・なぜ愛称が生まれるのか
・投資信託のユニーク愛称
・人気高まるレバレッジ投資
おはーん、ペーパー先生です。
TBSテレビの火曜22時台は「女性向けの恋愛ドラマ」作品が提供されています。
当枠作品のタイトルは、平仮名4文字に略すと
高視聴率を獲得するというジンクスがあることから、
以下のような愛称が設定されてきました。
ダメな私に恋してください → ダメ恋(ダメこい)
逃げるは恥だが役に立つ → 逃げ恥(にげはじ)
あなたのことはそれほど → あなそれ
きみが心に棲みついた → きみ棲み(きみすみ)
花のち晴れ → 花晴れ(はなはれ)
義母(ぎぼ)と娘(むすめ)のブルース → ぎぼむす
初(はじ)めて恋(こい)をした日に読む話 → はじこい
わたし、定時で帰ります。 → わた定(わたてい)
恋はつづくよどこまでも → 恋つづ(こいつづ)
私(わたし)の家政夫ナギサさん → わたナギ
おカネの切れ目が恋のはじまり → カネ恋(カネこい)
この恋あたためますか → 恋あた(こいあた)
オー!マイ・ボス!恋は別冊で → ボス恋(ボスこい)
婚姻届に判(はん)を捺(お)しただけですが → ハンオシ
持続(じぞく)可能な恋(こい)ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜 → じぞ恋(じぞこい)
制作側が提示している愛称で、やや無理やり感があるものの、
SNSで口コミを通じて爆発的な広がり方をする現代において、
ハッシュタグの共通化によりそのエネルギーが一元化されることは重要です。
色々な呼び方をされれば、人の認識も分散してしまうからです。
「逃げ恥」「ぎぼむす」「恋つづ」など、
この枠から数多く産まれたヒット作品も原動力はSNSでした。
色々な考察記事もこのように出ていますね。
【出典】TVドラマタイトル“略称”の遍歴 SNS時代にもマッチ?(オリコンニュース)
2016-11-23(更新:2019-07-31)
【出典】多部未華子「わたナギ」も 4文字略称ドラマはなぜ伸びる?(日刊ゲンダイ)
公開日:2020/08/18 06:00 更新日:2020/08/18 11:23
こうした例はテレビゲームでも良く見られます。
ドラゴンクエスト → ドラクエ
ファイナルファンタジー → FF(えふえふ)
ポケットモンスター → ポケモン
モンスターハンター → モンハン
スマッシュブラザーズ → スマブラ
パワフルプロ野球 → パワプロ
桃太郎電鉄 → 桃鉄(ももてつ)
これらは、作り手が決めた愛称ではなく
ユーザー間で自然と広がっていったものです。
地域によって略し方が変わり、派閥ができるようなこともあります。
有名どころでいくと「ファイナルファンタジー」の「FF派」と「ファイファン派」です。
ゲームを知らない方にはピンと来ないかもしれませんが、
要は「マクドナルド」の「マクド派」と「マック派」と同じようなことです。
話が逸れましたが、つまり愛称というのは、
「安心・安定・定番」の証、とも言えるわけです。
さて、そんな愛称。
投資信託の分野においても広く使われています。
■グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(アセットマネジメントOne)
→愛称:未来の世界(ESG)
■ティー・ロウ・プライス 米国成長株式ファンド(ティー・ロウ・プライス・ジャパン)
→愛称:アメリカン・ロイヤルロード
■MHAM米国好配当株式ファンド(アセットマネジメントOne)
→愛称:ゴールデンルーキー
■世界インパクト投資ファンド(三井住友DSアセットマネジメント)
→愛称:Better World
■DIAMワールド・リート・インカム・オープン(アセットマネジメントOne)
→愛称:世界家主倶楽部
■東京海上・円資産バランスファンド(東京海上アセットマネジメント)
→愛称:円奏会
■新世代成長株ファンド(大和アセットマネジメント)
→愛称:ダイワ大輔
「円奏会」なんて思いっきりダジャレですし、
「ダイワ大輔」は松坂大輔選手のプロ入団時に付けられた愛称だとか。
これらも火曜ドラマ同様に、運用会社側が設定した名前となっています。
なお、例え名前が壮大にスベっていても、それだけでは償還されません(笑)
ゲームと同様に、ファンが愛称を作っていった事例もありますね。
近年でのナンバー1、2はこれでしょう。
・オルカン
・レバナス
「オルカン」とは、オール・カントリー。
