・AI生成アルファード曲が流行っている理由
・残クレ(残価設定ローン)の仕組みと注意点
・経済合理性から見た車を持つ意味
ごきげんよう、ぺいぱです。
このブログの内容は動画でも解説しています。
最近、YouTube のおすすめ欄に「AI生成アルファード曲」がやたら表示されるんですよ。お金関連のチャンネルをよくチェックしているせいでしょうか。
映像はAI画像を何枚かで切り替え、BGMもボーカルも恐らくAIで生成。しかも同じクリエイターではなく、別々のチャンネルから毎日のように新作が投稿されています。どうやら今、いろんな人がこぞってこのフォーマットに参入し、量産体制でバズるのを狙っているようですね。
今回はこの現象について、ぺいぱなりの考察をお届けします。ぜひ最後までお付き合いください!
豊富なAI生成アルファード曲
AI生成アルファード曲、再生数はだいたい数万〜数十万回。つまり、十分に今のYouTubeで流行っているジャンルのひとつと言っていいでしょう。
面白いのはバリエーションの多さ。たとえば、主人公の設定がそれぞれ違うんですよね。
「地方住まいの元ヤン夫婦」
「金があるけど独身クソ野郎」
「残クレで売りつける営業マン」
などなど。アルファードという車を軸に、さまざまなシチュエーションで物語が描かれています。
しかも曲のアレンジ違い、さらに「車種替えバージョン」や「歌ってみた」まであって、コンテンツの量がものすごい。少し前に流行った「豆知識系ショート動画」のポジションに近い印象です。
おそらく、今がチャンスとばかりに多くのクリエイターがここに参入してきているのでしょう。アイデアは求められますが、AI生成という手軽さもあって量産が可能。アルゴリズム的にも再生されやすくなっていると思われます。
そもそも「残クレ」とは何か?
さて、そもそも「残クレ」とは何でしょうか?
これは「残価設定クレジット」の略称で、簡単に言うと、車の購入価格の一部を数年後の下取り価格(残価)としてあらかじめ差し引き、残りの金額を分割で支払う仕組みです。
たとえば、500万円の車を購入する場合、3年後に300万円で下取りすると見込めば、200万円だけを分割払いすることになります。月々の支払いが抑えられるため、ワンランク上の車に手が届くようになるのが特徴です。
ただし、最終的には「返却」「乗り換え」「一括購入」のいずれかを選ばなければなりません。走行距離や車の状態によっては下取り額が下がるリスクもあり、よく理解した上で契約することが大事です。
なぜアルファードなのか?
そんな残クレ動画でよく話題に上がる車「アルファード」。これはトヨタの高級ミニバンで、価格帯は新車だと500万〜800万円超。見た目の威圧感、高級感、そして「家族で乗れるVIPカー」として、ファミリー層からも、いわゆるイケイケ系からも高い支持を集めています。
理由のひとつは、その分かりやすさにあるのでしょう。アルファードは、とにかく象徴的なんですよね。
① 高級車だけどちょっと背伸びすれば手が届きそう
高級イメージは強いが、残クレだと月額数万円で手が届く。
② イメージの強さから世界観設定がしやすい
「ファミリーの王様」「公道ヒエラルキー上位」など。
③ 残クレや中古ローンの話と親和性がある
乗り換えへ誘導しやすく返却時の追徴金も発生しやすい。
なお、話はややズレますがアルファードは「盗難件数が非常に多い車」としても有名ですよね。2020年代に入ってから盗難されやすい車ランキングで上位常連。高級車として海外への輸出ルートも確立されており、プロの窃盗団が狙う車種としてよく話題になります。
つまり、言い方が正しいかは分かりませんが「買うときにもドラマがあるし、乗車開始後にもドラマがある」。こうしたネタになりやすい背景が、YouTubeでのアルファード楽曲が大量に生まれている理由だと考えられます。
経済合理性で考えるとどうなのか
ここからはかなりの概算ですがご容赦を。
クルマを選ぶ前に、まず確認したいのは「そもそも本当に所有する必要があるのか?」という点です。移動頻度、生活圏の広さ、公共交通の利便性、そして家計の体力。これらを総合的に見て判断すべきだからです。
たとえば、都心在住ぺいぱの場合。中長距離移動が月に数回程度なら、タクシーやカーシェアで年間20万円台に収まります。これに対して、アルファードを「残クレ」で所有するとなると駐車場代、任意保険、税金、車検・整備などを合わせて、年間で120〜150万円程度はかかります。その差ざっと年100万円以上。この開きをどう考えるか。
もちろん、地方のように公共交通機関が限られた地域では、車は生活に必須です。ただしそこで求められるのは、「人と荷物を安全かつ効率的に運ぶ道具」であって、高級車である必要はありません。
たとえば、夫婦+子ども2人で、片道30kmの通勤があるような家庭を想定した場合でも、1.5リッタークラスのハイブリッドカーや軽ハイトワゴンで十分カバーできます。維持費もアルファードのざっくり半分以下で済むでしょう。
では「アルファードでなければ困る家庭」はどんな場合なのか?
・3列目が常時フル乗車で、かつ高齢者や乳幼児がいる。
・大量の荷物を積む仕事兼用で、車内も商売道具になる。
・来客送迎や取引先への体裁が業務上重要。
この3条件が同時にそろって初めて「アルファードが最適解」と言えるでしょう。つまりほとんどの家庭の場合で「大きい・燃費が悪い・維持費が高い」という点を受け入れ、その上でも価値を感じるかどうか、となります。
ぼく自身は、物価の高い都心で車を持たず、その分の固定費を 家賃・健康・学びに振り向ける選択をしています。地方に移るなら、軽かコンパクトカーを一括で買って10年乗りつぶすのがベストなのでは、となんとなく考えています。
おしらせ
キャラクター”ぺいぱ”がデザインされた「資産運用学園やわらか中学校」公式アイテムがついに販売開始!トイレットペーパーを模したキャラデザの由来は、古くなったお札が再利用されてトイレットペーパーになることや、ウン(運)がつく縁起ものだからなど、諸説あり。いずれのアイテムも日常使いできるシンプルデザインです!ぜひお買い求めください!

さいごに
今回は『「残クレアルファード」について思うこと』をテーマに話をしてきましたがいかがだったでしょうか。
こうした茶化す動画が流行る背景には、「高額ローン×見栄」の構図が視聴者に対して「分かりやすく刺さりやすいから」という側面があるのでしょう。ただ、実際に愛車として乗っている人からすれば、面白半分でコンテンツ化されることは、決して気分の良いものではありませんね。
家計での合理性。つまり、数字で判断し納得して選ぶ。それさえ外さなければ、どんな車でも胸を張って乗ってよいのではないでしょうか。
皆さんも、今回紹介した「AI生成アルファード曲」を見てどんな印象を持たれているか。ぜひ、ご意見・ご感想などを、コメント欄にお寄せください!
最後の最後にお知らせ! YouTubeで「ぺいぱのひとりごと」というサブチャンネルをやっていまして、原則、平日の朝7時からライブ配信しています。お金や仕事の話題を中心に、直近の出来事でぺいぱが興味のあるものを取り上げ、好き放題喋り倒すラジオみたいな内容です。通勤・通学のお供に最適だと思いますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう。
自分の判断を誇れる選択をしよう。