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今だから考えたい「貯金」の話

今だから考えたい「貯金」の話
この記事で分かること

・なぜ貯金が大事なのか?
・貯金ができない人の特徴は?
・貯金ができると何が起こるのか?

ごきげんよう、ぺいぱです。

資産形成について話をしていると、「貯金」よりも「投資」に目が行きがちです。どちらも資産形成における一手段ではありますが、メリット・デメリットは存在します。

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貯金は安全性が高くてリスクが低い反面、利回りが低いため、長期的に見ても収益が得られにくいという特徴があります。一方、投資はリスクがある反面、長期的に見て収益を上げることができる可能性が高いことから、資産形成において”守りの「貯金」・攻めの「投資」”と呼ばれるわけです。

投資は資産形成では必須の要素とも言えます。自分自身が働いて稼ぐほか、お金にも働いてもらうことで資産を増やすペースを加速させます。一方、貯金は資産を守ることに主眼が置かれており、資産を増やすことには限界があります。

このようなメリット・デメリットがある中で、今回はあえて貯金にフォーカスを当てていきます。なぜ貯金が大事なのか。貯金が苦手な人の特徴。貯金ができると何が起こるのか。こういう疑問に1つ1つ答えていきたいと思います。

今回の話が皆さんにとって資産形成の一助になれば嬉しいです。

なぜ貯金が大事なのか?

貯金がなぜ大切なのか、深掘り解説していきます。

①緊急事態に備えるため

予期せぬ緊急事態が発生した際、貯金があると不測の出費にも対応できます。突然の病気や怪我、車の修理などに対応するためには、貯金があることが必要です。万が一、仕事を失ったり収入が減ったりする場合でも、貯金があると生活を維持することができます。

②将来の目標に向けた資金の確保

貯金は将来の目標達成に必要な資金を確保するためにも大切です。例えば、子供の教育費、マイホームの購入、旅行、老後の生活費、起業のための資金など、人により様々な目標があるでしょう。これらの目標に向けての準備の1つが貯金ということです。

③精神的な安定につながる

貯金があると将来に対する不安が減ります。そのため精神的な安定につながると言われています。ぼくは会社員として過ごす日々がずいぶん楽になりました。辞めてもなんとかなるからです。また、貯金があると将来に向けて希望を持つこともでき、生活のモチベーションも上がります。

貯金は将来の不安定な状況に備えたり、目標を達成するための基礎になるというわけです。お金は自由へのチケット、なんて言い表すこともありますが、何をするにもまずは貯金から始まります。

貯金ができない人の特徴は?

では、貯金ができない人の特徴はどのようなものでしょうか。このようなことが理由に挙げられます。

①収入と支出のバランスが取れていない

貯金をするには、当たり前ですが収入が支出を上回ることが必要です。毎月の給料を使い切ってしまう、カードローンで所持金より多くを使ってしまう。こんな生活が続くようでは貯金をすることができません。支出を抑え、収入と支出のバランスを取ることが大切です。

②貯金をするための目標がない

貯金をするためには、そのための目標が必要です。パソコンを買いたい、留学をしたい、FIRE(経済的自立をした早期退職)をしたいなど。目標がないと貯金をすること自体にモチベーションが湧きません。目標を設定し、貯金の意義や目的を明確にすることが大切です。

③消費癖が強い

消費癖が強い人は、収入があってもお金をすぐに使い切ってしまいます。これでは貯金をすることができません。消費癖を抑え、必要なもの以外の支出を減らすことが重要です。本当に必要なものとそうでないものを精査しましょう。

④お金に対する意識が低い

お金に対する意識が低い人は、お金の管理や節約に関心を持てません。貯金をするためには、お金への関心を高めていくとともに、しっかりと家計簿をつけて、収支を把握することが必要です。

⑤他人への見栄

見栄っ張りな人は、貯金をすることを後回しにしがちです。貯金は、将来の自分自身や家族のために必要なことですが、どうしても今だけを見てしまい、周囲よりも良く見られたいので支出が先行してしまいます。周りの目を気にせず、自分自身がどうありたいのかを一番に考えることが大切です。

貯金ができない人の特徴は、収支バランスの崩壊、貯金目標の不足、消費癖、お金に対する意識の低さ、他人への見栄などが挙げられます。つまり、これらの問題に取り組むことで貯金をすることができるようになります。

貯金ができると何が起こるのか?

