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FIREする前にやっておいた方が良い5つのこと

FIREする前にやっておいた方が良い5つのこと
この記事で分かること

・FIRE生活の特徴とは
・FIRE前の準備を疎かにすると
・思い立ったが吉日

ごきげんよう、ぺいぱです。

動画解説

このブログの内容は動画でも解説しています。

ぺいぱは2024年12月いっぱいで、20年近く勤務していた会社を退職し、今年からFIRE生活に入りました。

FIREというのは基本的に「労働収入を得ずに資産を取り崩して生活していく」というのが一番大きな特徴です。さらにもう一つ挙げるとすれば、常に「家族」「学校」「会社」といった軸となるコミュニティに属し続けてきた中、そうしたものがなくなるという点も大きな特徴だと思います。つまり真の意味で、何からも束縛されない自由を得ることになるわけですね。

実際、ぺいぱ自身もこの8ヶ月ほどそういう生活を過ごしてきましたが、振り返ってみると「これはFIREをする前にやっておいた方が良かったな」と思うことがいくつかあります。

「やわらか中学校」をご覧いただいている皆さんの中には、資産形成を進めた先でFIREを目指している方も多いと思います。それがフルFIREの場合もあれば、仕事のペースを緩めてサイドFIRE的な生き方を考えている方もいるでしょう。

今回は、そういう皆さんに向けて「FIREする前にやっておいた方が良いこと」を、ぺいぱ自身の実体験を交えながらお伝えしていきたいと思います。

ぜひ最後までお楽しみください!

FIREする前にやっておいた方が良い5つのこと

では、さっそくいってみましょう!

① 引っ越しをしておく

これを一番目に持ってきたのは、ぺいぱが本当に困ったと感じていたからです。なぜ退職前に準備ができなかったのか。それは上司からの引き止めもあって、どのタイミングで辞められるか見通せなかった、という事情がありました。

当時、オフィスから歩いて数分の場所に賃貸を借りており、都心部で家賃が非常に高かったんですよね。ただ会社員の終盤は、稼ぐためというより、もはやお世話になった勤務先への恩返しの考え方。要は収支度外視で会社員を続けていた部分もあり、高い家賃にも目をつぶっていたわけです。

そういう状態だったので、12月いっぱいでの退職が決まったタイミングでバタバタと人事手続きが進み、結局は引っ越しをしないまま退職を迎えたわけです。その後もしばらくは管理職業務で崩した体調を回復させることを優先し、会社を辞めたのにそのままオフィス近くの高い家賃の部屋に住み続けることになりました。

その後、5か月ほど経って身辺や気持ちが落ち着いたこともあり、引っ越し先を探し始めたのですが、ここでようやく気づくんですね。審査が通らないことに。ま、当たり前ではありますが賃貸の審査をする保証会社は、

・会社員としてどのくらいの勤続年数があるか?
・どれくらいの年収があるか?
・過去に支払いでのトラブル歴がないか?

このような点を重視して、その人がしっかり家賃を払えるのかどうかを見ます。 要するに、保証会社は 「収入の安定性」「支払い能力」「過去の信用履歴」 を中心に見ているわけです。

どれだけ過去にお金でのトラブルがなかろうと、フローが失われた退職直後の無職だと、本当に審査が通らない。株式などのストックを示しても通らないことがあります。保証会社がOKだとしても大家さんが嫌がるケースなども存在するからですね。

過去にも「引っ越しプロジェクト」に関するいろいろな事象を取り上げたことがありますが、まさにそういう苦悩を紹介してきました。


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結果的に、ぺいぱは持ち家の家賃収入や手持ち資産、対象物件を扱っている不動産会社が付き合いのある所だったなど、諸々の条件が重なってギリギリのところでなんとか引っ越し先を見つけられました。

ただやはり、一番賢いのは会社を辞める前、つまり会社員のステータスがあるうちに引っ越してしまうことです。その方が選択肢も広がるし、スムーズに決まります。

本題とは少し離れますが、ここで考えておきたいのは40代や50代で決めた引っ越し場所が=自身の終の住処になり得るのか、ということです。将来的に全国を転々としたい人もいるでしょうし、家族構成が変わるケースもあるかもしれません。住まいというのはその時その時で最適解が変わります。

現時点でもシニアの住まい探しは課題が多いです。フローが年金中心で細ることに加え、高齢になればなるほど健康不安もついて回るからですね。「社会に出たら結婚してローン組んで持ち家」といった雛形があった従来は、そこまで老後の住まい問題が取り上げられることは多くなかったかもしれませんが、今の現役世代は賃貸住まいの方も多くなっているでしょう。

