・「落ちてくるナイフは掴むな」とは
・リスクヘッジとリスクテイクの側面
・億り人の傾向
おはーん、ペーパー先生です。
「一寸先は闇」
2020年の株式相場はこう表せるのではないでしょうか。
以下が分かりやすいと思います。
ダウ平均の1年。
2月12日
2万9551ドル42セント(終値)で史上最高値。3月9日
Black Monday I(-7.79%)3月11日
WHOがパンデミックを表明。3月12日
Black Thursday(-9.99%)3月16日
Black Monday II(-12.93%)3月18日
VIX指数が85.47まで上昇。12月28日
3万0403ドル97セント(終値)で史上最高値。 https://t.co/ZgHgbPR2MO— ペーパー先生@外国株投資家 (@papercapinfo) December 30, 2020
ダウ平均の動きの一部分を切り取って紹介したものです。
2月12日と12月28日の2箇所だけを見れば、なんて事のない一年に映る訳ですが、
3月に起きたことを含めて考えると相場の先読みなど誰にもできないことを痛感させられます。
そんな急落と急上昇を繰り返した一年。
今日は投資行動における格言「落ちてくるナイフは掴むな」は本当か?についてやわらか解説していきます。
リスクヘッジの側面
このような意味があります。
相場急落時の投資を、落ちてくるナイフに擬えた相場格言。ナイフを落下の最中に取ろうとすると怪我をするので床に落ちてから拾う、つまり株価下落が底を打ったことを確認してから投資する方が良いという意味。
ただし現実と違い相場はどこが床(底)なのかが分かりません。
もっと端的に言えば、下落相場ではなく上昇相場で投資をした方がいい。
このように言い換えることができます。
上記はリスクヘッジの側面での解釈ですが、
リスクテイクの側面から見るとどうなるでしょうか。
リスクテイクの側面
日経ヴェリタスさんが行ったアンケートに興味深い結果がありました。
<調査期間>
2020年11~12月
<調査対象>
1億円以上の金融資産を持つ富裕層「億り人」500人と、それ未満の500人、計1,000人の個人投資家。
<億り人の共通点>
・資産を増やすためには安く買って高く売るタイミングが大切。
・3月に「逆張りでナンピン買いをした」と答えた割合が一般層より多い。
・保有銘柄が下落した時も我慢をする長期投資の構えをしている。
・外国株に投資する割合が一般層と比べて高い傾向にある。
・8割は投資歴10年以上、4割が20年以上のキャリアを持っている。
【出典】
■「億り人」への羅針盤、機動力×長期が開く1億円の扉(日経電子版)
個人投資家1000人調査(上)
2020年12月29日 2:00 [有料会員限定]
ここから読み解けるのは、億り人のリスクも大いに取りにいく姿勢です。
3月のコロナショック時、投資行動は以下の3つに分けられました。
①買い増し
②静観
③投げ売り
結果論でいくと①の選択が成功したわけですが、これが難しくてもせめて②でありたいわけです。
できるかどうかは過去の投資経験の量に紐づきます。
これがリスクテイクの側面です。
リスクとリターンはイコール。
投資はリスク=リターンということを深く学べますね。
地域別:日本・米国・欧州・新興国・全世界..
種類別:株式・債券・REIT・コモディティ・不動産..広げればリスク分散になりますがリターンも控えめに。年齢や収入、家族構成などで手法も変わり、"いい塩梅"を常に探るというのも投資の醍醐味。 https://t.co/K6PjsIB1CQ
— ペーパー先生@外国株投資家 (@papercapinfo) December 30, 2020
模索を続ける日々は悩ましくもあり楽しくもありますね。
投資は自己責任で。
では、ごきげんよう。
億り人には鋼のメンタルが必要。