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2020年に国内のIPOを通じて最も利益を得たベンチャーキャピタルTOP10

2020年に国内のIPOを通じて最も利益を得たベンチャーキャピタルTOP10
この記事で分かること

・ベンチャーキャピタル(VC)とは何か
・銀行とVCとの違い
・2020年に国内のIPOで利益を出したVC

おはーん、ペーパー先生です。

日本経済新聞社さんの推計で、2020年に投資先スタートアップの国内IPO(新規株式公開)を通じ、

最も利益を得たベンチャーキャピタル(VC)は、フィデリティ系のエイトローズベンチャーズジャパンさんでした。

昨年、国内のIPO社数は93社で、2007年の121社以来、13年ぶりの活況でしたが、

同社が出資・経営支援した企業はなんと4社が上場。

・10月30日、口コミグルメサービス『Retty』を提供するRettyが東証マザーズに上場。

・12月17日、顧客体験プラットフォーム『KARTE(カルテ)』を提供するプレイドが東証マザーズに上場。

・12月22日、スマホアプリの開発・運用・分析をノーコード(プログラミング不要)で提供するアプリプラットフォーム『Yappli』を運営するヤプリが東証マザーズに上場。

・12月22日、デジタルトランスフォーメーションで顧客体験を改善するプラットフォームを展開するKaizen Platformが東証マザーズに上場。

今日は、そもそもベンチャーキャピタルとは何か?

そして、2020年に国内のIPOを通じて最も利益を得たベンチャーキャピタルランキングTOP10を、やわらか紹介します。

ベンチャーキャピタル(VC)とは何か

<ベンチャーキャピタルとは>

ベンチャー企業やスタートアップ企業など、高い成長が予想される未上場企業に対して出資を行う投資会社のこと。未上場時に投資を行い、投資先の企業が上場や成長した後に株式もしくは事業を売却して、キャピタルゲイン(当初の投資額と株式公開後の売却額との差額)を得ることを目的としている。未上場企業に資金を投下するだけではなく、ハンズオンと呼ばれる経営支援を行うことで企業の価値向上を図り、キャピタルゲインがより高まるよう支援する。

<ベンチャーキャピタルの種類>

銀行や証券会社、保険会社、ノンバンクなどの金融機関系のほか、事業会社、商社、通信企業系、どこにも属さない独立系などがある。また、民間のベンチャーキャピタルとは投資基準・投資先が異なる政府系や、新産業の創出によって社会の発展に貢献することを目的とした大学系も存在する。

【出典】ベンチャーキャピタルとは?資金調達のためのメリット・デメリットを解説(ビジドラ/三井住友カード)

上記にもある通りVCは未上場企業に投資し、上場時のキャピタルゲインを得ることが目的になるため、

活動にはかなり大きな投資用資金が必要となります。

調達先は主に2つで、1つは自己資金の活用。

もう1つは投資ファンド(投資事業組合)を設立して投資家から資金を集め、

VCがそのファンドを通じ未上場企業に投資するというものです。

では、銀行からの借り入れと比べた場合のメリット・デメリットはなんでしょうか。

銀行

☺️メリット:
金融機関からの融資を受け、しっかり返済を続けることで、貸し倒れリスクが低いと判断され信用力が増す。

😱デメリット:
融資を受けるためには信用と担保が必要。融資された資金は利息がかかり、最終的には返済が必要。

VC

☺️メリット:
資金提供は「融資」ではなく「出資」となり、資金返済の必要がない。

😱デメリット:
投資資金を回収するためには事業が成長しなければならず、経営に対しての関与が発生する。

似ているようで似ていない。

銀行は利息で稼ぎ、VCは企業価値向上で稼ぐ。

ざっくり言い切るとこのような形でしょうか。

半沢次長なら銀行・VCどちらのメリットもカバーしてくれそうですけどね。

2020年に国内のIPOを通じて最も利益を得たベンチャーキャピタルTOP10

では基礎知識を踏まえた上で、どのようなVCが成果を上げているのかを見ていきましょう。

<2020年に国内のIPOを通じて最も利益を確保したベンチャーキャピタルTOP10>

🥇 1位
エイトローズベンチャーズジャパン
代表:デービッド・ミルスタイン氏
創業:1994年
本社:英国・ロンドン
投資利益:161億円
リターン倍率:4.4倍
(IPOした投資先:プレイド、ヤプリ、Retty、Kaizen Platform)

フィデリティグループ。中国、欧州、インド、米国、日本に拠点を構え、グローバルにおいて60億ドル以上の投資実績。日本では2012年から活動。

🥈 2位
フェムトパートナーズ
代表:磯崎哲也氏・曽我悠平氏
創業:2017年
本社:日本・渋谷区
投資利益:106億円
リターン倍率:12.7倍
(IPOした投資先:プレイド)

メガベンチャーを志向するスタートアップが成長できるよう、戦略や資本政策を経営陣と共に支援。東京都心部に本社機能がある企業を中心に投資を行う。

🥉 3位
SBIインベストメント
代表:北尾吉孝氏・川島克哉氏
創業:1996年
本社:日本・港区
投資利益:101億円
リターン倍率:4.7倍
(IPOした投資先:ウェルスナビ、モダリス、サイバーセキュリティクラウド、クリーマ、ファンペップ、Kaizen Platform、ココペリ)

21世紀の中核的産業の創造及び育成を担うリーディング・カンパニーを目指し、成長分野のベンチャー企業への投資・成長支援活動を行う。

… …

4位 STRIVE
投資利益:97億円
リターン倍率:9.7倍

5位 グロービズ・キャピタル・パートナーズ
投資利益:92億円
リターン倍率:8.8億円

6位 ジャフコグループ
投資利益:84億円
リターン倍率:22.0倍

7位 グローバル・ブレイン
投資利益:81億円
リターン倍率:3.7倍

8位 YJキャピタル
投資利益:65億円
リターン倍率:2.5倍

9位 東京大学エッジキャピタルパートナーズ
投資利益:55億円
リターン倍率:19.2倍

10位 ファストトラックイニシアティブ
投資利益:51億円
リターン倍率:9倍

※2020年に東証マザーズに上場した公開時時価総額100億円以上の企業を対象に日本経済新聞社が推計。事業会社からの直接投資は含まない。推計投資利益は公開時の売り出し株数×公開価格と、残りの保有株数×初値の合計額から総投資額を引いた。リターン倍率は投資回収額÷総投資額

【出典】スタートアップ投資、目利き力ランキング 1位は外資系(日経電子版)
2021年2月8日 8:54 [有料会員限定]

外資や老舗金融機関、独立系、大学系まで幅広く活躍してますね。

VCはベンチャーの成長支援をしていくわけですが、

時には、経験のある経営者を送り込んだり、コンサルティングやビジネスパートナー紹介をしたりなど、

対象企業が持つ優れたビジネスモデルをどう伸ばしていくかを二人三脚で考えていきます。

「知識」と「経験」と「資本」で、若い力をサポートしていく。

先生も将来はこういった形で社会に何かを還元をしていきたいなと思いました。

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

VCは、二人三脚、ベンチャーと。(先生 心の俳句🧻)

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