高齢者を対象にした不動産紹介会社なども登場してきているようですし、最後の砦URもありますから、なんとでもなるのかもしれませんが、最終的には「購入」という選択肢を持てるように、資産は「だんだん減らしていく」という考えに傾倒するよりも、「育て続けておく」必要があるなと感じるわけです。

ぺいぱ的には、いまは都心近郊に賃貸+持ち家(貸出中)という構造ですが、これに地方を組み合わせて二拠点生活をイメージ。どの地域が自分の終の住処として肌が合うかを見定めてから、最後は購入という流れになるかなぁなんてぼんやり考えてます。

② クレジットカードを作っておく

これも一つ目の引っ越しの話と似ています。要は「信用力が低下したときにどんな影響が出るか」ということを、十二分に念頭に置いておく必要があるということですね。

ぺいぱの場合、現在所有のクレジットカードはノーマルdカード1枚で、これを増やす予定はないのですが、仮に新しくカードを作りたいとか、別のカードに移行しようと思っている場合には注意が必要です。カードを新規で作るときには必ず審査があるからですね。

賃貸審査とも重複する部分がありますが、ざっとこんなところでしょうか。

・過去のカードやローン返済履歴、延滞の有無、債務整理の履歴など
・勤務先、雇用形態、勤続年数、年収、住居形態など
・保有しているカードの利用状況、キャッシングやリボ払いの多用有無など
・他社カードやローンの残債、利用枠

つまり、カード会社は 「返済能力(収入や職業)」と「返済実績(過去の信用情報)」 の両方を見て、滞納リスクが低い人かどうかを判断するわけです。

なのでやはりこちらもFIRE後は片手落ちになるんですよね。フローがない、つまり会社員としての給与収入がないというのは、大きなマイナス要因になるのは間違いありません。

以前SNSで話題になった例ですが、資産を何十億と持っている方が仕事をされていないために、クレジットカードの審査に落ちた、というケースがありました。こうしたことは往々にして起こり得ます。ですので、本当に必要なカードがある場合は、会社員であるうちに作っておくことが大事です。

信用力を担保にお金を手に入れるという意味では、住宅ローンを持たれている方で、その借り換えを考えている場合もFIRE前に済ませておいた方がいいですね。

住宅ローン審査は長期にわたり返済できるかが見られます。FIRE後は返済能力の証明が難しくなりますから基本的には借り換えは厳しいと考えておいた方がいいでしょう。

安定した勤務先や収入があると、より低金利の商品や優遇枠を利用できる可能性も高いということもありますから、このあたりは計画的に着手しておいた方がいいですね。

③ パートナーを探す

これも信用力低下への対応策の一つと言えると思います。

男性でも女性でも同じことですが、特に男性が「彼女を作りたい」と思っている場合は、会社員のステータスがあるうちにしっかり行動しておくことが大事です。

ぺいぱ自身、ちょうど先月からマッチングアプリを使って彼女探しを始めました。これまでに3人ほどとデートしましたが、肌感覚としては「このまま続けてもなかなかうまくいかない」「相当な奇跡が起こらないと付き合うところまで進むのは難しい」と感じました。

その理由はシンプルで、女性が男性に求めるものは、やはり「安定」だからです。しっかり会社に勤めていて、定期的にお給料をもらっていて、できれば役職についている。そうした部分が一種のステータスになります。

そこに加えて、自身の趣味を魅力的に語れることや、自炊・料理などの習慣があること。こうした生活力全般を女性は確実に評価してきます。

つまり、このカテゴリーでもストックよりフローが重視されるわけです。マチアプのようにお互い関係値が深くない場合、賃貸やクレカ審査とは違って「資産がいくらあるか」という話にはなりにくいですよね。ですので、勤務先や役職といった断片情報から「この人は生活力があるか否か」を推測されることになります。

だからこそ、彼女を作りたいと考えるのであれば、FIREをする前にしっかり着手しておくことが大事になるわけです。

なお、会社員のうちにお付き合いを始め、その後にFIREする場合は、事前のコミュニケーションが欠かせません。いくら資産があっても「仕事を辞めて無職で生活します」と伝えたときに、お相手がどう感じるかは人それぞれだからです。

結婚まで進めばお互いに家計の状況がある程度見えてくるので、話し合いで解決できる部分もあるかとは思いますが、お付き合いの段階でのFIREの場合はかなり丁寧に話をする必要があるでしょう。

