・コア/サテライト戦略
・3,000万円のコアを20年間持ち続けた場合
・コップの水を飲んじゃダメ
おはーん、ペーパー先生です。
現在、先生のポートフォリオは、
コア:全世界株式インデックスファンド
サテライト:暗号資産、法定通貨
この構成となっています。
このブログの内容はラジオでも解説しています。
コア・サテライト戦略というのは、
運用資産をコア(中核)とサテライト(衛星)に分け、コアは、「守りの資産」として長期的に安定して運用できる商品を保有し、サテライトは、「攻めの資産」としてコアよりもハイリスク・ハイリターンの商品を保有します。
こういったものです。
比率については色々な考え方がありますが、
コアという位ですから、全体の7割前後をどっしり軸に据え、
余剰資金でその周辺に複数のサテライトを設けるというのが一般的です。
逆に言うと、サテライトは時と場合によって変わっていくけど、
コアはいつ何時も微動だにせず。
こうした攻守のメリハリを効かせた投資手法がコア・サテライト戦略です。
今日は、先生の事例を元にコアの重要性について深堀してきます。
3,000万円のコアを20年間持ち続けた場合
以前に、収支運用状況でも触れたことがありましたが、
毎月30万円の積立をしている全世界株式インデックスファンド
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の評価額が
もう時期3,000万円に到達します。
今年は支出を抑えて高めた入金力のほぼすべてを
全世界株式に投入してきたわけですが、
切りの良い3,000万円にてつみたてNISA以外の積立を終了します。
このサイズのコアがあれば、あとはほっておいてもそれなりに
しっかりと働いてくれると踏んでいるからです。
仮に年5%で20年間運用を続けた場合、
20年後にはおよそ8,000万円になります。
コップの水を飲んじゃダメ
この計算通りにいくためにもっとも難しいのが”コアをいじらないこと”。
他の金融商品への誘惑やライフステージの変化、
あらゆる物欲などにも動じない心構えが大事です。
ここで有名なセリフを紹介します。
脱税を摘発する国税局査察部の主人公と、
巨額脱税犯との攻防を描いた1987年公開の日本映画『マルサの女』。
山崎努(やまざき・つとむ)さん演じる
裏社会や政界と付き合いのあるラブホテル経営者の
権藤英樹(ごんどう・ひでき)がこんなことを言っています。
「金を貯めようと思ったらね、使わないことだよ。あんたは葬式があれば2万、結婚式があれば3万と出すでしょう。そんなもん出していたら金は残らない。100万あったって、使えば残らない。10万しかなくても、使わなけりゃ、まるまる10万残るんだからね。
あんた今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップを置いて水ためているとするわね。あんたのどが渇いたからといって、半分しかないのに飲んじゃうだろ。これ最低だね。なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃだめだよ。 いっぱいになって、溢れて、淵から垂れてくるやつ。これを舐めてがまんするの。」
原資をできるだけ大きくする。
そして複利で大きくなった分だけを使い、
原資はけっして動かさない。
コアに大事なのはまさにこれなんですよね。
先生の全世界株式3,000万円というのはまさになみなみのコップの水にあたります。
さいごに
コアにするのはインデックスファンドやETFになります。
組入銘柄が多いため分散によってリスクを抑えられるからです。
その代わり、短期間で何倍にもなるようなうねりはありません。
こうした”退屈な投資”を腰を据えてやり通せるかが個人投資家には試されるわけです。
なお、先生は個別株投資を否定しているわけではありません。
そもそも、投資人生の中ではインデックスよりも個別株をやってきた期間の方が長いですし、
コアの原資も個別株による成長が元になっています。
年齢や収入、資産状況などにより打ち手は変わっていきますが、
資産形成初期の段階においては、個別株の爆発力も活かすべきだとも考えています。
一方、どのフェーズだとしても何をコアにするのかというのは、
投資の第一歩目から決めておかなければいけない点は揺るぎません。
間違った商品を買わないことがものすごく重要になります。
手数料や対象アセット、地域などをしっかり吟味して
冷静な判断をしていただければと思います。
では、ごきげんよう。
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楽しむ投資はサテライトだけで良し。