つまり『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』のことを指します。
同じ全世界株式でも『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は、
対象指数の名前を取って「楽天VT」と呼ばれますね。
「レバナス」は、レバレッジをかけたナスダックの略称で、
『楽天レバレッジNASDAQ-100』や『iFreeレバレッジ NASDAQ100』がそれにあたります。
「オルカン」は「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」で
3年連続1位を獲得するなど、名実ともに王道インデックス投資先の1つ。
一方で『iFreeレバレッジ NASDAQ100』も5位に入っており、
猫も杓子もアメリカ株式でレバレッジ、という
2021年の堅調相場を凝縮したようなランキングであったことは言うまでもありません。
「てこの原理」という意味ですが、金融業界でレバレッジといった場合には、借り入れを利用することで、自己資金のリターン(収益)を高める効果が期待できることを指します。例えば、委託保証金率30%の信用取引では、売買代金の30%の委託保証金を差し入れることで取引が可能となります。つまり、その場合では、最大で約3.3倍のレバレッジを効かせることができるわけです。レバレッジを効かせるということは、大きなリターンが狙える半面、リスクも大きくなりますので、十分な資産管理が求められます。
そんなレバレッジ商品、どのぐらいの人気を集めているのでしょうか。
楽天証券の投資信託ランキングを覗いてみましょう。
<投資信託 全銘柄ランキング(買付金額)>
2022/03/14~2022/03/18
🥇1位
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
三菱UFJ国際投信
🥈2位
楽天・全米株式インデックス・ファンド
楽天投信投資顧問
🥉3位
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
三菱UFJ国際投信
4位
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
楽天投信投資顧問
5位
楽天日本株3.8倍ベア
楽天投信投資顧問
6位
たわらノーロード 先進国株式
アセットマネジメントOne
7位
楽天日本株4.3倍ブル
楽天投信投資顧問
8位
楽天レバレッジNASDAQ-100
楽天投信投資顧問
9位
iFreeレバレッジ NASDAQ100
大和アセットマネジメント
10位
SBI 日本株3.8ベア
SBIアセットマネジメント
【出典】全銘柄ランキング:買付金額(楽天証券)
2022/03/24 時点
なんと、ランキングの半数がレバレッジ商品!!
5位
楽天日本株3.8倍ベア
7位
楽天日本株4.3倍ブル
8位
楽天レバレッジNASDAQ-100
9位
iFreeレバレッジ NASDAQ100
10位
SBI 日本株3.8ベア
しかもベアとブルが均衡してランクインしているというのも
なんだか人間の欲と欲のぶつかり合いを感じざるを得ません。
相場の強気・弱気を示す言葉です。ブル(Bull)は強気のことで、雄牛が角を下から上へ突き上げる仕草から相場が上昇していることを表し、ベア(Bear)は弱気のことで、熊が前足を振り下ろす仕草、あるいは背中を丸めている姿から相場が下落していることを表す言葉として使われています。投資信託では、ブル型、ベア型の商品が販売されていて、ブル型は相場が上昇しているとき、ベア型は相場が下落しているときに利益が出るように設計された商品となっています。
手数料の高さや、ボックス相場に弱いことから、
長期投資には向かないと言われるレバレッジ商品ですが、
サテライト枠として一定額の範囲で運用するのであれば良いかなとぼくは思います。
運用資産をコア(中核)とサテライト(衛星)に分け、コアは、「守りの資産」として長期的に安定して運用できる商品を保有し、サテライトは、「攻めの資産」としてコアよりもハイリスク・ハイリターンの商品を保有します。
ただ、そうだったとしても日本株ではなくやはりナスダックを選びますけどね。
なお、ぼく自身はオルカンをコアに据え、
少額ですがサテライトでビットコインとイーサリアムを所有しています。
よろしければこちらの記事もご覧ください。
では、ごきげんよう。
投資信託の場合は愛称がついていても「安心・安定・定番」とは言い切れない。