ここまで、貯金の大切さや苦手な人の特徴を見てきました。では、色々な障害を乗り越えて貯金ができるようになると一体どんなことが起こるのか。確認をしていきましょう。

①突発的な支出に対処できる

先ほども紹介しましたが、貯金があると突発的な支出に対処できます。例えば、車の修理や急な医療費など、予期せぬ出費があったときに、貯金から支払うことができますから、生活の安心度がグッと高まります。

②大きな買い物ができる

貯金があると、大きな買い物が可能です。例えば、住宅や車など、高額な買い物をする場合に、貯金を活用して支払うことができます。ローンを組む際には頭金を入れて月の負担を減らす、現金一括払いにすることでローン金利という確定支出をゼロにするなどの選択肢も増えます。

③人生の選択を自由にできる

貯金があると、自由な選択ができるようになります。例えば、仕事を辞めて留学をする、起業するための資金にする、リモートワークができる会社に転職して地方移住するなど、自分自身が取り組みたい夢に近づけます。

④将来の不安を解消できる

貯金があると、将来の不安を解消することができます。例えば、老後の生活費や子供の教育費、結婚資金などです。将来に備えて貯金をしておくと、手元にあるお金で何ができるのかが明確になりますので、不安を解消することができます。

⑤ストレスが減る

人のストレスの多くは人間関係です。そしてそれはお金と密接に関係しています。人間関係を大きく変えるためには今の環境を捨てる必要がありますが、多くの人がそれをできないのは、会社を明日すぐに辞めれないからであり、その理由は収入が断たれるからです。つまり、お金に余裕があるという状態はストレス低減にもつながります。

こうやって見ていきますと、貯金は資産形成においてかなり地味ではありますし、やるための苦労も多いですが、その一方で今の活動が将来どのぐらいのお金になるのかが見えやすいため、安心感が段違いだということが分かります。

さいごに

株式投資では、全世界株式の1900~2017年における年利回りが5.2%とされますが、これは毎年必ずそうなるというわけではありません。この112年間、2度の世界大戦があり、度重なる金融危機があり、経済大国の優劣も入れ替わってきました。

昨年のように、どの金融商品を購入しても総じてダウントレンド、なんてこともあります。そして何よりも過去の株式リターンが将来を必ず保証するというものでもありません。

そうした中で貯金というのは、行動を起こした分だけ結果が伴ってくるので誰でも取り組みやすいですし、その過程でお金への理解も深まっていきますから、資産形成の第一歩として欠かせないわけです。

単純計算で、毎年200万円を貯金できれば、10年で2,000万円、20年で4,000万円ですから、投資で攻めなくても全然大丈夫という生き方もあるでしょう。

昨年来、インフレによってお金の価値が目減りしていくことを実感する時代になりましたから、貯金だけでは不安という声ももちろんあります。しかし投資をしてインフレに対抗するポートフォリオを組むにもまず初めにお金が必要ですから、やはり結局は貯金がすべての起点になります。

ぼく自身も、投資で成果を大きくあげたというよりは、収入より支出が下回っている状態を長らく続けてこれたことが、金融資産4,000万円、純資産5,500万円の今を作り上げているといっても過言ではありません。

まだ、資産形成に着手できていないという方は、今日お話したことを参考にしていただき、ぜひ貯金に着手してみてください。

人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。

今日のまとめ

資産形成において貯金は原点にして頂点。

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