・SNSが時間を奪う仕組みとその背景
・情報過多が思考力に与える影響
・アウトプット型人間のSNSとの距離感
ごきげんよう、ぺいぱです。
このブログの内容は動画でも解説しています。
今回はFIRE生活の中で、ぼくが最近「あえて意識的にやめていること」についてお話ししようと思います。テーマはずばり「SNS」。
SNSって一言でいっても、いろんなサービスがありますよね。そもそもこの言葉自体、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、人と人とがネット上でつながって、意見交換をしたり、情報を共有したりする。そういった機能を持ったもの、という理解をしています。
一番有名なのはX(旧Twitter)。他にも、インスタ、TikTok、あとはTwitchやDiscordはゲーム界隈でよく使われていたりしますし、ビジネスでいくとLinkedInなどもありますね。他にも山ほどあると思います。
そういう中で「じゃあYouTubeはSNSなのか?」っていうと、ここはちょっと定義が難しいところなんですよね。確かに、YouTubeにもコメント欄とかライブチャットのようなコミュニケーション機能があって、それはSNS的な側面と言えます。ただ、それ以上に、やっぱり「動画メディア」としての性格が強い。
要は、発信する動画があって、それに対して視聴者がコメントするという構図。テーマがしっかりしていて、双方向の雑談というよりは、「コンテンツ発信→反応」という流れが中心なんですよね。だから、SNS的な機能は一部あるけれど、軸足はメディア。そんな印象が強いです。
で、ぼくはXのアカウントは持っているけれど、ポストもほとんどしていないし、タイムラインをずっと眺めているようなことも最近は避けています。理由は単純で「SNSに時間を吸われる感じがイヤになった」から。
そんなこんなで、今回はFIREしたとしても気を抜くとせっかく得た時間があっという間に溶けるSNSとの距離感について私見を語っていきます。あくまでぺいぱ個人の捉え方ですので、SNSを有意義に使えているという方は、それで良いと思います。否定をするものではありません。
そして、ここから先で話す「SNS」という言葉は、ぼくにとってはXを指していますが、広い意味ではTikTokやインスタ、他のSNSも含めた話として聞いていただければと思います。
ぜひ最後までお付き合いください!
エンドレスな世界
SNSの特性として特に分かりやすいのは、終わりがないっていうこと。タイムラインって、次から次へと新しいポストが生まれてきて、スクロールしてもスクロールしても、キリがないじゃないですか。それって、ある意味で「無限コンテンツ」なんですよね。
映画とかゲームとか、テレビドラマだったら1本観たら終わるし、「この時間でこれを観た」っていう区切りがある。だけどSNSって、永遠に終わらない。ずっと情報が流れてくる。そうやって時間を吸い取られているわりに、何も残らないんですよ。
もちろん、どんなポストを見てるかにもよるとは思います。情報収集に使えるとか、勉強になるとか、そういう面もあるとは思う。でも正直、自分にとって身になるようなものって、あまり多くないなって感じます。気づけば1時間、2時間が溶けていて、「自分には何が残った?」って振り返ると、何もないんですよね。
SNSでは多くのケースで、アルゴリズムが「この人はこういう話題が好きそうだな」っていうのを集めてくる。ぺいぱの場合だと、流れてくるのはアニメとかゲーム、あとはガンプラの写真とか、そういう趣味的なものが中心なんですけど。でも、それだけじゃないんですよ。
たとえば、いまって参議院選挙の時期なので、政治系の話題もたくさん流れてくる。自分としてはそこまで強い関心があるわけじゃないんだけど、タイムライン上では盛り上がってるから、インプレッション数とかリプライ数が多い投稿を中心に上がってきて、つい目に入る。
で、やっぱりそういうバズってる投稿って、人の興味を引きやすいんですよね。ほんとは自分の関心の外側にある話題なのに、思わず開いて、読んで、リプ欄まで覗いちゃう。それで、気づいたら「今、自分なに見てたっけ?」みたいな。
SNSは「終わりがない」だけじゃなくて「寄り道し放題」なんですよね。本来は、自分の興味関心がある範囲のことだけを見たいはずなのに、アルゴリズムによってそれっぽい話題が次々に出てくるから、どんどん横道に逸れていける。それがまた楽しかったりするから、止まらない。で、また時間が溶けていく。まさに底なし沼。
だからぼくは、SNSの利用をあえて控えるようにしています。部屋にいるときも、外出先でも、基本的には触らない。もちろんゼロではないですけど、「意識的に距離を置く」という感覚ですね。
思考が根詰まりしていく
SNSを見てると、頭の中がごちゃごちゃになってくるんです。情報が多すぎて、脳内が片付いていない部屋みたいになる。いらない雑誌やチラシが散乱している状態。ぼくにとっては、それが一番ストレスなんですよ。
今のぼくの生活って、YouTube原稿を作ったり、脚本を書いたりしていて、基本的には「頭の中を整理して、それを形にしていく」というプロセスなんですよね。FIREして得た時間を、そういう「構成」とか「編集」に使っているわけです。なのにSNSでいらない情報を浴び続けていたら、まるでゴミをばらまきながら掃除をしてるような矛盾した状態になる。それじゃ意味がない。だから、意識して「触らない」ようにしてるんです。
