・「ブラックスワン」について
・有識者の21年「ブラックスワン」予想
・先生の21年「ブラックスワン」びっくり予想
おはーん、ペーパー先生です。
皆さんは「ブラックスワン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
マーケットには大小さまざまなリスクが存在しますが、
ほとんど起こらないはずのリスクが突如発生したことで、
暴落や暴騰が起こるという意味があります。
全ての白鳥が白色と信じられていた中、オーストラリアで黒い白鳥が発見され学者の常識が崩れたことから、
使われるようになったそうです。
なお、同じ用途で「テールリスク」という言葉も使われます。
こうした事象、直近では昨年3月のコロナショックによる急落が挙げられますね。
それ以外にも過去20年で多くの「ブラックスワン」が発生しました。
2001年 アメリカの同時多発テロ
2005年 ハリケーン・カトリーナ
2008年 リーマンショック
2010年 メキシコ湾原油流出事故
2011年 東日本大震災
2015年 チャイナショック
2016年 ブレグジット、米大統領選でトランプ氏勝利
2020年 コロナショック
今日は2021年の「ブラックスワン」を大胆予想します。
有識者の21年「ブラックスワン」予想
4日放送のテレビ東京「Newsモーニングサテライト」では有識者による今年の「ブラックスワン」について紹介されていました。
①新型コロナの感染拡大
②地政学的リスク
米中対立再燃
台湾など東アジア情勢
米露対立
北朝鮮の暴発
スコットランド独立運動
③マーケットの反乱
長期金利上昇
新興国の通貨危機
財政・金融引き締め
通貨安戦争
強烈な円高
債務問題
世界的インフレ
確かにどれも「確率は低いけど、発生しないとは言い切れない」という絶妙なラインですね。
ユーラシア・グループの「今年の10大リスク」
ここで箸休め。
国際政治学者イアン・ブレマー氏が率いる米国の調査会社ユーラシア・グループが毎年年初に発表する「今年の10大リスク」が、4日に発表されました。
起こり得るリスクを可能性の大きい順に並べたものです。
1位:注釈付きの第46代米大統領
(正当性を問われるバイデン次期大統領)
2位:長引く新型コロナウイルス
(ワクチン供給開始後も続く政治・経済の衝撃)
3位:気候:排出ゼロ目標とGゼロの世界
(温室効果ガス実質ゼロに直面する政治リーダーの不在の世界)
4位:米中緊張の拡大
(ワクチン外交などで複雑化する米中関係)
5位:グローバルなデータ争い
(データをめぐる世界の覇権争い)
6位:サイバー転換点
(高まるサイバー空間のリスク)
7位:冷えきったトルコ
(コロナ禍で経済危機に直面するトルコ)
8位:中東:原油安が与える打撃
(原油価格低迷にあえぐ中東)
9位:メルケル後の欧州
(独メルケル首相政界引退に揺らぐ欧州)
10位:ラテンアメリカの落胆
(コロナ禍で一層危機に陥る中南米)
【出典】世界のことし最大のリスク「米の次期大統領」米調査会社が発表(NHKニュース)
2021年1月5日 12時40分
米国分断のほか、コロナ禍からの回復やワクチン配布格差による分断、米中対立による分断と、
グローバリゼーションからは程遠い結果に。
本来は断トツトップを飾ってもおかしくない米中対立が
4位だなんて、末恐ろしい世の中になったものです。
先生の21年「ブラックスワン」予想
先生は昨年12月26日に、ツイッターで今年の「ブラックスワン」をポストしました。
フルスイングしてみました。
<先生's 2021年びっくり予想>
①トランプ大統領が任期切れ間際に自身を恩赦。
②米連邦準備理事会(FRB)がETF買いを開始。
③中国企業の米国上場が禁止され経済の分断が進む。
④アントが国有化されデジタル人民元アプリと統合。
⑤COVID-19を超える新型ウイルスの登場。 https://t.co/5n0QTpBqXU— ペーパー先生@外国株投資家 (@papercapinfo) December 26, 2020
先ほどの専門家や調査会社の予想よりもかなり攻めた内容です。
素人の予想はこのぐらい思い切らないと面白くありませんからね。
思い切った割には、もう当たっちゃったものもありますが…。
なお、実際にこうなった時の投資判断がどうあるべきかなんて分かりません笑
例えレインボースワンが現れたとしても、
常に「コツコツ・たんたん・中長期」の姿勢で今年も進めてまいります。
投資は自己責任でね。
では、ごきげんよう。
黒鳥と尻尾に気を付けよう。