・先生の家計収支。
・先生の運用状況。
・先生の資産運用観。
おはーん、ペーパー先生です。
今日は2022年4月の収支・運用状況をお届けします。
2,800万円を『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』で
運用していますので、その結果がどうなっているのかもご紹介していきます。
では早速行ってみましょう!
はじめに
4月の相場は引き続き総崩れといった様相でした。
まずは主要株価指数の月間および年初来の騰落率を見てみましょう。
オルカンと同じ指数で運用されているACWI ETFも加えてあります。
<主要株価指数 騰落率(月間)>
ダウ ▲4.91%
ナスダック ▲13.26%
S&P500 ▲8.80%
ACWI ETF ▲8.07%
<主要株価指数 騰落率(年初来)>
ダウ ▲9.86%
ナスダック ▲22.09%
S&P500 ▲13.86%
ACWI ETF ▲13.74%
散々たる結果ですね。
特にハイテク株を多く含むナスダックの月間下落率が2桁に乗せており、
リーマンショック時、2008年10月以来13年半ぶりの大きさです。
この軟調相場、日経電子版の記事からポイントを3つまとめました。
①インフレ懸念
・29日発表の3月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比の上昇率が6.6%と約40年ぶりの大きさを記録。
・同日公表の1~3月期の雇用コスト指数は、季節調整済みの前期比で1.4%上昇と、比較可能な2001年以降で最大の伸び。
・FRBによる金融引き締めに対する市場の織り込みはまだ不十分かもしれないという警戒が高まる。
②企業業績の頭打ち懸念
・1~3月期決算では、成長期待の剝落した一部の人気銘柄が売り込まれ、市場全体のムードが悪くなった。
・米動画配信大手のネットフリックス株は会員数が過去10年で初めて減少に転じたことで売りが殺到し、4月だけで株価はほぼ半値に。
・7年ぶりの最終赤字転落を公表したアマゾンは4月29日のわずか1日で14%安と急落。
③世界景気の先行き懸念
・中国の「ゼロコロナ」方針が、需要の減少と供給制約悪化の両面で米国株にも逆風。
・4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は47.4と、前月より2.1ポイント低下。
・アップルは一部の生産拠点が一時閉鎖を迫られ、部品供給の復旧にはなお時間がかかる見通し。
【出典】米株急落、高まる3つの不安 インフレ・企業業績・中国(日経電子版)
2022年4月30日 11:00 [有料会員限定]
そしてトピックスがもうひとつ。
円安が前月からさらに進んだことです。
2月28日 115円08銭
3月31日 121円76銭
4月30日 129円79銭
月間ではおよそ8円ほど下落。
一時は131円台に乗せる場面もありました。
金利上昇が続く米ドルに対して、引き続き金融緩和で低金利が維持される日本円。
専門家の間では135円台も視野に入るコメントも出てきています。
詳しくはこちらで解説をしていますので、よろしければご覧ください。
【出典】1ドル130円台も視野に!?円安まるごと解説(資産運用学園やわらか中学校)
2022/04/22
2022年4月の収支状況
続いては収支です。
収入 +588,904円
支出 ▲344,108円
—
差引:+244,796円
内訳は以下です。
給与(+418,274円)
家賃(+120,630円)
その他(+50,000円)
—
合計:+588,904円
ホテル宿泊費(▲173,386円)
住宅ローン返済(▲86,720円)
マンション管理費(▲13,920円)
食費(▲49,775円)
ブラジリアンワックス(▲8,300円)
プレゼント(▲6,973円)
クリーニング(▲2,425円)
通信費(▲1,839円)
書籍(▲660円)
ATM手数料(▲110円)
—
合計:▲344,108円
貯蓄率は41.57%となりました。
特段大きな支出がありませんでしたが、ここでのポイントは2つ。
1つは、食費が5万円を切ったことです。
4月(▲49,775円)
3月(▲56,275円)
2月(▲52,853円)
1月(▲62,045円)
高血圧で食事制限をしていることもあり、
塩分摂取量を意識しているのもあるのですが、
・お腹いっぱい食べる → 栄養バランスを重視する
食習慣が量より質となったことが大きいかもしれません。
こちらでも紹介しています。
もう1つは、絶対にやってはいけないATM利用での手数料が発生したことです。
4月は久しぶりの懇親会を開催しまして、
幹事はお店手配やスケジュール調整の他に、
支払いの取りまとめも大事な役割となります。
つまり、両替ができるように現金を崩して持っておかなければいけません。
営業時間中に銀行へ行けば良い話ではあるのですが、
なんといつも利用していた支店がつぶれている(泣)!!!
