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積立投資は必ずしも最適解ではない

積立投資は必ずしも最適解ではない
この記事で分かること

・投資の三原則
・積立投資で注意したいこと
・「一括投資」+「積立投資」

おはーん、ペーパー先生です。

投資の三原則として語られることの多い

「長期」「分散」「積立」。

特にこの「積立」については、つみたてNISA制度の普及に伴い、

投資初心者の第一歩を後押しするキーワードとして、よく知られた存在です。

そんな「積立」についての注意事項について、

楽天証券経済研究所客員研究員の山崎元(やまざき・はじめ)さんが

こちらで解説をされています。

サマリー

①積立投資は「貯蓄」と「投資」に分解できる。増えているように感じる大部分は「貯蓄」によって投資元本を増やしていることの効果で、あたかも「投資」によって資産額の推移が順調にいっていると見えることがある。

②過去に積み立てたものは将来のリスク縮小にはならない。

③積立初期フェーズでは元本が小さいためリスクも小さく感じる。元本が大きくなればそれに見合ってリスクも大きくなるが、そうなっていることに実は気付きにくい。

④もし手元に投資資金があれば、まとまった額を一括投資し、以降は一定額を追加していくというのが良い。一から積立投資にすると初期に投資で増やせる機会を損失することにも繋がる。つまり理想は「一括投資」+「積立投資」。

⑤上がり下がりがハッキリとした傾向を持っている場合は、必ずしもドルコスト平均法は有利ではない。気休めにしかならない。

限られた投資資金を運用していくのにあたり、

「積立」は心持ちとして入りやすいし、正しい手法のうちの一つであることは間違いありませんが、

必ずしも最適であるということではない、そういう誤解を持ってはいけない。

そんな解説となっています。

冒頭に述べた投資の三原則で語られることの多い「長期」「分散」「積立」。

これについて山崎さんは、

「⏰長期」
長い期間、経済に資金を提供して、そこからリターンを得なければいけないので、長期投資は考えた方がいい。

「🌏分散」
分散によってリスクを分けることができるというのは、投資家側でできる努力、運用の改善として顕著な効果がある。

「💰低コスト」
購入手数料がかからず、運用管理費用が安いものを選んだほうがいい。コスト意識を強く持ったほうがいい。

つまり正しい投資の三原則という意味では

「長期」「分散」「低コスト」

こちらを記憶しておいた方がいいのではないかと提唱されています。

「低コスト」については、

ぼくがコアに据えている『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の

年間総経費率は0.15%。

ここが1%や2%などになってくれば、

その差分を運用利回りで埋めていく必要が出てくるわけです。

つまり”良い指数に連動する商品でかつ低コスト”。

これは投資家側で成績をコントロールできる重要な部分になります。

今回の話の中で、もう一つすごく大事だなと思ったのは、

理想が「一括投資」+「積立投資」だということです。

如何に長く市場に参加し続けることができるのかというのは、

=複利効果と市場成長の恩恵を最大限教享受する

ということでもあります。

ぼくは昨年6月に、複数の個別株や投資信託を売却して

全世界株式に一本化しました。

その際の元本はおよそ3,000万円ほどでしたが、

一から積立にせずに、2,500万円は一括投資し、

残りを現金保有および毎月30万円の積立投資に回す判断をしました。

今年の相場は大きく揺れているものの、

円安の恩恵も追い風となっていることから現時点で130万円ほどプラスで推移しています。

仮に、一から積立をしていた場合は積立総額が270万円ほどにしかなっておらず、

相場下落のダメージは抑えられた一方で、全額が円保有ですから、

円安のダメージは大きかったと思っています。

いづれにしても、相場急上昇の稲妻はいつ輝くか分かりません。

1年でも、1ヶ月でも、1日でも、長く市場に参加し続けていきたいものです。

では、ごきげんよう。

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今日のまとめ

詰まるところ、投資の三原則は「長期」「分散」「低コスト」。

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