・ぺいぱが情報発信を始めたわけ
・1つの動画制作にかかる時間
・広告収益について思うこと
ごきげんよう、ぺいぱです。
このブログの内容は動画でも解説しています。
資産運用をされている皆さんは、何を参考に投資行動されましたか?ぼくは20年間の投資家人生を3つのフェーズに分けることができます。
■<1期>2004年〜2007年:
投資先:日本の個別株
情報源:書籍や掲示板
※およそ10年間の休止期間
■<2期>2017年〜2021年:
投資先:海外の個別株
情報源:日経電子版
■<3期>2021年〜現在:
投資先:オルカン
情報源:ブログやYouTube
なんだかすごく時代を感じさせますよね。買っている商品もそうですが、情報源の変化がすごい。2007年から10年間ほど空白の期間があるのは、100万円ほどの損失を出して「二度と投資はしない!」と引退していたからです。
その後、なんやかんやあって今では過去の損失をすべて穴埋めした上で含み益が日に日に大きくなっているわけですから、人生何があるか分からないものです。
「1期・2期」と「3期」とのもっとも大きな違いは情報源ですね。前者はすべてメディアを通した情報を活用していたわけですが、後者は個人発信の情報を活用しています。
2017年、18年あたりからでしょうか。資産形成や資産運用など投資系の情報発信者が飛躍的に増えたということですね。FIRE(経済的に自立した早期退職)なんて言葉やインデックスファンドへの注目が高まってきた時期にもかぶるでしょうか。
そんなぼく自身も今では資産形成に関する話題を「やわらか中学校」としてブログやYouTubeで行っているわけですから、実に感慨深いものがあります。
ぼくがこのような発信を始めたきっかけは、自分自身がブログやYouTubeなどの個人発信から得る情報で多くの学びがあり、家計改善を行ってきたことが挙げられます。
2014年には貯蓄率ゼロなんて時代もあったわけですが、2020年のコロナ禍でおうち時間が増え、これらの情報に多く振れることとなりました。
その結果、意識が驚くほど変わり、支出の見直し、不要な荷物の廃棄、ホテル暮らしを始めるなど、30代終盤でまさに第二の人生をスタートしたと言えるぐらい、あらゆる価値観が変化したわけです。
ぼく自身が他の個人の方の情報を元にこれだけ生き方をポジティブに変えることができたのだから、ぼく自身の生き方を記して発信をすれば、それもまた誰かの役に立つかもしれない。
これが2020年8月にブログ、2021年6月にYouTubeを始めたきっかけです。かれこれ3年ほどやっていますが、どうでしょうか。皆さんのお役に少しは立っているでしょうか。
投資系YouTuberの属性を分解すると
さて、先日とあるチャンネルを拝見していたところ、「投資系YouTuberは自身のお金稼ぎのために動画を作っているからその情報はあてにするな」。そんな話がありました。
投資系YouTuberといってもその中身は様々です。株式や不動産などテクニカル情報を中心にご自身の見解を述べている方。元証券会社や銀行勤務などの経験を活かして知識を披露されている方。自身の資産形成の進捗状況を共有している一般の方など。
これらお金に関する話題を届けているYouTuberすべてをまるっとひっ包めてここでは「投資系YouTuber」と呼びます。そうした点ではやわらか中学校を運営しているぼくもそのうちの一人です。
ここでまず整理をしておきたいのが、そもそも動画配信を通じて収益を得る方法についてです。大きく4つが挙げられます。
① 広告収益
② アフィリエイト収益
③ 企業案件
④ 商材収益
「① 広告収益」は、YouTubeの場合、チャンネル登録者数1,000以上、過去1年での総再生時間4,000以上などの基準があり、これを超えると始めて広告収益の権利を得ます。なお広告掲出は動画ごとにオン/オフを選ぶことが可能です。
「② アフィリエイト収益」は、視聴者が紹介されている商品・サービスを特定のURLを通じて登録を行うと、紹介者にインセンティブが付与されるというものです。
「③ 企業案件」は、動画内で商品・サービスを紹介する対価として企業から直接お金を受け取っているものです。広告(動画)の導入部に「プロモーションを含みます」と入っているものがそれにあたります。ステマ規制に関する法律の改正により、企業案件の場合はこの対応しないと違反となります。
