・利用している証券会社
・FIREについて
・変化する企業での仕事
先日、「SankeiBiz」にて、投資家でFIREを達成されている、
たぱぞうさん(@tapazou29)、おけいどんさん(@okeydon)、
との対談記事が全5回で掲載されました。
非常に金言が詰まった内容でしたので
前編・後編の2回に分けて、記事を要約紹介します。
昨日に続き、今日は後編!
<🐘たぱぞうさん(40代)>
2000年から株式投資を始め、2017年にFIREを達成。主に米国株投資で3億円以上の資産を築く。現在は月間100万PVを誇るブログや著書で自らの投資観を書き続けるほか、YouTubeチャンネルの開設、投資顧問アドバイザーなどを務める。
<🦒おけいどんさん(48歳)>
2020年に47歳で1億円の資産を築き、25年間続いた会社員生活に見切りをつけて、FIRE生活に入る。現在は「子ども食堂」への支援に取り組むほか、60歳を目途にレストランや大浴場などを備えた「シニアマンション」に入居することを目指して資産形成を継続している。SankeiBizコラム執筆陣の一人。
「利用している証券会社」と「FIREについて」
<■利用している証券会社>
(🐘たぱぞうさん)ポイント還元率や手数料の見直しといった証券会社の方針転換によって、自分の投資が左右されるのが嫌。特定の証券会社に偏らないようオンライン証券に関してはSBI証券、楽天証券、マネックス証券の大手3社にそれぞれ口座を保有している。
(🦒おけいどんさん)今、16カ国と地域に投資しており、取引所ベースでは日本、米国、シンガポール、ベトナムの4カ国。ならば取り扱う国の数が多いSBI証券をメインに据えよう、という選び方。ほかにも証券会社数社で口座を開設している。ただ、私は、初心者の方が複数の会社を利用するのはデメリットもあり、1社だけを利用されるのが良いように思う。
<■FIREについて>
(🐘たぱぞうさん)自分の経験、生活を見て考えると、40歳前後で言えば、一人暮らしなら5000万円も資産があれば十分にFIREできるのではないか。家族持ちの方であっても1億円もあればFIREできる。ただ変数が大きいので、いくらならFIREが可能ということを言い切るのは難しい。例えば住居費。住居費は固定費の中に占める割合が大きい。
(🦒おけいどんさん)厳しい言い方をすると、「いくらあればFIREできますか」という質問をする方は、あまりFIREに向いていない。どんな人生を歩まれるかによって人それぞれ。注目すべきは資産額だけではなく不労所得。それが株式投資では配当金になる。不労所得があれば、不足分を65歳までは好きなことを仕事にして補ういわゆる「サイドFIRE」ができる。
【出典】目標貯蓄額は? 証券会社の選び方は?「これが最適解」 たぱぞう×おけいどんFIRE対談(4)(SankeiBiz)
2022.4/3 09:30
多くの人が注目をするFIREへの考え方についてです。
どんな形であれ、金融資産を5,000万円、1億円と作れる人は
それだけの能力を兼ね備えている、という風にたぱぞうさんは語られていましたが、これは本当に同感。
仮にそうした人がゼロからスタートをしても、
また同じようにお金を作っていくことができる。
ギャンブルなどで財を成した一発屋や、
相続で巨額を引き継いだような方でない限り、
お金持ちというのは再現性があるんだろうなと感じます。
「勤務先を退職する際」と「FIREして困ること」と「変化する企業での仕事」
<■勤務先を退職する際>
(🐘たぱぞうさん)職場に説明するのは時間がかかった。「会社を辞めて何をするの?」と聞かれたので、私は「物書きになります」と。今もFIREについて説明するのは時間がかかるので、「会社経営者」と名乗っている。その方がウケがいい。「どういうことやってるの?」と聞かれたら、「不動産賃貸業」と答える。そうすると、「ああ、なるほど。儲かっているんですね」と納得される(笑)
(🦒おけいどんさん)私がFIREしたことは両親以外には知らせていない。周辺には「脱サラして、フリーランスになった」と伝えている。執筆業をしたり、「子ども食堂」のボランティアをしたり、新しい役割を見つけて活動したりしていることを評価してくれている。人生100年分の資産も、不労所得も用意できているので、特に心配はされていない。
<■FIREして困ること>
(🦒おけいどんさん)職業を尋ねられた時は少し困ることがある。世間話では「フリーランス」や「個人事業主」と答えており、さらに質問されたら、「本を出したり、コラムを書いたり、執筆業です」と答える。あとはかしこまったシーン。母が入院する時に、病院の保証人欄にある職業に何と書くか。携帯電話の機種変更の際に、職業欄に何と書くか。
<■変化する企業での仕事>
(🐘たぱぞうさん)昔の仕事って結構、シンプルな部分があったと思う。ところが、高度に発達した現代社会ではコンプライアンス(法令順守)とかが厳しいので、書類仕事やネゴシエーション(交渉)が増えて、本来やりたい仕事に寄り添えないような仕組みになってきているところがあると感じる。従業員を守るためでもある反面、そういう仕事ってつまらないですし、だんだん、何のために仕事しているのか分からないということになっていく。
【出典】「FIRE」達成で直面する悩み…“職業欄”どう書くべきか たぱぞう×おけいどんFIRE対談(5)(SankeiBiz)
2022.4/6 10:30
FIREを第三者にどう説明するか。
前編で触れたように、人によって生きてきた環境が世代で違うわけなので、
相手に合わせて伝え方を変えたり、あえて実態をぼやかしておく、
という工夫が必要なんだなと、つくづく記事を見て思いました。
あと、企業での仕事が昔ほど面白くなくなってきている、
というのも鋭い指摘だと思います。
20年前と比べても、同じことを実現するのに、
必要な書類や手続きは何十倍に増えたと感じます。
「自分のやっている仕事は何かを生産できているんだろうか…?」
そんな疑問が浮かぶ、そしてきちんと資産形成ができている人ほど、
「じゃあ、さっさと辞めて個人で好きな仕事をするか」
となるのだと思います。
さいごに
前編・後編で、たぱぞうさん、おけいどんさん、との対談記事の要約をお届けしてきました。
どの回も、大変読み応えがありますので、ぜひ原文もご覧いただければと思います。
先人の教えは、非常に刺激になりますね。
そして、100人いれば、100通りのFIREがある。
そんなことが言えるかと思います。
では、ごきげんよう。
よろしければ、こちらの記事もご覧ください。
FIRE達成者の生き方は、再現性も高そう。