・何もしないことが一番お得!?
・「成果がないのに偉い人」が生まれる理由
・「成果がないのに偉い人」の特徴
おはーん、ペーパー先生です。
長年会社勤めしていると、
「なんでこの人が出世してるんだろう」
なんて疑問に思うことありますよね。
プロスポーツチームと会社組織で決定的に違うのは
前年成績がダイレクトに報酬や役職に反映されないところです。
理由の一つは、営業や開発の仕事は、純粋に手掛けた製品の利益で見ればよい一方、
法務や人事などの支援部門は、評価が定性的になりがちだからです。
先生的には、過去の評価結果をぜんぶAIにぶち込んで学習させ、
期初目標を入力すれば期末にはAIが結果を返す、というぐらいシンプルにしてほしいなと思います。
さて、そんな今日ですが、組織では何もしないことが一番お得!?という話をやわらか紹介します。
「成果がないのに偉い人」が生まれる理由
今ある状態の一部を変えようとすると、必ず支持と不支持に分かれます。
100%支持ということはありえません。
オリンピック開催の是非もしかり、気候変動に対する取り組みもしかりです。
これは会社組織の中でも同様。
めちゃくちゃやる気もあってスキルも高い人材。ここではスーパーパーソンと呼びましょう。
スーパーパーソンが社内の仕組みをドラスティックに改革していく場合、
そこに結果が付いてきたとしても、同時に多くの敵も作ります。
そうすると何が起こるか。
結果を出しているのに評価が上がらない。
しばらくするとスーパーパーソンは辞めてほかの会社に巣立っていきます。
こうやって、自身の成果はないけど部下のおかげで偉くなった人が量産されていくわけですね。
付け加えると「成果がないのに偉い人」は、
人の見る目がありませんから、担当部門の適材適所が進みません。
また、自分のポジションを守りたいという意識があるとなお厄介で、
情報がブラックボックス化されるほか、部下を伸ばすマネジメントにもなりませんから、
結果として組織の停滞に繋がります。
「成果がないのに偉い人」の特徴
ここまでの話を整理するとこのような形です。
・何もしていない。
・波風立てない。
・敵を作らない。
+
・人の見る目がない。
・部下を出世させない。
・自分の役割を手放さない。
つまり、マイナス評価になるような冒険をしないことが、
出世に繋がるという謎ロジックになるわけです。
こういうことがあるからこそ、冒頭に述べたように先生は
評価もAIで完全自動化して、実績主義にしてほしいと思うわけです。
以前、日経電子版にこのような記事がありました。
人事評価に人工知能(AI)を使う動きが急速に広がってきた。新型コロナウイルスで在宅勤務が増え、成果の公正な評価が難しくなっていることが背景にある。さらに仕事を明確に定義する「ジョブ型雇用」はAI評価と相性が良く、この点でも普及が見込める。それでも「AIに評価を決められるのは不満だ」との声もあり、各社は運用に工夫をこらす。
【出典】コロナ禍で活用広がる人事AI、社員が納得する秘訣とは(日経電子版)
2020年10月27日 2:00 [有料会員限定]
この中では、AI導入して試行錯誤している企業の様子が紹介されていますが、
補助ツールなのか、絶対的なものにしていくのか。
AIが出した結果をどう活かしていくのかがポイントになりそうですね。
ミック経済研究所さんによると「HRテック」市場は、
2019年度の349億円から24年度には1700億円に伸長する予測が出ています。
HRテックが「成果がないのに偉い人」の絶滅に効果的なのかどうか、注目をしていきたいですね。
こちらの記事もよろしければどうぞ。
では、ごきげんよう。
先生の目指すマネジメントは、どんな人でも最大限活かす野村再生工場。