④ 支出の再見直し

FIREは資産の取り崩しで生きていく生活なわけですから、年間の収支をある程度見える化しておく必要があるということです。

会社を退職すると労働収入、つまりフローが一気に途絶えます。そうなると一般的には、収支管理で唯一できるのは「支出を見直すこと」だけになります。ここ、退職後に取り組む方って実は多いかもしれません。ぺいぱ自身もそうでした。しばらく会社員時代の流れで生活を続けてきており、先ほど触れたように支出で最も大きい住居費の見直しすらやっていなかったわけです。

本来は会社を辞める前に「固定支出をどこまで抑えられるか」を徹底的に見直す必要がありますね。生きていく以上、限界はありますが、それでも事前に絞り込んでおいたほうがいいです。頭でシミュレーションするだけでは見えてこないこともあるからです。あらかじめ支出を整えてから会社を辞めたほうが、その後の生活をより高い精度でイメージできるようになりますし、精神的な安定にもつながります。

ぺいぱは以前こちらの回「ぺいぱが使っているサブスク大公開」で、食費や税金以外の固定費をまるっとサブスクと定義し、それらがどの程度かかっているのかをまとめたことがありました。詳しくはそちらを見ていただければと思いますが、金額だけを見るとこんな感じになりました。


ぺいぱが使っているサブスク大公開:今後の削減プランも示す
ぺいぱが使っているサブスク大公開:今後の削減プランも示す今回は、ぺいぱがどんなサブスクを利用しているかをまるっと大紹介していきます。そしてそれをみてぺいぱはまるっと大反省していきます(笑)...

<ぺいぱのサブスク年間費用>

 ■2020年9月時点

  年2,549,341円

 ■2025年7月時点

  年4,275,969円(+1,726,628円)

 ■25年中に目指すところ

  年2,550,585円(▲1,725,384円)


  ※カッコ内は前回比較

絞って膨らんでを繰り返しているという点はまぁご愛嬌といったところなのですが、この年間支出255万円という水準に向けての整理はあらかた8月〜9月で完了しましたので、食費を加えておよそ320万円。家賃収入+広告収入が200万円と仮定すると、年間120万円ほどの赤字となります。ここを資産取り崩しで賄っていくわけですが、理想はこれを埋められるぐらいの仕事をしていくのが、社会性を保つという意味でも丁度良いのだと感じています。

あと、特に退職後の1年目は保険料や住民税の支払いが非常に高額になります。普段よりも現金を厚めに持っておくことも重要ですから、尚のこと事前に準備しておく必要があります。ネット上には、退職後にかかる社会保険料や税金をシミュレーションできるツールもあります。初年度とそれ以降、どのくらいの支払いになるかを把握し、それを踏まえて現金を準備しておくことが大切になります。

⑤ やりたいことのリスト化

人間というのは不思議なもので、「やりたいことをやろう!」と思って会社を辞めて時間ができると、実際は「明日からでいいや」という生活に引っ張られてしまいます。特に会社員を終えた直後は、自由時間そのものが至福ですからね。

思い出して欲しいのですが、ゴールデンウィークや夏休み、年末年始の休暇など、長期休暇の前って「旅行に行こう」「友達と会おう」「あれを食べに行こう」といろいろ思い巡らせるものです。でも実際に休みに入ると「明日でいいか」となり、気がつけば「あれ、もう休み終わりか」となることってよくありますよね。あれ、人間の性ですね(笑)

FIREを達成して無職生活に入ると、どんなにやりたいことがあってもこのように流されてしまいます。これはぺいぱ自身もそうでした。自分をかなり律しておかないと、「寝て起きてご飯食べて動画を見て、また寝て」の繰り返しになってしまう。もちろんFIREというのは「好きなように生きること」です。そのために頑張って資産形成してきたわけですから、それで幸せなら全然いいと思いますが、それを物足りないと感じる人もいるでしょう。

ぺいぱも何もしないと手持ちぶさたになるタイプです。でも、そういう人でも楽な方に流されるのが人間だなと改めて感じます。今年は寝てる時間がやたらと増えているし、時間がある割にはYouTube・ブログの更新は増えていかないし(笑)

だからこそ、やりたいことは頭の中でイメージするだけじゃなく、必ず書き出しておくことが大事です。紙に手書きでもいいし、パソコンでも構いません。とにかく文章化しておくこと。

ぺいぱの場合、昨年に「バケットリスト」(生きているうちにやっておきたいことリスト)を作りました。今やっていることの多くは、そのリストから一つひとつ着手している感じなんですよね。


