに欠け、成果主義が中途半端な形で導入されているケースも多い。

・中小企業の構造問題
生産性向上を図るには投資が不可欠だが、その原資が乏しく技術革新が進まない中小企業が多いため、賃金に還元できない。

……

<円安と国際競争力の低下>

・輸出大国のはずが
昔は円安が「輸出にはプラス」と言われていたが、今は生産拠点を海外に移している企業も多く、想定より恩恵が少ない。輸入コストの上昇で国内物価だけ上がる場合がある。

・技術流出/イノベーション不足
日本に魅力的な雇用条件やチャレンジの場が少ないと、優秀な人材やスタートアップが海外に拠点を移し、国内の成長原動力が弱くなる。

……

<社会保障と税制の負担>

・消費税や社会保険料の増加
税・保険料率の上昇で、手取りが減る一方に。これでは個人消費も伸び悩み、貯蓄や投資の余裕を失ってしまう人が増える。

・年金への不信感
将来の年金額が期待できないため、早めに資産形成をしようとする人、逆に「どうせどうにもならない」と諦める人の二極化が進む。
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個人が取れる対策と工夫

ここまで見ると「なんだか日本はダメそう」とネガティブに感じるかもしれません。しかし、個人として行動できる余地はまだまだあります。むしろ国や企業が大きく変革するのは時間がかかるので、自ら動く方が早いこともあります。

<金融リテラシーを高める>

・ライフプランの作成
自分が今後いつまでにいくらぐらいのお金が必要になるのか、ざっくりでも良いのでシミュレーションしておく。

・海外投資の活用
NISA/iDeCoなどを活用した国際分散投資を検討し、通貨や市場のリスクを分散しておく。

……

<複数の収入源を確保する>

・副業/兼業
勤務先一社からの給与だけに頼らず、スキルを活かしたネットビジネスやフリーランス活動などを視野に入れる。

・スキルアップ/自己投資
ITスキルや語学力の習得で、海外案件やリモートワークを取りやすくする。国・地域が変わっても働ける素地を作る。

……

<ライフプランを見直す>

・支出管理と生活コストの調整
無理のない節約や固定費の削減を行い、余剰資金を投資や自己投資に回す。

・健康管理に努める
医療費を抑えるだけでなく、働く期間を長く保つ意味でも重要。自分の身体が資産。

……

<情報収集とコミュニティ>

・SNSや勉強会で知見を共有
一人で悩まず、同じテーマに関心を持つ人同士でノウハウを共有し合い、前向きなアイデアを生み出していく。

・日本国内だけでなく海外の情報にもアンテナを張る
海外在住者コミュニティとの意見交換などを通じて、生活コストが安い海外移住など新たな選択肢を見つける。

今後の日本は本当に「貧乏」になるのか?

2つのシナリオ+1で考えてみます。

<悲観シナリオ>
少子高齢化が止まらず、経済成長力がどんどん削がれて国内企業も競争力を失い、最終的に国民の可処分所得が下がり続ける…というパターン。

<楽観シナリオ>
技術革新(AIやロボティクスなど)や外国人労働者・投資マネーをうまく呼び込む政策で経済を再生。日本の強みである安全性や文化力を活かし、新産業を興すパターン。

<現実的なシナリオ>
実際にはいくつかの分野で進歩し、他の分野で停滞するような格差が広がる可能性が高い。また「大都市は活況でも地方は衰退する」「国内だけで事業している企業は衰退するが海外向け事業では成功する企業も出る」など、二極化が進むかもしれない。

いずれにせよ、国内にいて「給料が自然に上がる」未来は楽観しすぎかもしれません。むしろ今回取り上げたように、個人が自立して活動していく方が賢明と言えるでしょう。

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さいごに

今回は『「貧乏になる日本」とどう向き合うか?』をテーマに話を進めてきましたがいかがだったでしょうか?

このテーマは、決して他人事ではありません。人口動態や賃金水準、円安・物価高など、すでに私たちの生活に影響が及んでいる要素が多いからです。でも悲観しすぎるだけでなく、具体的にどう行動するかを考えることが重要でしょう。

<現実を知る>
統計データやニュースを参考にし、賃金推移や少子高齢化のインパクト、社会保障の仕組みを理解する。

<自分で動く>
資産形成や副業、スキルアップなど、国や企業に頼りすぎない戦略を持つ。海外に目を向けるのも一手。

<人とのつながりを活かす>
同じように危機感を持つ仲間と情報共有したり、新たなビジネスや地方での活動を協力して行ったりする。

<長期的視点で検討する>
目先の景気に振り回されず、老後も視野に入れたライフプランを作る。NISA・iDeCoなどでコツコツ投資を続けるなど。

「貧乏になる日本」を憂うだけでは何も変わりません。個人でも行動できることはたくさんあります。多少のリスクや不確実性があっても、挑戦していくことで自分なりの道を切り開くチャンスが生まれるはずです。どのような状況にあっても「生きる糧」を自ら得ようとする姿勢こそが、これからの日本においてはますます大切になるのではないでしょうか。

皆さんは今回のテーマについてどのような感想や印象をお持ちでしょうか?ご自身ですでに取り組んでいることなどもあれば、ぜひどしどしコメントをいただけると嬉しいです!

なおぺいぱは、オルカン(全世界株式)を買う時に最後の情けとして「日本を除かない」という取り組みを行っています(笑)あとは早期退職した後もクリエイティブ活動は続けていく、ということもありますかね。

人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

サバイバル、日本!

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