・メリハリをつけた支出に必要なこと
・コンビニやカジノの罠
・マーケティングを意識せよ
おはーん、ペーパー先生です。
このブログの内容はラジオでも解説しています。
メリハリをつけた支出を心がけよう!
なんてことを以前にお伝えしたかと思います。
こんな当たり前のことを言うのは、
それだけ世の中にはお金を使わせるための誘惑が多いということです。
例えばコンビニ。
どのお店も何となく商品が陳列されているようにも思えますが、
しっかり入店から退店までの導線を考慮して設計されています。
レジに並んでいる間に、おやつをついで買い、なんて経験、
一度はあるかと思いますが、それも視界に入る場所に
「これがあったらついで買いしちゃう」という商品を計画的に陳列しているからです。
レジで会計の最中には、横に置いてある値下げ商品がチラチラ視界に入りますし、
店内が外から見た時に明るくキレイに見えるよう、
蛍光灯を横に向けて配列されていたりもします。
それだけキメ細かく過去の分析から消費を促すための工夫が組み込まれており、
ノウハウとしてフランチャイズ収益を生む土壌にもなっています。
先生は以前にシンガポールでカジノに行ったことがありますが、
あの場所も出口に向けて少額でも遊べるマシンが並ぶようになっています。
持ってきたお金をすっからかんにして帰るお客が多いというのも納得です。
顧客に商品・サービスを購入してもらうように促すための仕組みづくりを
マーケティングなんて呼んだりします。
仕事で商品・サービスをお客さまに届けていくために
このマーケティングを活用するだけではなく、
その真逆、無駄遣いしないためにマーケティングを
仕掛ける側の立場で常に考える必要もあるわけです。
オンライン広告というのはまさにその中心にあります。
昨今は個人情報保護の観点から、アップルがユーザー固有の情報を
外部へ提供させない仕組みを用意する流れがあったりしますが、
まだその影響はごく一部に留まります。
米アップルがスマートフォン利用者のプライバシー保護策を強化し、アプリ業界に波紋が広がっている。広告の効率が下がり、効果の測定も難しくなるためだ。世界の主要アプリ開発企業を顧客に抱える調査会社、米アップアニーのテッド・クランツ最高経営責任者(CEO)はアップルの規制強化が、広告やゲーム業界などの再編を誘発するとの見方を示した。
【出典】Apple「IDFA」制限が再編誘発 米アプリ調査CEOに聞く(日経電子版)
2021年7月16日 2:00 [有料会員限定]
ネットでは、ブラウザで何を閲覧したかの情報が蓄積され、
その人の興味・関心が高い広告を優先的に流していきます。
先生は、昨年末に日経電子版を解約したのですが、
年始から初割の広告がどこのページをみてもガンガン流れます。
Amazonで商品を購入する際のオススメや、
YouTubeで動画視聴をしている際のオススメも、
同じ仕組みで、企業がユーザーに商品・サービスの利用を促しているわけです。
こういう背景を理解しておかないと、どんどんお財布からお金が逃げていきます。
いや、お金だけであればまだいいかもしれませんが、時間も同様ですね。
一日中、動画を見て終わってしまった、なんていう人が
サブスク時代に入ってから増えた気がしますが、
時短家電を購入することで余剰時間を作ることはできますが、
時間そのものをお金で買うことはできません。
そういう時代かだからこそ、自分自身がいまこの瞬間に
本当に必要だと思うものを買う。
あくまで主導権は自分自身なんだ、そういう覚悟や意識を持つことが、
星の数ほどある誘惑から、大切なお金を守ることにつながります。
では、ごきげんよう。
マーケティングは使っても使われるな。