・人間という生き物は
・25倍シミュレーション
・同軸では語れない
おはーん、ペーパー先生です。
近年、FIREムーブメントが日本にも訪れています。
「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、
日本語では「経済的自立と早期リタイア」という意味となります。
稼ぐために働くことをせずとも、資産が資産を呼び込む状態。
何とも幸せな状況のようにも思えます。
その一方で、FIREを実現した方々が本当に何もしていないのかというと、
答えはNoで、好きな時間に好きなことをして、結局は収入を得ています。
人間というのは、
・何らかのコミュニティに属したい
・承認欲求を満たしたい
・社会へ還元をしていきたい
そんな生き物なんだなと思い知らされるわけです。
さて、まったく収入がなくても生活ができる資産額というのは、
年金や保険料などは考慮されていない概算ではありますが、
年間支出の25倍で計算ができます。
支出が400万円、300万円、200万円、それぞれのケースを見てみましょう。
支出 ▲400万円
→🔥FIRE可能資産額 1億円
… … …
支出 ▲300万円
→🔥FIRE可能資産額 7,500万円
… … …
支出 ▲200万円
→🔥FIRE可能資産額 5,000万円
こんな感じですね。
この資産額を年率4%で運用してければ、
元本を取り崩すことなく生活を続けていけるということです。
こちらの記事でも詳しく解説しています。
しかしこの資産額は誰でも達成できるという簡単なものではありません。
支出を抑えれば実現度は高まりますが、
年間支出を100万円や150万円に抑えていくというのもまた難しいわけです。
そこで、ゆるく仕事をして、ゆるく収入を得ることで、
FIREまでのハードルを下げようというのが、サイドFIREという生き方です。
例えば、月に10万円、年に120万円の労働収入があるとしましょう。
するとFIRE達成額がこのように変化をします。
改めて、支出が400万円、300万円、200万円、それぞれのケースを見てみましょう。
支出 ▲400万円
収入 +120万円
—
支出 ▲280万円
→🔥FIRE可能資産額 7,000万円
… … …
支出 ▲300万円
収入 +120万円
—
支出 ▲180万円
→🔥FIRE可能資産額 4,500万円
… … …
支出 ▲200万円
収入 +120万円
—
支出 ▲80万円
→🔥FIRE可能資産額 2,000万円
これであればグッとFIREへの道は身近になります。
では、よく疑問に挙がる
「フリーランス」と「サイドFIRE」
の違いはどこにあるのか?ということについて触れたいと思います。
会社勤めを辞めて、個人で仕事をし、生計を立てる。
この観点ではどちらも同じだからです。
かつて、ぼく自身もフリーランスで活動していたことがありました。
その経験も踏まえて、この違いを解説していこうと思います。
🆓フリーランスとは
会社や団体などに所属せず個人で案件を請負い、知識や技術を提供する代わりに対価を得る個人事業主のこと。
🔥サイドFIREとは
資産運用をメインに据え、副業などによる労働収入を組み合わせて、資産を取り崩すことなく生活するスタイルのこと。
前提としてそれぞれの言葉は同軸で語られるものではありません。
「フリーランス」は労働収入を得るための手段を指し、
「サイドFIRE」は資産形成における手段を指すからです。
つまり「サイドFIRE」をした人が「フリーランス」として働くこともあれば、
「アルバイト」として、また「正社員」や「派遣社員」として
ゆるく働くことだってあるわけです。
ぼくが2000年前半にフリーランスとして仕事をしていた際を振り返ると、
年間収入が250万円ほどだったと記憶していますが、
金融資産はほとんどありませんでしたから、労働収入を軸とした資産形成だったわけです。
つまり「フリーランス」ではあるが「サイドFIRE」ではない状態です。
一方で、現在は金融資産が3,600万円ほどあり、かつ不動産収入も年間145万円あります。
先ほどの例と同じく、仮に月に10万円、年間120万円を労働収入として得るとしましょう。
年間支出 ▲400万円
不労収入 +145万円
労働収入 +120万円
—
差引支出 ▲135万円
→🔥FIRE可能資産額 3,375万円
このようになりますので、今は会社員を続けていますが、
退職して個人で仕事をゆるく続けていくという場合は、
「フリーランス」で「サイドFIRE」という状態が成立します。
このように「フリーランス」と「サイドFIRE」は、
一見、同じことを指しているようにも思えますが、
どちらも「手段」の一つであり、位置づけは全然違います。
「🆓フリーランス」は労働収入の手段。
「🔥サイドFIRE」は資産形成の手段。
さて、そんな今日も、ぼくは来るべきサイドFIREに向けて
お金と共に自分もせっせと働いています(笑)
では、ごきげんよう。
よろしければこちらの記事もご覧ください。
「フリーランス」と「サイドFIRE」、似て非なるもの。