・部下の育成が苦手な方。
・組織で結果を出すことに苦労されている方。
・自身がボトルネックになることが多い方。
おはーん、ペーパー先生です。
今日は組織の成長に欠かせないマネジメント手法について紹介します。
ご覧になられている方には部下を持って仕事をしている方もいらっしゃると思います。
先生も自分一人で仕事を進める立場から、チームを預かるようになって苦労したのが、組織の成長です。
自分が育つことですら難しいのに、他人を育てることはさらに難しい。
自身の成功体験が万人に活かせないケースが多い、ということが要因の1つです。
先生はこれまで数名のマネジメントから500人超まで幅広く経験してきました。
多くの失敗もあったのですが、本日は成功例で共通していた1つのコツを解説していきます。
部下の人数にかかわらず活用できるリーダーシップ論になりますのでぜひ参考にしてください。
2人のリーダー事例
組織を成長させるコツはズバリ「考えさせる」こと。
そしてリーダーの役割は「方針を決める」ことです。
この方向で進んでいこうという「目的」を決めて、振り返るための指標「目標」を設定する。
その上で、それを達成するための具体的な「手段」を落とし込んでいくことになります。
「目的」「目標」「手段」の立て方については、こちらで詳しくまとめてありますので、お時間があればぜひご覧ください。
では、ここで事例をもとに2人のリーダーを見ていきましょう。
<設定>
・おもちゃメーカーで企画開発部に所属するAさんとBさん。
・それぞれ3名の部下を抱え、新商品の企画検討をしています。
・目的は「海外市場の開拓」、目標は「年度内に社内承認を得る」
・目的/目標は部下に説明を終えて理解を得た状態です。
3人の部下に対して、それぞれ「海外マーケット」「競合メーカー」「自社の現状」について分析と調査を指示しました。期間と報告内容、フォーマットについて詳細な依頼内容となっています。
3人の部下に対して、「目的・目標」を達成するために、このチームで何をいつまでにどのように進めていくべきかを整理して後日提案するように指示をしました。
さて、AリーダーとBリーダーそれぞれのチーム。
その後どのような結果になったでしょうか?
想定される結果:
・本プロジェクトで早期に社内承認を得るのはAリーダーのチーム。
・最終的に商品で高い成果を出していくのはBリーダーのチーム。
優秀な人ほど、自身がリーダーになると「手段」まで事細かに部下に指示を出してチームを動かそうとします。
たしかにこの方が必要なアクションの精度も高く、短期的にはプロジェクトが速やかに進んでいきます。
しかし欠点が3つあります。
それは
「部下が指示待ちになり育たなくなる」
「近い将来リーダーがボトルネックになる」
「上手くいかなかったとき部下が他責にする」
ことです。
Aリーダーの部下は指示された通り仕事を進めていけばよいので作業が中心になります。
また、すべての意思決定をAリーダーが行うため、判断待ちで部下の非稼働時間が生まれる可能性が上がります。
一方でBリーダーの進め方は、序盤はかなり結果が出るまで時間を要します。
部下が試行錯誤する時間がかなり多くなるためです。
ただし部下に「考えさせる」という徹底した姿勢は、人の成長を促します。
自分で考える力を養っていくことで、Bリーダーには考えもつかないアイディアが部下から生まれてくることもあります。
また、一部の意思決定を部下に少しずつ任せていくことも可能になります。
そういう意味で、最終的にはどちらが強い組織となるかでいくと、間違いなくBリーダーのチームとなります。
これ、先生が過去に経験したことに基づいた話です。
もちろん強い組織は利益を生みやすくなりますので、実利にもかなっています。
部下をお持ちの皆さんもぜひ「考えさせるマネジメント」を活用してみてください。
では、ごきげんよう。
お子さんがいる方は、幼少期から考えさせる教育をするのもオススメ。