・価格上昇の裏で取引所から姿を消すビットコイン
・ウォレットとは
・加速する企業の暗号資産保有
おはーん、ペーパー先生です。
代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン(BTC)価格が6万ドルを突破しました。
日本時間で13日から14日にかけて急進しています。
米国では、1.9兆ドル(約200兆円)規模の新型コロナウイルス感染拡大に伴う追加経済対策法案が可決され、
月内にも1人15万円の現金給付が行われることが決まっています。
また、米暗号資産取引所大手コインベースさんの上場も控えており、
市場環境としてはポジティブと言えます。
今日はビットコイン市場規模の把握に役立つサイト3選をやわらか紹介します。
ウォレットとは
ブロックチェーンのデータ分析を行うグラスノードさんの推計では、
コインベースおよび欧州の暗号資産取引所ビットスタンンにおいて、
昨年末以降、価格上昇とは逆行するように、取引所ビットコイン残高が大幅に減少しています。
【出典】ビットコイン6万ドル台突破でもアナリストは「まだ上昇余地大きい」と分析(コインテレグラフジャパン)
2021年03月14日 / 06:42
理由としては、多くの投資家がビットコインの長期保有を目的に、
コールドウォレットに移す動きが進んでいるからです。
暗号資産を保管する場所のこと。ウォレットには「財布」という意味があり、暗号資産用の電子財布を指す。ウォレットは、秘密鍵と公開鍵を使った暗号システムによって、保管している暗号資産を守る仕組みで、セキュリティの高いウォレットに保管すれば、ハッキングなどで盗まれる可能性が低くなる。ウォレットにはいくつかの種類があり、オンラインでつながっている「ホットウォレット」よりも、オフラインの「コールドウォレット」の方がセキュリティレベルが高い。
取引所が独自に用意している「取引所ウォレット」や、Webサーバー上で暗号資産を管理する「Webウォレット」、自分のPCやスマートフォンにインストールしたアプリで管理する「ソフトウェアウォレット」がある。
自分が保有する暗号資産にアクセスするための秘密鍵を暗号化して記録、管理するための専用デバイスを利用する「ハードウェアウォレット」、送金先のアドレスと送金元となる自分の秘密鍵の情報をプリントした「ペーパーウォレット」がある。
【出典】仮想通貨のウォレットとは?特徴や種類は?(コインチェック)
2020-10-29
【出典】コールドウォレットとは?対応済の取引所やホットウォレットとの違いを紹介(コインチェック)
2020-11-18
なお、ビットコイン流通量が減っている状況については、以下の記事でも解説しています。
ビットコイン市場規模の把握に役立つサイト3選
ビットコインの動向を追うのにこのような記事を見かけることが増えてきました。
【出典】ビットコイン、初の6万ドル 時価総額はIT大手並み(日経電子版)
2021年3月14日 6:06 (2021年3月14日 6:36更新)
ビットコイン価格というのは、そのモノ自体の勢いを知るには良いですが、
世の中全体でどういう位置づけなのかを知ることはできません。
そのため他のアセットクラスとの比較が重要となります。
先生がよく利用しているサイト3選を紹介しましょう。
■Top Fiat Currencies by Market Capitalization
140カ国・地域 法定通貨の、対ビットコイン時価総額および流通数をランキング化したものです。
概算ではありますが、中国人民元の流通量はビットコイン換算で5億6000万BTC相当、
2位の米ドルは3億2000万BTC相当、3位に欧州ユーロ、4位に日本円と続いています。
ビットコインはロシアルーブルを抜き、スイスフランやブラジルレアルに迫っています。
「Max Supply」というのは発行上限を指しており、ビットコイン以外が「Unlimited」となっているあたりが皮肉にも見えますね。
■Over 11,000 Assets ranked by Market Cap
株式やコモディティ、ETF、暗号資産の市場規模をまとめてランキング化したものです。
1位のゴールドがおよそ10兆ドル、2位のアップルさんがおよそ2兆ドル。
これらコモディティと株式におけるそれぞれのトップを筆頭に、
現在ビットコインは、アルファベットさんとシルバーを追う展開となっています。
■Bitcoin Holdings by Public Companies
暗号資産を様々な項目でレーティングしている同サイトでは、
ビットコインを保有する上場企業を保有量によってランキング化しています。
総供給量のうち0.56%を占める10万4,530BTCが2月の段階までに取得されているとのことで、
これは米ドル換算では約50億ドルに迫る金額です。
一時、テスラさんが1位となっていましたが、買い増しをしている先輩(?)の
マイクロストラテジーさんがおよそ9万BTCで1位となっています。
さいごに
このように多角的に見ると、ビットコインが置かれている状況がよく見えてきますよね。
写真加工アプリ「Meitu」を手がけ、香港証券取引所に上場している美図(メイツ)さんが6日、
ビットコインに1790万ドル(約19億4000万円)、イーサリアムに2210万ドル(約24億円)相当を
市場取引で購入したことを発表するなど、企業が自己資金の一部を暗号資産として保有するケースが増えています。
自身で購入するかどうかは置いておいて、暗号資産の動向は他のアセットクラスにも影響がありますから、
今日ご紹介したサイトなどを利用し、今後の動向もチェックしていきましょう!
この辺りの記事もご興味があればどうぞ。
では、ごきげんよう。
無国籍資産が強いというのは、法定通貨への不信任。