・ボロボロの主要株価指数
・下落相場でも冷静さを保つには
・投資経験も積み立てを
おはーん、ペーパー先生です。
アメリカの利上げやQT(量的引き締め)、エネルギー高、
サプライチェーン問題、中国のゼロコロナ政策、景気減速懸念。
これらを理由に株式市場は年初から急ブレーキがかかっています。
5月12日時点で、アメリカ主要株価指数の年初来騰落率は、
ダウ ▲12.62%
ナスダック ▲27.73%
S&P500 ▲17.41%
ぼくがコアで運用する『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』と
同じ指数で運用されるACWI ETFの年初来騰落率は
オルカン ▲6.40%
ACWI ETF ▲17.65%
いづれも、目も当てられないぐらいの状況です。
オルカンの下落幅がかなり低いのは円安が進んでいるためですが、
それでもカバーし切れていません。
さて、著名投資家ウォーレン・バフェットさんの言葉にこんなものがあります。
「株式市場はせっかちな人から忍耐強い人へとカネを移す装置」
もしかすると、ガチホ(長期投資)するぞ!と臨んでいたのに、
この暴落相場で不安に苛まれ売却してしまった、なんて方もいるかもしれません。
ぼくにもそういう経験があるので、すごく良く分かります。
今日は、下落相場でも冷静さを保つために必要な7つのことを紹介していきます。
下落相場でも冷静さを保つために必要な7つのこと
さっそく見ていきましょう!
下落相場で狼狽売りしてしまう場合は、もしかすると生活費をそのまま投資に回している可能性があります。投資は「生活費」、そして今後使う予定が決まっている「予備費」を除いた「余剰資金」を使う必要があります。極論、ゼロになっても困らないお金ということです。指数に対して投資をする場合、つまり投資信託での運用はマイナスになることはあってもゼロになることはない一方で、将来のために行っている投資が原因で、不眠になって身体を壊したら元も子もありません。
価格が変動する商品に対して「常に一定金額を定期的に購入する方法」をドル・コスト平均法と呼びます。毎回の買い付けで投資金額を一定にすることにより、価格が低いときには購入量(口数)が多くなり、価格が高いときには購入量(口数)が少なくなる。これにより、平均購入単価を抑えることが期待できるわけです。この手法は、対象商品の指数が上昇と下降を繰り返しながらも、最終的には右肩に上がっていくという相場と相性が良く、つまりはまさに今の相場環境です。
全世界株式やS&P500などの主要指数に投資をしている方は、そもそもが世界経済が成長をし続けることを前提に投資をしてると思います。そうした信念の元で投資をしているわけですから、買い付けの際に感情を挟んではいけません。「今月は欲しい服があるからなぁ」「先月は飲み会でお金使っちゃったしなぁ」なんて考えていては、毎月の積み立て投資に迷いが出ます。原資を銀行から証券口座へ移し、買い付けをするところまで、全自動で設定を済ませておきましょう。
SNSに流れる情報というのは、心躍る話題よりも不安を煽る情報の方が目に付きます。何故ならば、ブログでもYouTubeでも、そうした方が利用者の興味を引くからです。過激な見出しにすると数値が良い、というのはSNSをやっている人であれば肌感でお分かりいただけるのではと思います。相場が不安定な時は、さらに不安を煽るような情報が飛び交う。それがSNSです。つまりは、SNSそのものを断つ、もしくは信頼のおける人以外の情報を一旦遮断する。そうした自己防衛も大事です。
株式投資というのは、短期売買では買い手と売り手がいますから得をする人・損をする人が生まれるゼロサムゲームです。一方で長期投資の場合はどうでしょうか。投資家も、投資された企業も、株価が上がっていけばどちらもWin-Winの状態になる、つまりはプラスサムゲームです。S&P500種指数では、15年間投資し続けた場合、1年あたりのリターンは+11.3%から+1.7%の間に収まる、つまり元本割れしないという統計もあります。不安な時はこれをスマホの待ち受け画面に設定しておきましょう(笑)
【出典】長期投資のメリットの基礎知識(ウェルスナビ)
2017.04.25
暇な人ほど日常の些細なことで不安になったり、神経をすり減らしたりするものです。日々、忙しく仕事をしている、節制をするためのポイ活に精を出している、子育てに集中している、資格取得のために勉強を頑張っている。何か集中するもの、夢中になれるものを見つけて、それにまっしぐらという作戦を取るのも、不安相場を乗り切るための打ち手として有効です。自分が働いてお金を得るように、お金にも働いてもらってさらなるお金を得る、というのが投資です。良いときもあれば悪いときもあるよね。自分は自分の人生を見つめよう。このぐらいの切り分けが必要です。
積み立て投資をされている方は、「よし!投資をするぞ!」とどこかのタイミングで思い立って、証券口座を開設して、商品選びをして、積立設定をして、今に至るわけです。そのときの志は何だったか。心が揺さぶられている時こそ、当時の気持ちを思い出してみることも重要です。それは自分がFIREをするためかもしれない。子どもに良い教育を受けさせるためかもしれない。自宅を購入することをイメージしていたかもしれない。迷いが出たら、初心に返る。これ、テッパンです。
さいごに
今日は、下落相場でも冷静さを保つために必要な7つのことを
紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
ぼくは古くはライブドアショック、チャイナショックや、コロナショックなど、
投資家として何度か暴落相場に出くわすことがありましたので、
今もまったく気持ちは揺さぶられないのですが、これは経験の差でもあります。
つみたてNISAを活用した投資というのは、税制優遇の観点だけでなく、
年間40万円、月に直すと3.3万円という、絶妙な敷居の低さであること。
そして積み立てをしていくうちに、その方の投資家としての経験も
積み上がっていく、という素晴らしい制度でもあります。
①-⑦までを見ていただいた上でも、まだ不安だという方は、
もしかするとかなり背伸びをした投資額になっているか、
投資先がやんちゃな内容かのどちらかだと思います。
こういう時期だからこそ、冷静に自分自身と対話を通じて、
何が最適な投資なのかを考えてみるのが良いかもしれません。
では、ごきげんよう。
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止まない雨はない。