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FIRE後、「何をしている人?」と聞かれるたびに、賃貸もマッチングアプリも精子凍結も、違う肩書きを使い分けてきた理由。

FIRE後、「何をしている人?」と聞かれるたびに、賃貸もマッチングアプリも精子凍結も、違う肩書きを使い分けてきた理由。

ごきげんよう、ぺいぱです。

動画解説

このブログの内容は動画でも解説しています。
https://youtu.be/oTTfpv_Xnqc

ぼくは2024年12月末で、20年近く勤めた会社を早期退職しました。それから1年8ヶ月ほど、FIRE生活を送っています。

かつては本当に会社人間で、仕事を一つずつ達成していくことこそが自分の存在意義、という側面がありました。「名刺を持っていない」ことが社会人になって初めての経験であり、この何者でもない感覚に一抹の不安を覚えることからも、いかに「会社=自分」であったということがよくわかります。

今回は、FIRE民になると誰もが一度はぶつかるであろう「肩書き」の壁について。周囲から「何をしている人?」と聞かれたとき、ぼく自身は何と答えているのか。実例をいくつか交えながら紹介していこうと思います。

たった一つの正解があるわけではありませんが、自分の中でもおぼろげながら見えてきた答えもあるので、その辺りも含めてお話しします。

ぜひ最後までお楽しみください!

事例①:賃貸審査で「不動産業」

まずは賃貸の引っ越し話から。

会社員時代の終盤は、オフィスから徒歩3分ほどの建物に賃貸で住んでいました。早期退職後もしばらくそこに住んでいたのですが、オフィスの近くに住んでいる意味はもうないので、社会人になって以来ずっと拠点にしていた東京の西側に戻ることにしました。

不動産仲介会社に相談しながら物件を探す中で、当然、賃貸の申し込み書類を出すことになります。名前、年齢、家族構成、年収などを記入する欄の中に、職業欄がありました。

最初、ぼくはあまり考えずに「無職」と書いて出したんですが、書類を確認した担当者から「株式や不動産などの具体的な収入源を追記してほしい」と言われたんですね。

ぼくの今のキャッシュフローは、

 ・持ち家による家賃収入が月12万円ほど
 ・YouTubeやブログの広告収入が月1万円ほど

株式の取り崩し以外にもこうした収入があるので、それを踏まえて担当者がこのように言ってきたわけです。なのでその後は「不動産業」や「投資家」と書いて提出するようにしました。

嘘ではないですよね。むしろ事実で、「無職」にチェックをつけて出そうとしたぼくの方が、審査を通すことの難易度を踏まえると正気の沙汰じゃなかった。

結果として、退職後に申し込んだ賃貸のうち、審査に落ちたのは最初の1件だけで、他は今のところ通っています。この賃貸審査の話は以前に一本の動画にまとめているので、よければそちらもご覧ください。


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事例②:マッチングアプリで「クリエイター」

続いてはマッチングアプリの話です。

退職後、一度だけ使ったことがあります。昨年の8月から9月にかけ、「バチェラーデート」というアプリで、3人の女性の方とお茶をしました。


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引っ越しも終わって身の回りが落ち着き、退職時に崩していた体調もある程度戻ってきたタイミング。出来心でやってみようと思ったんですね。

このアプリにも、年齢や趣味、相手に求める条件などと並んで、職業欄がありました。ここは本当に迷いました。さすがに「無職」ではマッチングしても相手に喜ばれないだろうというのは目に見えています。

マッチングアプリの世界、特に婚活・恋活のジャンルは、ストックではなくフローで見られる世界です。それは不動産の世界でも同じですよね。世の中、基本的にはフローで物事を判断されるので、何かしら職業を選ぶ必要がある。

最初は「投資家」にしました。これも嘘ではありません。オルカンに投資している程度で投資家を名乗るのか、という冷ややかな見方もあるかもしれませんが(笑)、投資で生活しているのは事実です。不動産だってある意味投資ですから。この「投資家」で、二人と会いました。

当時、サブチャンネル「ぺいぱのひとりごと」でもこのマッチングアプリの様子をお話ししていて、そこそこ人気コンテンツだったんですね。そこで、視聴者の方から「女性の側に立つと、会いに来た男性の職業が投資家だと、ちょっと怪しく見えるのでは」というアドバイスをいただいたわけです。

