・資本家と労働者
・社員が持つ大なり小なりの不満
・承認欲求を最大級に満たすもの
おはーん、ペーパー先生です。
今日は、「高い給料が全てを癒すか?」について話をしていきます。
会社と社員との関係というのは、冷たく言えば雇用契約で結び付けられているだけです。
資本家が、より大きな財を成すために、
労働力をお金で手に入れて、第三者を働かせる。
そして、歳を取った社員は定年を迎えて退職をし、
若い社員を新たに雇用して、新陳代謝をさせていくわけです。
植木の成長過程とすごく似ていますね。
こうした関係でありながらも、
会社環境が充実をしていて、社員も満足をしている、
という状態がWin-Winとなりますが、多くの場合そうはなりません。
社員が大なり小なり常に不満を持っており、
会社側は、常に利益を上げていくための事業活動の成果に主眼に置かれます。
社員の個別の気持ちを汲み取ることなんかできないわけです。
さて、そんな前段があった上で、
アメリカ在住の研究者、あひるさん(@5ducks5)が
このようなツイートをされて、注目を集めていました。
40代で有名企業から外資系ベンチャー企業へ転職した知人が「とにかく辛い。残業は増えたしプライベートにも勉強。スピード重視で短期で結果を求められる。勤務先の肩書きがなくなって自分の本当の実力に気付かされてプライド全壊。でも全部許せる。給料がいいから」と言ってたのでお給料は精神的支柱。
— あひるさん🇺🇸アイコン変えました (@5ducks5) June 7, 2022
痛快なオチですね。
これぞアメリカ社会、といったところでしょうか。
寄せられたコメントを紹介します。
・大賛成です。給料が全て、では無いけど、給料が良ければ許せる事は多い。自分の選択肢が増える。自分を認めてあげる事も出来る。やはりお金は大切。
・一人暮らしならアリだけど…やっぱり時間も大切…(時はカネなり)
・心が強い。私だったら給料だけでは耐えられなさそう
・日本と真逆ですよね。日本で凄い勉強して実績上げても給料上がるまで相当時間が掛かる。どうでもいいや、ってテキトーにやってる人が多くなるから企業業績もそこそこって感じ‥。
・その状態続くと長くはないかもですね。見合ったパフォーマンス出てない認定されないよう祈るばかりです。
・年収1200万円を超えていくと、些細な辛さは癒されると思う。かつてもメーカーには、社内に問題が山積していても「売上は全てを癒す」という格言があったことと似ている。
・転職した結果を冷静に分析できているのは立派です。
・ぶっちゃけ大手よりベンチャーのが給料いいよな。その分、安定性ないけど(実体験
・金の為に命を削る人を見た気分
・もうすぐ潰れそう。そういう人、何人も見てきた。外資コンサルで。
否定的なコメントがついていたのが印象的でした。
他にも大事なことがある、長くは続くかない、
そんな意見が多かったように思います。
たしかに、コメントにもあるように、
馬車馬感のあるアメリカと、全員そこそこな稼働感の日本との企業文化の違いが、
現在の競争力の差に結びついているような気もしますね。
ぼくはIT企業勤務の会社員です。
年収は2021年実績で1,400万円ほど。
おそらく冒頭に紹介したあひるさんツイートに出てきた友人よりは
少ないのだと思いますが、日本の平均年収が433万円とされている中では高年収会社員に入ります。
では、幸せか、癒されているか、というと全然そんなことありません。
開発部門長を担当していますが、
主な仕事はヒト・モノ・カネ・情報のマネジメントです。
すごくやりがいがあるわけでもないし、
製品に直接関与をするわけでもないのでエキサイティングでもない。
紛れもなく”ザ・日本の中間管理職”です。
部下は、会社に対する大小多くの不満や課題を抱えており、
ぼく自身でカバーができる範囲のものを、解決していくわけですが、
こうした星の数ほどある社員の不満を一瞬で吹き飛ばす方法が実はあります。
それは
「担当製品がヒットを飛ばすこと」
です。
これは社員にとって最大の癒しになります。
もちろん製品がヒットをすれば給料にも反映はされます。
ただ、お金が増えることよりも、製品がヒットした事実そのものが、
社員に対して癒しを与えていることは間違いありません。
世の中がこの製品を認めてくれた。
引いてはそれに携わった自分の行動が理解された、受け入れられた。
詰まるところ、担当製品のヒットというのは、関わった人すべての承認欲求を最大級満たしてくれるわけです。
今日は「高い給料が全てを癒すか?」をテーマに話を進めてきましたがいかがだったでしょうか。
会社員をされている皆さんは、給与の高さが会社への不満すべてを解決してくれると思いますか?
ぜひ、コメント欄等で教えてください!
では、ごきげんよう。
よろしければ、こちらの記事もご覧ください。
結局のところ、人は誰かに評価されたい生き物。ぼくもそう(笑)