「④ 商材収益」は、動画内で自身の商材を売ることです。これは情報商材もあるでしょうし、グッツやイベント、YouTubeやnoteなどでのメンバーシップも広義では含まれるでしょう。
これを念頭に、投資系YouTuberがどんな目的で配信活動を行っているのかも考えていきましょう。これも大きく以下のようになるかと思います。
A) 副業として稼ぐことを目的にやっている。
B) 自分の商材を売ることを目的にやっている。
C) 情報発信することを目的にやっている。
家計の足しになれば良いな、ということでAの方は比較的多いかと思います。しかしそもそも収益化基準に達せず脱落していく方が多い現状もあります。それだけ継続して動画コンテンツを作り続けるというのは根気と忍耐と努力が必要なのです。
BについてはYouTubeを「手段」と割り切っていますから相当の上級者ですし、かなりの影響力を身につけなければこの域にはいけません。
ぼくは投資系チャンネルの総数やその内訳を把握しているわけではありませんが、必然的にCのYouTuberが大多数を占めているような気もします。ぼくもここに当てはまります。
やわらか中学校の収益方針
やわらか中学校を通じて他の誰かの資産形成のお役に立てれば良いな。そんなこんなで3年ほど続けているわけですが、ぼくは一切お金を得ていないわけでもありません。
先ほどの事例でいくと「① 広告収益」は2023年から発生しています。また「④ 商材収益」については、「SUZURI」というプラットフォームで、ぺいぱグッズを売っています。
グッツは小銭になれば良いなと考えて始めたものですが、すでに1年半以上が経過していて実は1つも売れたことありません(笑)ということで最近は広告収入がだいたい月に3万円ですから、それがイコールやわらか中学校の収益となります。
そんな中で、「金目的でやってて笑える」みたいなコメントがちょいちょい付くんですね。なのでその度に収益を得ることの是非を考えさせられるというのは事実としてあります。
本当に奉仕の気持ちでやっているのであれば広告をオフにしてやれば良いじゃないか。そういう考え方ですね。
ブログもYouTubeも、掲出される広告内容は配信者側で細かくコントロールできません。自身が発信している情報は、正しく役立つものをと心がけていますが、それに反するものが広告表示されていることもあるのでしょう。
昨今、著名人を語った投資詐欺広告も問題になっていますね。お金をどう育てるべきか。そんな情報発信をしている裏で、詐欺にあってしまうような機会を創出してしまっているかもしれない。正直、そんな不安が一切ないとは言えません。
では、やわらか中学校は今後どうするのかということになるわけですが、結論は今後も広告掲出はしていきます。おいおい!話がつながってねーじゃないか!と思われた方、すいません。
YouTube収益は何のためか
情報発信をしていくにはものすごい労力が必要です。ぼくの発信情報は自分自身のことが中心なので「思っていることをただぺらぺらと話してるだけでしょ」と思われるかもしれませんが、具体的にこんな工程を踏んでいるんですね。
・テーマ決め(1時間)
・原稿書き(5時間)
・音声収録(2時間)
・スライド作成(3時間)
・動画編集(3時間)
・ブログ編集(1時間)
—
ざっと15時間ほど
すごく簡単にまとめて書きましたが、原稿書きは関連情報の収集も必要ですし、音声収録は言い間違いカットなどの編集も必要ですし、動画編集の他に概要欄の情報まとめなども必要です。
ぼくの場合はYouTube動画と同時にブログ記事も仕上げていく工程となっていますが、つまり何が言いたいのかというと、1本の動画、記事を作るのにものすごい時間を要しているということです。
週に1本ペースで新しい話題をお届けしていますから、土曜日はほとんどこの作業とアップ。日曜日に次の原稿を書き始めてその週の平日中にブラッシュアップしていく。そんな形でプライベートの時間を潰してやっています。
資産形成の継続に重要なのはマイペースで取り組むことですが、この情報発信活動に関しては正直ややオーバーペースです。でも、それでも辞めない。辞めたくない。それは何というんでしょうか、皆さんとの交流の場を持ち続けたいということになりますね。