そもそも日本では投資をしている人自体がまだ少なく、いまだに市民権を得ていない部分もあるので、たしかに「投資家」という肩書きは印象が悪すぎたかもしれません。

ぼくが使っていたアプリは自分で職業を書くのではなく、プルダウン形式でした。そこで他に何を選ぼうか見てみると、公務員、医者、会計士、弁護士……そういう立派な職業がずらりと並んでいて、当てはまるものがないなと思っていたところ見つけたのが「クリエイター」でした。

3人目の方とは、この「クリエイター」でお会いしたんですね。これも嘘ではありません。この「やわらか中学校」も5年やっていますし、サブチャンネルもやっているので、クリエイターであることは事実。

ただ、この3人目の方との会話で、少し苦労した思い出もあります。お相手の女性は、マネージャー職で、バツイチ、40歳くらいの方で、学生時代はスポーツもされており、キャリア志向の方でした。

2時間くらい飲んだり食べたりして話はかなり弾んだんですが、こっちは「クリエイター」を名乗っている以上、クリエイティブな話をしなければいけません。お金や仕事に関する動画の構成台本を作っていることなど話していったのですが、正直だいぶ遠回りな説明に。

引き出しが少なかったこともあり、社会人になってすぐの頃、雑誌で4コママンガを描かせてもらっていたことや、名刺やイラストなどのデザインをしていたことなど、20年以上前の話まで引っ張り出して乗り切りました。

ぼくが直近で20年ほど勤めていた会社は、デザイナーやクリエイターというより、ディレクターやプロデューサー、マネージャーといった管理職に近い仕事ばかりしていたので、なおさらです。

結局、あれだけ盛り上がったのに、交換したLINEに返事はありませんでしたが、まあ、マッチングアプリってそういうものですよね。

ただ、この出会いから得たものもあります。あれこれと昔話をしている中で「またマンガやイラストを描きたいな」と思ったんですね。時間もあるし、誰かに拘束されているわけでもない。

この時の会話がきっかけで、昨年10月からnoteで4コママンガを描き始めました。「やわらか中学校」をマンガ化したという位置づけで、ここで扱っているようなお金や仕事の話を中世RPG風の世界観に落とし込んだ「やわらかクエスト – お金と仕事と呪われし大陸 –」です。

あの3人目の方と「クリエイター」としてお会いしていなかったら、「やわらかクエスト」はこの世の中に生まれていなかったと思います。

事例③:精子凍結で「個人投資家」

もう一つ、事例を紹介します。先日、精子凍結に行ってきたんですね。


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なぜ今のタイミングでやろうと思ったのか。理由は単純で、年齢的にもそろそろ最後だろうという判断です。結婚する予定があるわけでも、子どもを強く望んでいるわけでもありません。

ただ、この先の人生で何が起こるかわからない中で、「選択肢を残しておく」ということ自体に価値があると思ったんです。使わなければそれはそれでいい。あくまでバックアップとしての位置づけです。

何度か通う必要があって、まず血液検査や精子の数が保存基準を満たしているかのチェックがあり、それをクリアして初めて保存ができます。保存には年間の費用もかかりますが、お金以外に損することはないので、やってみることにしました。

この手続きでも、名前や住所、そのほか注意事項のチェックなど、いろいろな書類を書く中に、やはり職業欄がありました。

「またここか」と。正直、精子凍結に行くこと自体、少し気恥ずかしい思いがあった。クリニックの窓口で、独身クソ野郎が一人で来て手続きをしているというだけでも、なんとなく居心地の悪さのようなものを感じていたわけです。

そんな中「無職」と書くのは、さらに気が引けました。最近、無職であること自体への抵抗はほぼなくなっていたのですが、こういう場面になると、また別の恥ずかしさが顔を出すんですよね。

「無職の人がなぜ精子凍結に来たんだろう……」と思われるのも嫌だなと思い、ここでは「個人投資家」と書きました。特にその後、提出した書類について何か聞かれることもなく、無事に精子凍結を終えました。

事例④:SNSやYouTubeで「FP」

職業っぽい肩書きという意味では、YouTubeやぺいぱに関連するSNS(noteやXなど)では、FIRE民であること、オルカンに投資していることと合わせて、「ファイナンシャルプランナー(FP)」であることも名乗っていますね。

正式名称は「ファイナンシャル・プランニング技能士」。ぼくの場合は2級で、併せて日本FP協会からAFP認定も受けています。

これで報酬をもらうような仕事はしていませんが、YouTubeのメインチャンネル・サブチャンネルともにお金に関する話題を扱っているので、世の中の金融リテラシーをわずかでも上げる活動をしている、とは言えると思います。