オルカンFIRE民が考える「生きているうちにやっておきたいことリスト100」(バケットリスト100)
オルカンFIRE民が考える「生きているうちにやっておきたいことリスト100」(バケットリスト100)ぼくは20年近く仕事をしてきた勤務先の上司に退職意向を伝え、現在後任者との引き継ぎを開始。また、7月10日に支給された夏のボーナスにより、かねてから自由を得るための目標としていた金融資産7,500万円を突破。たまたまではありますが「退職」と「目標達成」という人生の節目にあります。次のステップでの目標設定を整理していた際、思い出したのが2007年のアメリカ映画「最高の人生の見つけ方」(原題:The Bucket List)です。今回は、オルカンFIREを予定しているぺいぱが生きているうちに自分がやりたいことを書き出したリスト「バケットリスト100」を書き出してみましたので、それを紹介していきます。...

もしダラダラした生活になってしまったら、そのリストを見返すことで「じゃあこれを始めてみよう!」というきっかけにもなる。作っておくと必ず役立ちます。

人間は「何かに追われている状況」の方が頭がよく働きます。会社員って常に何らかのプロジェクトやタスクに追われていますよね。それ自体に意味や意義がなかったとしても、何かに追われるというのは常にそれをどうこなしていくかの計算で頭を使ってるということです。それが疲れを生む要因でもあるわけですが…・

一方で「何でもやっていいよ」と言われると急にどうして良いか分からなくなるものです。だからこそ、会社員のうちにリスト化をしておくことを強くオススメします。

おしらせ

キャラクター”ぺいぱ”がデザインされた「資産運用学園やわらか中学校」公式アイテムがついに販売開始!トイレットペーパーを模したキャラデザの由来は、古くなったお札が再利用されてトイレットペーパーになることや、ウン(運)がつく縁起ものだからなど、諸説あり。いずれのアイテムも日常使いできるシンプルデザインです!ぜひお買い求めください!

「資産運用学園やわらか中学校」公式アイテム

さいごに

ということで、今回はFIREする前にやっておいた方が良いことについて紹介をしてきましたが、いかがだったでしょうか?

今回挙げたものはぺいぱ自身が、「なんとなく事前にやっておいた方がいいんだろうな…」と思いながら、結局やらなかったものばかりです。そして、それを放置したままFIRE生活に突入し、後から取り戻そうとして、かなりの労力をかけました。そもそもFIREは「苦労を避けたい」「ストレスや負荷を減らしたい」と思って目指すものですよね。だからこそ、本番前の準備がとても重要になるわけです。

いま頑張ってお金を育てている方。そして将来的にFIRE生活を目指している方。そういう方にとって、今回挙げたポイントをあらかじめ抑えておくことは、FIRE後の幸福度を高めるために必ず役立ちます。

ぜひ「今の自分はどんな状況か」「どのタイミングで着手すれば退職までに間に合うか」を逆算してみてください。なぜなら、やろうと思ってすぐ結果が出るものって実はあまりないからです。

例えば引っ越しなら、物件を探して、不動産会社に相談して、内見して、審査を通して……と、どうしてもリードタイムが長い。クレジットカードも審査が必要ですし、パートナーを作るなんて運やタイミングも絡むので、一番難しいかもしれません。

支出の見直しは比較的速効性がありますが、それでも効果が出てくるまでに数か月はかかります。バケットリストにしても、一気に全部書き出せるものではなく、日々の生活の中で「これやってみたいな」と気づいたときに少しずつ積み重ねていくもの。だからこそ、リストは常に持ち続けてアップデートしていく必要があります。

いずれの項目も、早めに準備しておくに越したことはありません。そうすることで、FIRE後の生活がよりスムーズで、より満足度の高いものになると思います。

将来的にFIREを目指されている皆さんは事前に何か取り組んでいることはありますか? また、すでにFIRE生活に入られている方は事前にやっておけばよかったこと何かありますか? ぜひコメント欄で教えてください!

この「やわらか中学校」ではお金や仕事に関する話題を中心に、FIRE生活に突入したぺいぱの日常を赤裸々にお届けしています。ぜひチャンネル登録・いいね・コメントをよろしくお願いいたします!

また、サブチャンネル「ぺいぱのひとりごと」は、ぺいぱが興味関心のある話題を取り上げて好き放題喋り倒すラジオのようなライブ配信番組となっていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。

人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

後回しにしたものはより面倒になって必ず自分に返ってくる。

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