・自分が今の会社でさらに成長をしていけるのか気になる方。
・部下のマネジメントで苦労をされている方。
・採用活動で定着性を高めていくことに悩まれている方。
おはーん、ペーパー先生です。
前回は「性格」「価値観」「企業文化」の定義について解説をしました。
記事を読まれた方の中には、
「そんなこと考えないで今の会社入っちゃったよー」
という方も多くいらっしゃると思います。
「企業文化」は「価値観」の集合体ですから、親和性のある・なしは、将来の稼ぎにも大きく影響します。
もし自分の「価値観」が、「企業文化」と合わない場合、合わせていくことができるのかをまず考えていきましょう。
考えた上で、それでもやっぱり合わないということであれば、すっぱり諦めて別の会社を探した方が良いです。
もちろん起業をしたってOKです。
では、人は人生の途中から「価値観」を変えていくことができるのか?
結論からお伝えすると「できます」。
今回は「価値観」を変えるのに必要なポイントについて話をしていきます。
「価値観」のフェーズについて
「価値観」は、その人が過ごしてきた環境(家庭や学校、バイト先など)が大きく影響します。
形成される段階は複数あると言われています。
今回は先生流に、これらを家の建築工程に擬えて、ざっくり「基礎期」と「上棟(じょうとう)期」と呼ぶことにします。
「基礎期」…
おおよそ小学生までの期間です。見るもの全てを吸収していくため、それらの情報から基本的な考え方・感じ方がだんだんと決まっていきます。
「上棟期」…
上記以降から成人するぐらいまでの期間です。家庭の外に出て、さまざまな社会環境に身を置くことで、自身の物事の判断基準が定まっていきます。
家を建てる時も、荷重をしっかりと支えるための「基礎工事」があり、その上で骨組みを組み立てていく「上棟」があります。
なお、その後も「躯体工事」と言われる、屋内外の壁や床、部屋の仕切りや階段などの設備工事に移っていくわけですが、この流れが「価値観」の醸成のそれと似ているわけです。
「基礎期」の段階であれば、まだその上にどういった骨組みを組むかはある程度の変更が効きます。
「上棟期」の段階に入ると、骨組みが決まってしまいますので、大きくその構造を変えていくことが難しくなっていきます。
このように、人の「価値観」は時間が経つほどに、変更が難しくなっていくわけです。
「上棟期」に、どういった環境に身をおいているかで、その人の「価値観」が形作られるといっても過言ではありません。
例えば、公務員の家庭と、自営業の家庭に育つのとでは、無意識に入る情報が大きく変わります。
先生は公務員の家庭に育ちましたから、経営とか資本などについては、興味や関心を寄せることがありませんでした。
一方で、親が国に関する仕事だったことで、政治・経済に対する関心は自然と高くなりました。
要は情報量が豊富な部分に、その人の興味・関心が引き寄せられ、「価値観」となっていくケースが多いわけです。
「上棟期」を過ぎた社会人が変化をしていくためには
では、「上棟期」を過ぎた社会人が、さらに変化をしていくためには、何が必要なのでしょうか。
それは「素直さ」です。
これは、言われたことを全部その通りにやる、ということではありません。
色々な人の意見を、まずはすべて受け取る。
受け取った上で、自身の中で咀喘し、取捨選択をして、自身の答えを出す。
こういうサイクルを回せるかどうか、これが「素直さ」です。
柔道には、相手の技を怪我しないよう受ける「受け身」というものがありますが、「素直さ」とはこれに近いかもしれません。
そもそも、組もうとすらしない相手を前にしても、物事は進みませんからね。
「上棟期」以降のフェーズにいる会社員は、「素直さ」をどの程度深く取り入れられるかどうかで、「価値観」の変化を行えるかどうかが決まります。
もちろん、無理に変えていく必要もありません。
今の会社の「企業文化」に、自分の「価値観」を合わせていくことができればそれも良いでしょうし、そこは相容れないなと思えば次のチャレンジを早々にした方が良いです。
先生は、年齢の限界まで「素直さ」を大事にして、常に進化していけるよう日々意識しています。
着実に年収を上げていけているのも、そこに理由があるのかもしれません。
では、ごきげんよう。
素直さがあれば何歳からでも人は変われる。