平日はしがない会社員をやっており、嫌なこともたくさん抱えて月曜から金曜までを過ごしますから、この情報発信活動が良い気分転換にもなっているわけです。そういこともあって土曜日は無心で(笑)動画作りをしています。
こんな背景もあり、まだまだ続けたいんですよね。で、続けるためにはモチベーションが必要。そのモチベーションになっていることが、
・皆さまからのコメント
・チャンネル登録数
・広告収益
この3つというわけです。
なので「お金儲けじゃなければ広告はずせよ!」なんて悲しいこと言わないでほしいな、なんて淡い期待を持っています。現在、チャンネル登録数は8,000を超えたあたりで伸び悩み。月の広告収入も3万円ほど。
月4本の動画を出したとするとそれにかかる時間は60時間。時給換算では500円です。動画視聴の際に流れる広告はぼくへの応援、つまり「投げ銭」だと思ってはいただけないでしょうか。
仮に怪しい広告が入っていたとしても、そんなものに惑わされないように、ぼくの動画を通じてリテラシーを高めていただけるように引き続き努力もいたします。
おしらせ
キャラクター”ぺいぱ”がデザインされた「資産運用学園やわらか中学校」公式アイテムがついに販売開始!トイレットペーパーを模したキャラデザの由来は、古くなったお札が再利用されてトイレットペーパーになることや、ウン(運)がつく縁起ものだからなど、諸説あり。いずれのアイテムも日常使いできるシンプルデザインです!ぜひお買い求めください!
投資系YouTuberの良し悪しを判断するには
さて、冒頭で触れた「投資系YouTuberは自身のお金稼ぎのために動画を作っているからその情報はあてにするな」に話を戻していくのですが、ぼくのチャンネルはお金儲けのためにはやっていません。これは先ほども話をした通りです。
その上で、資産形成のあり方に唯一の正解もありませんから、万人が満足する、役立つ情報を毎回お届けすることも難しいと思います。「ぼく自身はこうしている、こう考えている」というのを赤裸々に語ることを軸としているのもそのためです。
ぼく自身でも投資系チャンネルを見る機会は多いですが、動画の中に証券会社などのPRが入ることがここ最近で急激に増えてきたなと感じます。いわゆるアフィリエイトですよね。
実はやわらか中学校のような小さなチャンネルにも「ぜひやりませんか?」とかなりの数、営業メールが来ています。そしてそのほとんどが、他の方のチャンネルで紹介されているものと同じ商品・サービスだったりします。
投資系チャンネルに広く依頼を撒いているからでしょうね。ぼくが運営しているやわらか中学校ってオルカン(全世界株式)へのコア投資と、暗号資産へのサテライト投資じゃないですか。
こうしたインデックス投資の情報発信をしている人が堂々とオススメできるようなアフィリエイトって正直ないんですよね。海外個別株を扱う証券会社とか、FXとか、そういう営業メールが多いからです。
明らかに発信している情報と整合性が取れない。だからぼくはこの手の案件はやっていません。暗号資産系も声はかかるのですが、動画の中では保有商品としてぜんぜん勧めていませんし、あくまでサテライトですからこれもミスリードになるなと。
だから、投資系チャンネルと一括りに言っても、その動画の中で明らかに普段言っていることと文脈が合わない商品・サービスがお勧めされていたら、それはもう間違いなくお金儲けのため、と言えるでしょうし、この辺りで信用できるのかの見極めは可能です。
「投資は自己責任」とはよく言ったものですが、結局どの人の言っている情報を参考にするのか。この取捨選択をしっかりしていただくことも大事だと思います。
ぼく自身は個人の情報発信を通じて自分が良い方向に変わりましたし、そういった方は他にもたくさんいるでしょう。このサイクルを微力ながらぼく自身の経験を発信し続けることで回し続けたいとも考えています。
今日は少し脈略なく話をしてしまいましたが、「投資は自己責任」である上に「情報の取捨選択も自己責任」です。
信頼できる情報源はどこなのか。それを見極めるために、今日お話した投資系YouTuberの小さい小さい一角であるぺいぱの本音や舞台裏の情報が、皆さんの何らかのお役に立てれば良いなと思います。
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう!
底辺YouTuberの悩みは尽きない。