面白いのは、これまでの3つの事例(賃貸、マッチングアプリ、精子凍結)は、いずれも書類の職業欄という、誰かに求められて仕方なく書いていた、ある意味で「その場をやり過ごすための方便」でした。

一方、このSNSでの「FP」という肩書きは、誰にも強制されていないのに、自分から名乗っているという点で、性質がまったく違いますね。お金や仕事の話題を扱うのにあたり、ないよりはあった方が発信内容の信ぴょう性がより高まるかもしれないと考えたから。

あとは、2020年に資産形成に着手していった過程で、FPの勉強をしたことも確実に役に立っているからでもあり、切っても切り離せないという側面もありますね。

まぁなんやかんや、いろいろな事例をここまで紹介してきましたが、並べてみるとぼくの中にも意外と無意識のうちに色々な使い分けがあったんだなと気づかされます。

来年からは「会社役員」「経営者」

ぼくは来年頭に法人を設立する予定です。


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準備を進めている話は以前にも何度かしてきましたが、法人を設立すると、ようやく自分の会社の名刺を持てるようになります。来年以降は、迷うことなく「会社役員」もしくは「会社経営者」と言えるようになります。

ただ、これで全部解決するかというと、そうでもない気もしている。書類欄を埋める言葉に迷わなくなるのと、「自分が何者であるか」を腹落ちさせられるのとは、たぶん別の話だからです。

会社員時代も、名刺と肩書きは常にありましたが、それでも「会社を辞めたら自分には何も残らないんじゃないか」という不安は抱えているものです。今回、自分の法人での新しい肩書きを手にしても、その不安の根っこがきれいさっぱりなくなるとは、正直まだ思っていません。

むしろ「会社役員」「経営者」という、ある意味立派な肩書きを名乗れるようになるからこそ、その中身を自分がどう埋めていくのか、これまで以上に問われる気がしています。

自分が何者であるかと向き合う

こうして振り返ってみると、「肩書きに何と答えるか」というのは、単なる書類上だけの話ではなく、結局のところ「自分が何者であるか」というアイデンティティと向き合うことなんだと思います。

会社という場所は、良くも悪くも、そこにいるだけで「何者か」を保証してくれる仕組みそのものでした。名刺一枚、肩書き一つで、自分が何をしている人間なのかを説明する必要がなかった。

だからこそ、会社の中にしか居場所を持たなかった人ほど、そこを一歩出た瞬間に、「何者でもない自分」とはじめて正面から向き合うことになるのだと思います。ぼく自身、まさにそれを地で行っている一人です。

不動産業、クリエイター、個人投資家、FP、そして来年からの会社役員。ぼくがここまで紹介してきた肩書きは、どれも嘘ではありませんが、どれも「これだ!」と言い切れるものでもありませんでした。

それはきっと、ぺいぱ自身がまだ「自分が何者なのか」を、はっきりと言葉にできていないからなんだと思います。

だからこそ、この「何と答えるか」という問いには、正解も不正解もなく、ただその人がどう生きてきて、何を大事にしていて、これからどこに向かおうとしているのか。そのカラーや生き様のようなものが、自然とにじみ出てくるものではないでしょうか。

すでに早期退職してFIRE生活を送っている方は、今どんな肩書きを名乗っているのか、「こんな肩書きにしています、理由はこうです」というのをぜひ聞いてみたいですね。

また、これからFIREを目指す方、将来FIREしたときに「こんな肩書きになりそうだな」というイメージがある方も、ぜひコメント欄で教えてください!

おしらせ

「やわらか中学校」から生まれた4コママンガ「やわらかクエスト -お金と仕事と呪われし大陸-」の公式アイテムがついに登場! 現代社会における世知辛いお金や仕事の話をあえて王道RPG風な世界で描いてみたら、をテーマにnoteでお届けしている本作。登場キャラクターたちがこの度かわいいグッズになりました!

「やわらかクエスト -お金と仕事と呪われし大陸-」公式アイテム

さいごに

この「やわらか中学校」では、ぺいぱの資産運用の実体験を中心にお金や仕事に関する話題をお届けしています。ぜひチャンネル登録・いいね・コメントをよろしくお願いいたします!

また、YouTubeサブチャンネル「ぺいぱのひとりごと」は、ぺいぱが興味関心のある話題を取り上げて好き放題喋り倒すラジオのような配信番組となっています。

そしてこの「やわらか中学校」から生まれた4コママンガ「やわらかクエスト -お金と仕事と呪われし大陸-」をnoteで連載中。中世RPG風の世界観でお金や仕事に関するあるあるネタを扱った作品となっていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。

ということで、今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

名は体を表す。

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