・「便利」で得るもの、失うもの。
・「不便」で力を養う重要さ。
・投資の世界は「不便」が上等。
おはーん、ペーパー先生です。
皆さん、「便利」と「不便」どちらがいいですか?
大多数の方が「便利」を選ぶのではないでしょうか。
目的を果たすのに都合が良いこと。上手く役に立つこと。
便利でないこと。都合の悪いこと。また、そのさま。
少し前の記事ですが、朝日新聞さんに興味深い内容がありました。
「不便」の効用とは 居眠り運転防止に、記憶力回復にも(朝日新聞デジタル)
2017年9月17日 5時01分
実は「便利」と「不便」は諸刃の剣。
今日は”不便で得られるもの”について事例を交え、やわらか解説していきます。
「便利」で得るもの・失うもの
便利な生活は、人に時間を与えます。
例えば洗濯。
昔はたらいに水を入れて、洗濯板で洗い、物干しで乾かす。
こういったプロセスでした。
しかし、現在は全自動洗濯乾燥機の登場で、
洗い物をほおり込んでおくだけで洗いたての衣類が仕上がります。
家事にかかる時間が大幅に減ったことで、余暇が生まれたほか、
共働きが可能になったなどのメリットが生まれています。
一方で、紙に文字を書くことはパソコンやスマホの普及で大きく減りました。
漢字が書けなくなっているだけではなく、
地理もスマホ便りになり、人が学習をして覚える力が弱まっているとも言えます。
これが「諸刃の剣」である由縁。功罪あるわけですね。
投資の世界は「不便」が上等
ケースによりますが、世の中には不便の方が、その人の成長を促すこともあります。
その典型例が投資です。
この数年で投資手法として定番化した感もあるロボアドバイザー。
これは、投資先やアセット種類などを含めすべてAIにお任せし、運用を全自動で行うものです。
信託手数料が2%前後と高いものの、知識や経験ががない初心者が
とりあえず投資を始めたいという際の選択肢の一つです。
しかし先生の経験上、初心者こそ自身で株式の銘柄や投資信託を選び、
試行錯誤してもらいたいと思っています。
銘柄選定をするということは、その会社・業界を知るということです。
会社を知るためには業績や事業内容、決算短信などを読み込む必要もあります。
やればやるほど、情報を貪欲に求め始めますので、
自然と投資の知識がついていきます。
投信選定も同様ですね。
組み入れられている商品構成や会社による手数料の違いなどを覚えていきます。
こういった知識があると、
「菅政権の誕生で携帯電話会社の株価が低迷する」
「中央銀行の量的緩和政策が続くとビットコインが買われる」
など、普段目にするニュースが「なぜそうなるのか」という
背景まで理解をすることができるようになります。
つまり「不便」をあえて選んだことで、自身のスキルアップに繋がり、
そのスキルは一度得たらその後もずっと継続される効果を得られるわけです。
先生も、過去のやんちゃな投資でオイタをしてきましたが、
そういった過去があったからこそ、現在の堅実な運用と成績に繋がっています。
投資は自己責任で。
では、ごきげんよう。
あえて不便にすることで力を養うことを不便益(ふべんえき)と言う。