歩いて隣の支店へ行く時間コストを考えて、仕方なくコンビニATMを選んだわけです。
銀行は今後もどんどん支店の統廃合が続くと思われますから、
脱現金、これを常に意識して無駄な手数料を払わないように心がけたいものです。
なお、収入にある「その他」5万円というのが、懇親会での回収会費です。
クレジットカードで支払いを行い、現金で回収すると、
なぜか一時的にお金持ちになった気になりますが、あくまで気がするだけです(笑)
2022年4月の運用状況
続いて運用状況です。
金融資産額はおよそ3,864万円。
前月末比で▲1,661,838円(▲4.1%)
オルカンは2021年6月に2,500万円分を一括購入した後は、
毎月30万円分を積立し続けている状況です。
現在まで2,798万円の投資額に対して
評価額が3,001万円ですので、+203万円(+7.3%)となっています。
今月も以下の買い付けを行なっています。
<全世界株投信>
買付:300,000円(うち3万円はつみたてNISA)
各資産の割合であるアセットアロケーションは以下の通りです。
まとめ
冒頭でもお伝えした通り、
①インフレ懸念
②企業業績の頭打ち懸念
③世界景気の先行き懸念
という3つの懸念が絡み合い、非常に軟調な相場が続いています。
なお、
・ぼくの金融資産額の騰落率は年初来で▲2.4%。
・ACWI ETFの騰落率は年初来で▲13.74%。
なぜここまで差が出ているのかというと、それは円安効果です。
円安は、ACWIやS&P500などと連動する投資信託への投資では追い風になります。
投資家から預かった原資を、現地通貨にした上で構成銘柄の買い付けが行われているからです。
つまり、基準価額は日本円で表示されているものの、
その裏側は多くの外貨で成り立っているということですね。
参考までに『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』と、
ACWI ETFとの騰落率を比較してみましょう。
<騰落率(月間)>
ACWI ETF ▲8.07%
オルカン ▲2.70%
<騰落率(年初来)>
ACWI ETF ▲13.74%
オルカン ▲3.00%
どちらも下落はしていますが、その幅が明らかに違います。
この差が円安効果です。
ただし、
「いやー、円安で助かったね」
という話かというとそんなこともありません。
基本的に為替は一定方向に進み続けるということはありません。
ボックスの中を行ったり来たり。
現に、この5年ぐらいは100-115円ぐらいのレンジで行ったり来たりをしていました。
今後、一時的に135円や140円台を目指す動きがあるかもしれませんが、
そもそも我々がやっている投資というのは、企業がビジネスで稼いだ果実の一部を、
リスクを取った分だけリターンで得る、という構造です。
キャピタルゲイン、場合によってはインカムゲインを得ていくことが主目的。
つまり、円安で評価額がよく見えているというのは、あくまで一時的であると考えておいた方が良いです。
そうなってくると、この不安定な相場環境で、投資自体を躊躇してしまう人もいるかもしれません。
・これからインデックス投資を始めようという人
→まずはつみたてNISAの枠内で小額から始めてみることをお勧めします。
・すでにインデックス投資で積立を行っている人
→止めずに続けていきましょう。
平たく言うとこういうアドバイスになりますね。
今後の相場は先に挙げた懸念点からも、
一本調子で伸びていくのではなく、何度かの下落を経ながら中期的には持ち直してくる、
という可能性が高いと考えます。
インデックス投資というのは、指数が最終的には右肩に上がっていくものだ、という前提に立っていますが、
今後数年間はしばらく軟調相場が続くことも考えられます。
ドルコスト平均法による積立というのはそういった相場と付き合うには相性の良い運用方法です。
投資経験にもよりますが、こういう時期は何よりもメンタルがやられないようにしなければいけません。
自分自身の資産形成のためにやっている投資なのに、不安すぎて夜も眠れないようでは本末転倒。
私たちの資産運用はまだまだ続きます。
一喜一憂せずにコツコツたんたん中長期で臨んでいきましょう!
よろしければこちらの記事もどうぞ。
では、ごきげんよう。
円安による評価額で浮足立ってはいけない。