それに、SNSの世界って、どうしても誤解が生まれやすい。カタコトというか、断片的なコミュニケーションになっちゃうんですよ。ぼくの感覚では、対面でちゃんと話しても、相手に伝わるのって3割くらいだと思ってます。これはもう、野球の打率と同じ。3割伝われば合格、みたいな感覚ですね。
でもそれが、オンライン会議になったら、伝わる情報って減りますよね。目線や身振り手振り、空気感みたいなものが削がれていく。さらに電話になると、顔も見えない。声のトーンとか話し方からしか相手の感情が読み取れないから、余計に分かりづらい。
そして、メールになるとテキスト情報だけになってしまって、さらに情報量が削られる。SNSに至っては、それがもっと短い。100文字、200文字の投稿の中で、相手の意図を汲み取らなきゃいけない。もちろん写真や動画がついてる場合もありますけど、それも全部「切り抜き」なんですよね。
要するに、SNSって、誤解に誤解を重ねるような場所なんです。情報は断片的で、前後の文脈も見えづらい。だからこそ、混沌としている。見るたびに、心がざわつく。ぼくはそう感じてしまうんです。
滞在時間を増やすキラーコンテンツ
SNS見てると、だいたい何か揉めてますよね。人と人とが罵り合ってるような光景が、日常的に流れてくる。極端な例で言えば、トランプさんとイーロン・マスクさん。ああいう影響力のある人同士ですら、SNS上でやりあってるわけで。そんな感じの小競り合いが、あちこちで、あらゆる話題について起きている。
でも、そもそもぼくらって、そういう「揉めごと」や「スキャンダル」に、なぜか惹かれてしまうところがありますよね。週刊誌とかワイドショーとか、いまだに人気がある。芸能人のどうでもいい話題に、毎回注目が集まるじゃないですか。
あれって結局、人は他人の「揉めごと」や「悪い話」が本能的に好きなんだと思うんです。SNSは匿名性も高いから、ちょっと距離を置いて見ていられる。その「安全な位置から覗き見」する感じが、心地よかったりして、SNSはまさにそれを再現してる場なんですよ。
もちろん、それが「面白い」と感じることもあると思うんですけど、ぼくの場合は、そういう揉めごとに触れ続けること自体が、だんだん疲れてくるというか、気分が落ちてくる。だから意識的に距離を取るようにしてます。
SNSって、結局は「滞在時間の奪い合い」なんですよね。ぼくたち一人ひとりの可処分時間を、どれだけ引き止められるか。それって今の世の中のあらゆるエンタメに共通している構造で、映画もゲームもテレビもYouTubeも、ぜんぶが「時間の奪い合い」をしてる。
その中でもSNSは、ある意味で極みですよね。常にスクロールすれば新しい投稿が表示されるし、プラットフォーマーはその滞在時間が伸びれば伸びるほど、媒体価値も上がるし、広告収入で潤う仕組みになっている。だから、「ユーザーが長くい続けるためのアルゴリズム」が組まれているわけです。
揉めごととか、不快な話題とか、ある種「尖ったコンテンツ」が出てきやすいのも、そういう背景があるんだろうなって思うんです。で、そういうもので好奇心を掻き立てられても、後から振り返ると…なにも残ってない。自分の中に、何かが積み上がっている感じがしない。ただ時間を消費して終わる。それが、ぼくはすごくもったいなく感じるわけです。
自身の肥やしにどの程度なるのか
ぼく自身、映画を観たりゲームをプレイするなどは大好きなんですけど、やっぱり本質的には「作る側」の人間なんですよね。デザイナーとして社会に出て、今もこうしてブログやYouTubeチャンネルの運営をしている。だから、ぼくにとって大切なのは「アウトプットするためのインプット」なんです。
そう考えたときに、SNSから得られる情報って、アウトプットの糧になるかというと…ほとんどならない。少なくともぼくにはそう感じられる。だったら、その時間をもっと違うことに使った方がいい。本を読むとか、映画を見るとか、資格の勉強をするとか、自分の考え方や価値観を少しでも動かしてくれるものに触れた方が、ずっと健全じゃないかなと思ってます。
しかも、SNSって「意識的にやめている」くらいじゃないと、つい使っちゃうんですよ。それくらい依存性が高い。なんとなく触っていたら、いつの間にか30分、1時間…気づけば年単位で莫大な時間を費やしてしまっている。それって本当に怖いことだと思うし、だからこそぼくは、今は意識的にSNSから距離を置いています。
なんやかかんやと話をしてきましたが、皆さんはSNSと普段どのように付き合っていますか? 意識していることや工夫などがあればぜひコメント欄で教えてください!
おしらせ
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さいごに
この「やわらか中学校」では、取り上げてほしいテーマを募集しています。すべてにお答えできるわけではありませんが、今後のテーマ選びの参考にさせていただきます。また、ぺいぱに聞いてみたいことなども大歓迎です! ぜひコメント欄で教えてください!
人生はノーコンティニュー! 悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう。
気づけばプラットフォーマーの手のひらの上。