借金のいま：パートナー選びは極めて重要。｜資産運用学園やわらか中学校

この記事で分かること

・自己資本比率の高い会社
・家庭における借金の実態調査
・結婚は相手の目利きが大事

先日、会社四季報オンラインに自己資本比率が高い銘柄をランキングにまとめた記事が掲出されました。

自己資本比率とは

返済不要の自己資本が全体の資本調達の何％あるかを示す数値。
＜自己資本÷総資本（自己資本＋他人資本）＞

この数字が高ければ、返済が必要な借入金や社債などの「他人資本」への依存が低いことを意味し、

企業経営の健全さを表す目安とされています。

ランキング掲載20社のうち、半数の10社は直近の本決算で当期純損失を計上。

その多くは研究開発型のベンチャー企業となっている中で注目なのは、

センサーメーカーのキーエンスさん（6861）。

＜自己資本比率が高い銘柄ランキング（国内上場企業）＞
1位　モダリス（4883）　医薬品　98.8%　▲448百万円
2位　ツツミ　（7937）　その他製品　97.8%　681百万円
3位　ナノキャリア（4571）　医薬品　96.9%　▲2,009百万円
4位　テクノマセマティカ（3787）　情報・通信業　96.9%　▲176百万円
5位　HEROZ（4382）　情報・通信業　96.4%　255百万円
6位　ファンペップ（4881）　医薬品　95.9%　▲507百万円
7位　キーエンス（6861）　電気機器　95.7%　198,124百万円
8位　自律制御システム研（6232）　機械　95.5%　239百万円
9位　ステムリム（4599）　医薬品　95.4%　347百万円
10位　ザッパラス（3770）　情報・通信業　95.4%　▲227百万円

※%=自己資本比率
※百万円=当期利益
（3月10日時点）

【出典】最新版｢自己資本比率の高い会社｣トップ20社ランキング（会社四季報オンライン）
上位には赤字企業が並ぶ
2021/03/15 07:00

時価総額は4月1日の段階で12兆円を超え、

トヨタさん（7203）、ソフトバンクグループさん（9984）、ソニーグループさん（6758）に次いで日本企業4位です。

その自己資本比率はなんと驚異の95.7％！

営業利益率（売上高に占める営業利益の割合）は50％超で、

ただの金持ち企業で終わることなく、最低限必要な負債以外は、

高い稼ぎを出し続けるという世界でも屈指の経営体質を持つ企業です。

さて、前置きが長くなりましたが、こういう無借金経営の考え方は

家庭でも同じように目指したいところですね。

借金は多く方が住宅ローンでされていると思いますが、

そのほかのケースにはどのようなものがあるでしょうか？

今日は借金のいまについてやわらか紹介します。

家庭における借金の実態調査

お金にまつわる総合情報サイト「マネースタジオ」が

「旦那が内緒で借金を作っていたことがある女性への実態調査」結果を公表しました。

＜調査概要＞
調査内容：旦那が自分には内緒で借金を作っていたことがある女性への実態調査
調査期間：2021年3月25日-2020年3月31日
調査対象：全国にお住まいの20歳以上の女性
調査地域：全国

＜サマリー＞
・借金の発覚のきっかけは金融機関からの通知、親族から聞いた、本人が自白をした、ローンを組む際に発覚など多岐に渡る。
・借入金額は最も多かったのは50万円で、全体の35％。
・利用用途はギャンブル、競馬が24％、趣味18％、交際費17％という結果に。
・借金発覚後は本人に返済をさせるケースが最も多く、全体の36％。
・年代や属性などによっても金額や利用用途に変化がみられる結果となった。

【出典】旦那に借金が発覚したことがある女性へ調査！ギャンブルや浮気相手に使い込んでいた？（マネースタジオ）
2021.04.08

趣味はバイクや車など、交際費は浮気やキャバクラなどが多いようで、

ギャンブルも足し上げると、いわゆる散財理由で60％近くになります。

これまで積み重ねてきた生活習慣によるところが多いですから、

奥さまがどれだけ資産運用に目利きがある人だとしても、

運用のフェーズに行く前の、支出削減段階で折り合いがつかなそうですね。

また、借金額200万円以内が7割以上となっており、

リボ払いや消費者金融など、高い利息で返済をしているようであれば、

額のサイズでイメージするよりも、家計改善までの道のりは遠くなります。

さいごに

今回は、旦那さんが借金をしているケースの紹介でしたが、

その逆ももちろん存在するでしょう。

要は、資産形成にあたり極めて重要なのはパートナー選びと言えるかもしれません。

以前にこんなツイートをしました。

先生自身は独身ですが、周囲の結婚されている家庭は大体が共同会計で奥さまが管理しているパターンです。今回の話を企業に置き換えてみると、

・共同会計＝合併
・別会計＝経営統合(HD)

このような違いでしょうか。いづれにしても経営資源を集約しシナジーをどう活かすかが判断基準になりそうですね https://t.co/lZDNNym5BZ

— ペーパー先生＠ホテル暮らし投資家 (@papercapinfo) December 30, 2020